プロギアの嵐とは、CAVEが開発しカプコンが販売したシューティングゲームである。
ゲーム概要
弾幕系シューティングには珍しい横スクロール作品。
ディーゼルパンクじみた世界観の元、明度が高めの淡い色遣いが異彩を放っている。
敵の攻撃は加減速を多用した弾が特徴的で、画面一杯にばら撒かれた水色の敵弾が一斉に動き出す様子は「風」のコンセプトを強烈に印象付けている。
ゲームシステム
ジョイスティックで8方向に移動し、ボタンの押しっぱなしで減速と引き換えに火力の上がる通常射撃とボンバーを使用したオーソドックスな弾幕系シューティングの操作系統。
ストーリー
それは何処か遠い世界、ある時代のパーツ王国・・・
盛んな産業は風力機関を発達させ、遂には永久機関プロギアの製造を成功させた。しかし財力に物を云わせた老人達が挙ってプロギアを求めた辺りから、王国の運命は大きく狂い始める・・・
永久機関によって不死身となった老人達は賢者を名乗り出し、新体制の樹立を目的とした元老院を結成「賢者の制裁」と称して王国の武力破壊に乗り出したのだ。
貴族達を中心とする王国軍は事態の鎮圧に乗り出したが、永久機関を手にした老人達の武力は余りにも圧倒的であり正規軍は瞬く間に壊滅。王家は「腐敗した旧体制の象徴」として皆殺しにされた。
王国軍の生き残りである10代の訓練生達は地下で活動を続けていたが、子供に対しても容赦の無い元老院は秘密基地のある一帯に容赦の無い攻撃を加える。
雨霰と降り注ぐ砲爆撃の中燃え盛る格納庫から二つの機影が飛び立った、少年空士達の駆る新兵器「ガンフライヤー」である。
~大人たちは皆死んだ。大切なものを守る為、今度はぼくらが立ち上がる番だ~
登場キャラクター
プレイヤー側のキャラクターは留め具、敵側のキャラクターは工具に由来した名前を持つ。
ストーリーと合わせる限り「国家と云う装置が工具によって解体され後に残るは部品ばかり」と云うメッセージが透けて見える。
登場機体は何れも複座型で、男性のパイロットが操縦する機体から女性の砲撃手がガンナーを操作する形式となっている。
ステージクリア後のリザルト画面でヒロインの好感度が攻略内容に応じて上昇し、好感度が高い程エンディングデモに仲の進展した続きが描かれてゆく。
組み合わせの中には攻撃範囲の相性が良く好感度も上がりやすいメインヒロインが設定されており、それ以外を選ぶのは攻略上意味が薄い。
リング=リード(左画像→)
低速で攻撃範囲の広い飛行艇「ギャンブラー」を駆る、感覚派の14歳。
貴族空士の家に生まれ、実戦経験こそ無いが大人顔負けの操縦技術を持つ。
ぶっきらぼうで根の熱いタイプだが、それ故親を亡くした現在でも幼馴染への反抗期真っ只中。
ボルト=ボイヤー(右画像→)
高速で一点集中型の戦闘機「ミリタント」を操る、理論派の15歳。
少年空士隊の設立者であり、年上に対しても悪者には物怖じしない人望家。
堅物だが、意外に男気のある面も持ち合わせており、チェーンとのエンディングでは冴えない一方、ネイルやリベットとのエンディングでは、彼の懐の広さを垣間見せる。
チェーン=チェロット(左画像←)
名門家系の生まれだが、本人は誰よりも実力を重んじるリングの幼馴染。
牽引式で火力の高いαガンフライヤーを操る、努力家だが天然気味の14歳。
リングを誰よりも理解しているが、頑固者故の歯に衣着せぬ言動で核心を突く事から避けられ気味。
ネイル=ネラ・ネロウズ(右画像←)
教育係の手立てで元老院による虐殺を只一人生き延びた、王家の末娘。
推進式で即応性の高いβガンフライヤーを操る、秀才肌の12歳。
自分が主役をやるだけの為に幾度となく芝居を開かせ、身分に任せてボルトを畳み込んでいる我儘娘だが・・・
彼女が本当に欲しかった物は、素直に好意を伝えられる器用さであった事がいたたまれない。
リベット=リベラ(右画像↑)
ネイルにガンフライヤーの扱いを教えた教育係であり、正規軍の生き残り。
回転翼式で追尾弾を撃つγ式ガンフライヤーを操るが、元々自動補足の機能が付いたガンフライヤーでは火力不足から無用の長物。
関連イラスト
関連タグ
井上淳哉(ディレクター&サウンドプロデューサー&ボルト=ボイヤーのボイスを担当)
菊池幸範 (このゲームの音楽の作曲を担当)
ダライアスバースト(クロニクルセイバーズ第五弾DLCメーカーとして、サイドアームとVARTH〈リンク先はWikipedia〉とともに参戦。〈参戦機体はギャンブラー〉)
※ケイブ枠ではなくカプコン枠扱いなのは本作の版権を保有しているのがカプコンのため。