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中尊寺金色堂

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ちゅうそんじこんじきどう

岩手県平泉町の中尊寺境内の仏堂の一つで、国の文化財と世界文化遺産の一部に指定・登録。

概要

平安時代末期の東北地方に当時の国家に準じるような勢力を広げて栄華を極めた、豪族奥州藤原氏藤原清衡によって1124年に建設。

阿弥陀仏の安置堂の他歴代当主の墓所も兼ねていたため、堂内の須弥壇に清衡以降4代の遺体(いずれもミイラ化しており、源頼朝との戦い後の敗走時に家臣の裏切りで討たれた4代目泰衡は頭部のみ)が安置されている。

建物外部と内部に貼られた金箔、はるか南方の夜光貝を使用した螺旋細工、精巧な多数の仏像などの装飾が施されており、現在は平安時代の美術工芸建築の集大成として評価されている。

一説によればマルコ・ポーロ欧州に紹介した「黄金の国ジパング」伝説にも影響を与えたともいわれる。

金色堂は鎌倉時代より防風雨対策として木製の覆堂が建てられ、以降何度かの建替が実施された。

1963年に旧覆堂は境内に移築され、現在の覆堂は1965年までに完成した鉄筋コンクリート製で金色堂保護のための防火・空調機能が備わっている。

そのため今日では、観光客は新覆堂内のガラス越しに金色堂を拝観する。

1951年に国宝、1955年に国の重要文化財に指定。

2011年に「平泉―仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群―」の一部として、世界文化遺産に登録された。

関連項目

中尊寺 お堂 金箔

/寺院

岩手県 平泉町

奥州藤原氏 極楽浄土

文化財 世界文化遺産

松尾芭蕉おくのほそ道「五月雨の 降り残してや 光堂」

鹿苑寺(金閣寺)-金箔を張り巡らせた仏堂繋がり。ただしこちらは放火により焼失し、昭和に再建された為、国宝には指定されていない。

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