概要
寝泊まりできる機能を持たせた車の日本名称。発祥の地アメリカではモーターホームと呼ばれている。
一口でキャンピングカーといっても様々な形態があり、用途によって見た目も機能も大幅に異なっている。
簡易住宅を車で牽引するキャンピングトレーラーと違い、キャンピングカーは車体そのものに居住機能を集約させているタイプが多い。
キャンピングカーは既存のトラック(キャブコン)やバン(バンコン)、マイクロバスなどを改造して製作する場合が大半である。
軽キャンピングカー
排気量660ccと諸外国におけるバブルカーやシティコミューターのクラスでありながら、高速巡航もある程度こなせるという日本独特の軽自動車規格を活かして登場したジャンル。軽キャンパー、軽キャンカーとも呼ばれる。
軽キャンパーにも当然、トラックを種車とするキャブコンと、バンを種車とするバンコンとに分かれる。
元々日本のキャンピングカーは大陸国家と違い、長期にわたって滞在することはあまりなく、ある程度割り切りができる故に誕生した。
とは言え、上位のバンコンばりにギャレー(流し台)・セカンドバッテリー・大容量インバータなどはほぼ装備されている。
登場黎明期には就寝2名が限界と考えられていたが、その後の軽の規格拡大もあって、現在は就寝4人の物も増えてきた。
軽自動車をベースとする最大の利点は言わずもがな維持費の安さである。実は本体価格はハイエース/キャラバンをベースとした登録車のバンコンとさほど変わらない。しかし、日本でまずキャンピングカー所有でぶち当たるのが各種税金と車検の問題だ。
その点、軽は近年値上げされたとは言えハイエース/キャラバンのクラスよりは遥かに安い。また、軽自動車は貨物車であっても2年車検であるというメリットがある(登録車はベースが貨物車(1・4ナンバー)として登録されている形式は毎年車検になる。この為かつては乗用車形式のワゴン・コーチ(3・5ナンバー)をベースとした車種もあった)。またその車検費用も安く済む。
なお、日本国内のキャンピングトレーラーはその多くが軽自動車枠に収まっている(けん引免許不要で牽引できる規格に収めるとだいたいそのサイズになるし、あえて登録車にして税金上げる意味もない)が、これらを「軽キャンピングカー」と称することはあまりない。
関連動画
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