概要
ガイロス帝国軍が開発したイグアナ型水陸両用ゾイド。ヘル・ディガンナーとも。
サイズは中型ゾイドクラスに相当し、同軍の奇襲攻撃部隊に配備されていた。
ヘリック共和国とゼネバス帝国との戦いに突如姿を現し、共和国軍のゾイドを蹴散らしながら進撃、共和国・帝国両軍相手に大暴れするデッドボーダーを支援した。
その後も奇襲攻撃やゲリラ戦などに使用され、活躍している。
暗黒大陸特有の鉱物「ディオハリコン」をエネルギー源にしており、これによって高性能を持っていた。
ちなみに野生体は中央大陸の砂族が運搬・土木・戦闘用に使用していたらしい。
また、隕石落下による大異変後に唯一絶滅を免れた純粋なガイロス帝国製ゾイドでもあるが大異変のせいでディオハリコンの生成技術が失われたためZAC2099年以降の第2次大陸間戦争には西方大陸侵攻用に改良された上で投入された。
見た目からもわかるように、平原や山岳地帯よりも湿地帯や浅瀬での運用に適している。
また、背部にはロングレンジアサルトビーム砲(旧:集光ビーム砲)を初めとした数々の武装が備えられており、砲撃戦において真価を発揮する。
砂漠での活動に特化したタイプなどのバリエーション機も開発された。
第2次大陸間戦争の序盤である西方大陸戦では海上輸送の護衛やゲリラ戦にも活躍した。また第2次全面会戦ではシンカー、ブラキオスと共に海からロブ基地を襲おうとしたがハンマーヘッドの攻撃で失敗した。
アニメ版
アニメ版でも度々ガイロス帝国軍や盗賊の機体として登場している。
『ゾイドフューザーズ』でも登場している。
バリエーション
- ブラックチャレンジャー
全長が200mと言う超大型の機体で、成層圏を突破する高々度飛行能力を誇り、遙か上空から都市を爆撃する能力を持つ。全身にはビーム砲を装備し、背部のウェポンベイには電磁砲を積載する。
共和国軍に鹵獲され、そのまま暗黒軍攻撃に使われたが、迎撃に出撃したギル・ベイダーによって撃破されている。
- ヘルディガンナーDT
海戦用装備をオミットした砂漠用に特化した機体。尾部には大型の刃を備えている。
アニメ版では賞金稼ぎや盗賊が使った。
- キャノリー装備機
尾部の火器をキャノリーユニットに交換したタイプ。アニメ版にも登場している。
- セバスチャン専用機
『ゾイド新世紀/0』に登場したチームチャンプのセバスチャンの機体。
機体背部にゴジュラスキャノンを装備する。
キット
玩具としては、純ガイロス製ゾイド唯一のHiパワーユニット(ゼンマイ)採用ゾイドであると同時に、旧シリーズ最後のゼンマイ駆動ゾイドでもあった。
1999年からの新シリーズにおいても初期ラインナップの1つとして復刻・再販されたが、デッドボーダーやダークホーン等の初期暗黒軍ゾイドの特徴でもあった蓄光パーツは上述の設定により削除されてしまった。
旧シリーズの後日談を描いた「リバースセンチュリー」では、かつての暗黒軍仕様と同様のカラーリングに加え、蓄光パーツも再現。ただし、武装などの設定は新シリーズの物に改められている。