Imperial General Headquarters
日清戦争時に始まり、太平洋戦争( 大東亜戦争 )までの戦時・事変( 広範の非常事態や騒乱 )に設置された大日本帝国陸軍および海軍の最高統帥機関である。
陸海軍の最高指揮官=大元帥である天皇の命令、すなわち奉勅命令を大本営命令、陸軍を大本営陸軍部命令( 大陸命 )、海軍は大本営海軍部命令( 大海令 )として発令する最高司令部としての機能を持っていた。
歴史
この機関は明治26年に戦時大本営条例として戦時に設立されることが決まった。その翌年日清戦争が勃発、当初参謀本部に設立、のちに宮中に、広島に移転されたのが最初である。
その後日露戦争においても宮中に設立された。
日中戦争、両国ともに宣戦布告を行わなかったため、大東亜戦争開始までは支那事変あるいは日支事変などと呼ばれ、戦争扱いではなかったため、1937年11月18日、大本営設置を戦時に限定していた大本営条例を廃止し、新たに事変でも設置可能にした大本営令が制定。同年11月20日に大本営が設置された。
大本営発表
太平洋戦争中、日本の大本営の陸軍部及び海軍部が行った公式発表を「大本営発表」という。第一回は真珠湾攻撃を伝えるもので、1941年12月8日6時に行われ、終戦後は「大本営及帝国政府発表」として行われ、1945年8月26日まで846回行われた。
詳細は大本営発表の記事へ。