映画「愛機南へ飛ぶ」
1943年公開、製作は松竹。
監督、佐々木康
船乗りだった父親を亡くした少年が陸軍航空士官学校へ入校し、偵察機搭乗員となるまでを描く。
撮影には翌年公開の加藤隼戦闘隊と同様に、鹵獲した米軍機もふんだんに使われている。
余談ではあるが同年には海軍でも、少年が航空機搭乗員となる事を志す…という同じあらすじの「決戦の大空へ」が公開され、主題歌の若鷲の歌が大ヒットを飛ばしている。
こんなところでも万目し合わなくてもいいだろう…と思うのだが。
主題歌「索敵行」
「愛機南へ飛ぶ」の主題歌。
「日の丸鉢巻締め直し…」で始まる歌詞と、勇ましくもどこか哀愁漂う曲調が多くの人々の琴線に触れ、軍民問わず盛んに愛唱された。
特に映画の舞台となった陸軍航空隊の搭乗員に好評だったという。
1943年(昭和18年)8月〜1944年(昭和19年)8月のレコードの販売枚数は6万5000枚。