CV.井上喜久子
概要
「ナイツ&マジック」に登場するキャラクターの1人。
臙脂色の髪に金色の瞳を持つ女性。顔に傷があり左眼は何らかの原因で負傷してしまっているが、冷たい雰囲気ながらも気品が溢れる立ち振る舞いは貴族の出自であると思われる。(スタイルもよくアレもかなり大きい)
設定資料兼備忘録によれば、年齢は30代で本人も小皺が気になり始めたらしい。
ジャロウデク軍の諜報部隊「銅牙騎士団」の団長を務める。作戦の立案をするほかに自ら前線に立って作戦の実行を行う。凄腕のナイトランナーでもある。
団員達からは「ケルヒルト様」と呼ばれ慕われており、自身もまた団員達を大切にしている。
フレメヴィーラ王国で諜報活動のため潜伏していたが、エルネスティ達ライヒアラ騎操士学園の学生達が開発した次世代型幻晶騎士を奪取するため行動を開始。新型機が運ばれたカザドシュ砦に奇襲を仕掛けた。
騎操士ケルヒルト
騎操士の経験もあり戦闘技術も高く、自らヴェンドバダーラを駆り作戦に参加する。 ヴェンドバダーラの持ち味を最大限に活かした隠密行動や奇襲による攻撃を得意している他、他の騎士団の援護も行う(劇中では、煙幕を撒いて撤退の支援をした)
また、過去にフレメヴィーラ王国の幻晶騎士を動かした経験があるのか高く評価していたりカザドシュ砦にて新型機を奪取した時には『この国の幻晶騎士は、扱いやすいのが売りじゃなかったのかい!?』と愚痴をこぼした。
しかし、何度か動かしていくうちに利点と欠点を覚えていき搭乗機の扱い方を短時間で習得していき、ソレを最大限に活かして純白の騎士を行動不能まで追い詰め、見事【新型幻晶騎士の奪取】の任務を達成した。
部下の多くを失ったものの、この功績により本国への帰還を許される。また、この新型機を元にしてジャロウデクは軍備の増強を図り、大西域戦争(ウエスタン・グランドストーム)の遠因となる。
(厳密に言えば、ジャロウデク軍の真の主力にして開戦最大の発端は別にあり、テレスターレ強奪はその後押しとなったとも言える)
一方で、この一件を重く見たフレメヴィーラ国王アンブロシウスはエル達新型機の開発チームを中心とした銀鳳騎士団を設立した。
関連タグ
ヘルヴィ・オーバーリ:フレメヴィーラの女性騎操士。粗削りではあるが、高い戦闘技術を持っている。直接の絡みは無いが、強奪した新型機は、元は彼女の愛機をベースにしていた。
エドガー・C・ブランシュ:フレメヴィーラの男性騎操士。当時はまだ学生だったが、前線で活躍する騎操士に匹敵する戦闘技術の持ち主。カザトシュ事変でケルヒルトに敗北したが‥‥。
スパイ:厳密に言えばケルヒルト自身ではなく、彼女の部下がスパイとしてテレスターレ開発陣に紛れ込んでいた
テレスターレ:フレメヴィーラ製幻晶騎士。次世代幻晶騎士の出発点となるもので、複数体が製造された。
ロベリア・カルリーニ:井上女史が過去に演じた悪女キャラ、
【これより先、この者の正体と辿りし末路が記載されているため閲覧には注意されたし】
アニメ版のネタバレ
大西域戦争でクシェペルカ王国に侵攻したジャロウデク軍に同行。ジャロウデク国王女カタリーナとの会話から、出自はジャロウデク国の貴族「ヒエタカンナス家」の人間であることとヒエタカンナス家が何等かの理由で没落してしまったことが明らかになった(※)。
王女から【エレオノーラ王女、暗殺】を命じられ、一度は渋るが『任務達成の暁には、悲願だった【ヒエタカンナス家再興】を叶うだろう? 更に、領地と爵位も付けよう。』と告げられると、その任務へと赴く。自身は幻晶騎士に搭乗し幻晶騎士戦に備え、団員達と共に【宿場町ミシリエ】を襲撃する。
この時、友好国であるクシェペルカ救援のために銀鳳騎士団がエレオノーラ達と合流していたのだが、以前倒した相手ということもあって「学生上がり」とタカをくくっていた。
しかし、大きく成長していた銀鳳騎士団の返り討ちに遭い銅牙騎士団は壊滅。自身も進化した純白の騎士と交戦し敗北。死に際に『あの時、止めを刺しておけばよかった。後悔しきれない・・・』と口にして戦死してしまった。
続いてweb版/書籍版/漫画版のネタバレ
ちなみに
離脱時期が、各媒体で異なる
原作ではミシリエ戦の後も一人生き延び、web版では【デルヴァンクール防衛線】、書籍版・漫画版では【四方楯(シルダ・ネリャック)要塞防衛線】で戦死、アニメ版では上記のミシリエで戦死している。
また、原作では機体から脱出するものの、エドガーに幻晶騎士の剣で叩き潰されて殺されている(本来、幻晶騎士が生身の人間を直接殺害することは褒められたことではないのだが、エドガーはカザトシュからの因縁(テレスターレ強奪による敵国への技術漏洩)にケジメをつけるためにあえて手にかけた)。
そのため、退場がかなり前倒しになっているが、原作を知る人にとっては、アニメ版の最期はかなりマシとなった(アニメ1期の最終決戦で動きまくるロボット同士の因縁の対決を3か所も同時に描くのは大人の事情でかなり困難な為、戦闘箇所を2か所に絞る為に彼女は早期退場となったのだろう)。
※彼女の過去は漫画版で断片的に描かれている。これは、漫画オリジナルというわけではなく、原作者の天酒之瓢氏が設定を書き下ろした公式の物。詳細は漫画版16巻巻末に掲載されている。
ジャロウデクの暗部として汚れ仕事に身をやつしてきた彼女がどんなに落ちぶれても何を思って生き抜こうとしたか。その内面を知ることができるだろう。
web版新章ネタバレ
ケルヒルト戦死後、壊滅した銅牙騎士団だったが、新章・西方龍追祭編にて僅かにではあるが生き残っていた団員の存在が判明。
騎士団壊滅後、路頭に迷っていた所を偶然その事を知ったグスターボが個人的に団員達を拾い上げ、彼が率いる剣角隊に組み込まれた事が語られている。
団員達は路頭に迷っていた自分達を拾ってくれたグスターボに対し強い恩義を感じており、彼の命令を受けイカルガ・シロガネを巡ってグスターボを満足させるに足る敵を調査し、ぶつかり合うよう仕向ける為に暗躍を開始する。
なお、先の大西域戦争での騎士団の失態に関してはケルヒルト個人による暴走として処理されている模様。
外部出演
なナイツ&マジックが参戦するクロスオーバーゲーム『スーパーロボット大戦30』でもジャロウデクのネームドキャラの1人として登場。
本作ではナイツ&マジックと関与が深い『魔法騎士レイアース』の敵キャラの1人アルシオーネと顔見知りでよく行動を共にする。
作中では裏方での汚れ仕事担当だった原作とは違い、異世界軍の前線部隊を率いている。
同盟相手や黒幕の支援によって野心を増大させたクリストバルに便乗して戦果を挙げようと目論む一方で、不自然なまでに増長するクリストバルの暴走には疑問を感じていた模様。
ジャロウデクとの最終決戦で自軍に倒されるとそのまま死亡するが、撃破せずにステージクリアを果たすと彼女のテキスト付きで残存兵力と共に撤退して生き残るという独自展開を迎える(ちなみにアルシオーネも結果的に生き残ったため優遇されているとも思えるが、敗軍の将である彼女の立場を考えると手放しには喜べないだろう)。
なお、彼女の搭乗機は諸般の事情によりティラントーに変更されている。
これはグラフィックやモーションの節約もあるが、彼女の後期搭乗機であるヴェイノキロスやヴェンドバダーラ改はあくまでも隠密機なので、最前線(しかも場所はジャロウデクにとって未開の地である異世界)で戦うには不向きという事もあると思われる。
その為か漫画版の作者である加藤拓弐氏はこれを受けてケルヒルト専用ティラントーの二次創作イラストを描いてもらったためある意味彼女も優遇されている。