概要
1996年に販売されたパソコンゲームで、後にPS用のものが販売された。制作は海外のメーカーで、それを日本仕様にして逆輸入したもの。ストーリーはアニメの第一話からガルマ・ザビの死までが描かれている。
ガンダムゲームとしては珍しくジャンルはADVであり、場面に応じてボタンを入力し、それがあっていれば本編を進めることが出来るというものだが…
はっきり言ってクソゲーである。
クソゲーと言われる原因
- 加えてやり直しのポイントも少ない。一度失敗すると何度も同じやり取りを見ることになる。
- ゲームオーバー画面はデーレーレーという音楽と共にガンダムの生首が転がっているというもの。この画面は何度も見る羽目になる。特にブライト・ノアが「民間人は降りてもいいが、一緒に戦ってくれるとうれしい。戦ってくれるならこのバッジを受け取ってくれ」というシーンがあるのだが、すぐ受け取らないと断ったと判断され艦を降りるように言われ、戦闘もしていないのにこの画面が出てくる。
- ガンダムが泣けてくるほど弱い。ザクⅡのザクマシンガンの一掃射でカンカンカンと異様に軽い音を立てて大破する。これは操作を間違えるたびに何度も見る羽目となる。これ以外にもシャア専用ザクと組み合ったら力負け、デニムのザクをビームサーベルで撃破するもその爆発に巻き込まれて死亡等。
- 特攻してくるガウ攻撃空母に止めを刺さずに飛び降りたためガウがホワイトベースを直撃。墜落するガウから飛び降りなかったためガルマと一緒に爆死。ホワイトベースからの援護射撃に当たって死亡。ホワイトベースの艦橋に飛び乗ったシャアの挑発に乗ってハイパーバズーカを撃ったら艦橋を直撃等笑えるゲームオーバー条件もある。
- 中盤、地雷原を突破するミッションがあるのだが、迷路のような街をノーヒントで目的地にまで進まなければならず、一度でも間違えたらザクに撃たれる、地雷を踏むなどして死亡。しかもこのルートはガンダムとガンタンクが合体したガンダムタンクで進む。地雷原にキャタピラって…
- ムービーがスキップできない。セーブ機能は無くパスワードコンティニュー。ただしパソコン版では好きなタイミングでセーブができる。
これらの要素からネタ的な意味で「これはニュータイプ専用ゲーム」と言われることがある。
登場人物
主人公
本作の主人公はアムロ・レイではなく、プレイヤーがアムロの視点でプレイする。本編では名前も呼ばれず、顔も映らない。何故がガンダムと呼ばれる。
本作のキャラクターの中ではわりと原作に近いキャスティング。19歳には見えないところも同じ。セイン・カミュ似。よく見ると寄り目。服ブカブカ。
本作では最初から軍人。ガンキャノンのパイロット。
頭の禿げた(よく見ると短いポニーテールになっている)気のいい日系人。
アメリカ映画に出てきそうなファンキーな性格の大柄な黒人。ガンタンクのパイロット。原作とは違い、戦死しない。
「ラッキーボーイだぜぃ☆」
因みに、ガンダムの企画当初リュウは黒人設定だったが、自主規制で変更されたとのこと。妙なところで日の目を見たものである。
サラ・ホリン
本作オリジナルキャラクター。セイラ・マスに似ているが違う人。
ハニ・アサナ
本作オリジナルキャラクター。レビルのポジションに当たる黒人の太ったオバサン。
有名なケツ顎シャア。シャア・アゴナブル、アゴい彗星とも。ドレンではない。
これらのあだ名の通り、ケツ顎の太ったオッサン。誰だお前。
スタッフ曰く「オーディションの時は痩せててかっこよかった」しかしゲームでは太っている。(実は終盤少しやせている。撮影期間が長かったのか?)
原作同様シャアの裏切りに会うが、最後はガンダムのビームサーベルでブリッジを貫かれ死亡する。
余談
- 裏技を使えばボタン選択無しでムービーだけみられるモードがある。
- 製作スタッフ曰く「好評なら続編を作る」とのことだが、今現在続編の発表はない。
- 現在バンダイの公式サイトからは抹消されており、G-SAVIOURとは違い完全に黒歴史となっている。
- 本編に登場するガンダムタンクは、クローバー制玩具のギミックを再現したもの。アニメ第二話でのジオン兵のセリフで設定が説明されていたが、劇中では使われなかった。地味にガンダムビルドファイターズの第二話にも登場している。