駅舎
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えきしゃ
今日においては鉄道駅構内の建物を指す場合が多い。
元々日本においては、古代の律令制下の駅制における宿駅(官人など公の使者のための休憩・宿泊・馬の提供等の施設)の建物を指していた。
駅制は鎌倉時代までには衰退するが日本全国の街道の整備はその後も続いていき、庶民向けの宿泊や娯楽施設なども擁する宿場町が発展していった。
明治時代に鉄道が国内で開業・普及し、以降列車の旅客の乗降場や貨物の積みおろし場が「鉄道駅」と呼ばれるようになった。
今日の日常生活では、「駅」や「駅舎」はすなわち鉄道施設を意味する事が大半である。
都市部の駅では乗り入れ路線の数や乗降客数の規模などから構内が大型化しやすく、鉄筋コンクリート製のビルディングとなったり一部が商業施設化されたりしたものは駅ビルと呼ばれる。
地方の人口過疎化地域の無人駅では待合室のみの機能しかない小型の駅舎が主流となり、鉄道会社や所在する市町村の財政事情によっては古い貨車や車掌車を改造した上での代用や以前のものより小型化・簡素化がされた建て替えなども行われている。
東京駅(東京都台東区)や門司港駅(福岡県北九州市門司区)などのように、公の文化財や文化遺産に指定されている駅舎も多い。
また元々が無人駅として設置されるなどして、駅舎自体が最初から設けられていないケースも存在する。
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