概要
肩書は「亥」の戦士 『豊かに殺す』異能肉。
本名は伊能 淑子(いのう としこ)で、大戦にかける願いは「愛が欲しい」。
人物像
三百年以上の歴史を持つ名家の跡取り娘であり、ミスしただけで鉄拳制裁をするほど虐待的なまでに苛烈な教育方針を持つ父親と超がつくほど溺愛する母の期待を公平に応えた結果、ドレッシーな服装だが、両手に機関銃を持っておくという現在のスタイルになった。
12人の男性と健全につきあいつつも、さらなる恋人を募集している。
戦闘スタイルおよび能力
使用武器は二つの機関銃『愛終(あいしゅう)』と『命恋(いのちごい)』。『湯水のごとく(ノンリロード)』という、装填無しで弾丸を連射出来る能力を持つ。
小説版では第二戦で怒突の口から語られたのみだったが、アニメ版では1話から登場し、この能力によって憂城にブラフをかけようとしていた。
劇中での行動(ネタバレ注意)
※以下、『十二大戦』および『十二大戦対十二大戦』におけるネタバレ注意
- 『十二大戦』
実は、彼女は本来の大戦参戦予定者ではなく、本来の参戦予定者である妹を十二年かけて暗殺し、大戦の参加資格を奪い取った(漫画版では自分が殺して参加権を奪った。)。
後にアニメ版にて妹を殺害する過程が詳細に描かれた。
暗殺者の家系に生まれたゆえか、無邪気だが生き物を殺すのが大好きな肉の妹・清子。
12年前、前回の十二大戦に優勝した肉の父は、帰って来た直後に次回の出場者が清子だと宣言する。
肉は清子から参加資格を奪うべく、毎日行われる殺人の訓練で意識的に敵の処理等を清子にやらせるようにする。そんなある日、清子が学校で衝動的に殺人事件を起こしてしまった。
清子にとっても流石に訓練以外で人を殺してしまったショックは大きく、その日以来、事件の後に優しく慰めてくれた肉に依存するようになる。
が、それこそ肉の思うつぼであり、そこから肉は何年もかけて清子に「あなたはこれからもっと殺す。もっと強く、それが家の期待に応えることよ」と吹き込み続け、それに比例して清子の訓練での戦い方も人を人とも思わないような残忍なものへと変化して行き、すっかり殺しグセがついてしまった清子はとうとう家の使用人を何人も殺害してしまう。
地下牢に幽閉される清子。だがそれでもうわごとのように「もっと……もっと……」と呟き続けている。しまいに肉が牢に差し入れたナイフを自分に突き立てて自害した。
しかし、そのツケがまわってきたのか、大戦開始後に憂城と遭遇し攻撃を仕掛けるが、開始前に殺されて彼の「お友達」となっていた「巳」の戦士に背後から拘束され、その間に憂城に殺害される。
更に、彼の能力『死体作り(ネクロマンチスト)』の術中におちて同じく「お友達」…つまり憂城が使役するゾンビ兵となってしまい、2番目の脱落者となった。
その後憂城達とは別行動を取る事となり、庭取が使役する鳥達に啄んで殺され、骨だけになってしまった。
- 『十二大戦対十二大戦』
砂粒とは因縁があり、いつか殺すと誓っているが向こうからは親友扱いを受けている。
その後、異能肉も内心は砂粒が大好きであったようであり、戦犯の策略により意気消沈しかけていた彼女を激励した。
両者の会談にて砂粒に攻撃を仕掛けたフレンド・シープを銃殺、その後砂粒の死亡を受け彼女からの友情を感じその意思を継ごうとする。しかし、ワンマンアーミーを投与したドクター・フィニッシュにより先読みされ怒突を銃殺したことにより、動揺したことが隙となりドクター・フィニッシュの真空管注射器を受け血液を虚血状態となり死亡。彼女の死を以て十二戦士側は全滅した。