概要
年齢 | 23歳 |
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身長 | 184cm |
体重 | 82kg |
誕生日 | 6月24日 |
出身地 | イタリア |
修行の場 | シチリア島 |
CV | 田中亮一、平田広明(LegendofSanctuary) |
蟹座(キャンサー)の黄金聖闘士。本名は不明だがイタリア人らしい。
蟹座の散開星団プレセペの中国における呼び名である積尸気にちなんだ技を操る。
おのが正義を貫くためなら無関係な人々を平然と巻き添えにする残酷・残虐・残忍を体現したような人物で、彼の守護する巨蟹宮は彼が今までに殺めた者の顔“デスマスク”で埋め尽くされている(彼の呼び名の由来)。
「力こそが正義」をモットーとしている為にその悪事を知っていながら、あえて強大な力を持つ教皇側についた。
五老峰にて紫龍と戦い、黄金聖闘士としての実力で圧倒。消える際には超能力のような異能まで発揮して力を見せつけた。ムウとはこの頃から相性が悪かった。ムウほどではないが、超能力を使用することも可能。
巨蟹宮での再戦では黄金聖衣の防御力を有効活用し更に己が殺めた人たちの魂を自分の手で黄泉比良坂に落とす冷酷無比な性格と、それを成立せしめた頑強極まる精神力で紫龍を慄かせた。
しかし皮肉にもそれが原因で聖衣に見放され、最期は紫龍に敗れる(セブンセンシズの概念が完全に確立するのが後の処女宮での話なので、覚醒前の青銅聖闘士に倒されたのはデスマスクだけである)。
蟹座の聖衣が彼を見放すシーンは黄金聖衣の正義の心意気を示す名場面なのだが、如何せんそれに至るまでの被害が大きすぎた為に『人を見る目が節穴』との批判を受けることも。但し、本人の言を信じるのなら飽くまで巻き添えを意に介さないだけで、任務等に無関係な殺生自体は行っていない可能性もあり、そのために見捨てられなかった、あるいは黄金聖闘士で超強力な存在である彼を倒せるほどの戦士が現れなかった事もあるのかもしれない。
但し前任がこういう人だった事が後に判明しているので、見る目がないというより単にアバウトなだけなのかもしれない。
後にハーデス編にて復活するが、死んでいた数ヶ月間で何があったのかのりP語使いに進化した。
(文庫版・OVAではカット)
しかし性格は生前と相変わらずで、星矢に殴られた上にその狼藉に怒ったムウにあっさり倒される。
そして冥界で命乞いまでしたがラダマンティスに死後の世界に突き落とされるなど、相変わらず作中での扱いは悪かった。
しかし嘆きの壁の破壊時に魂が復活、他の黄金聖闘士らと共に星矢たちに協力した。
星座カースト制度でブービー状態のアフロディーテとはハーデス編でなぜかコンビのように扱われたが、実際仲もそれなりにいいらしくPS2のゲームではそれぞれ戦闘前のセリフが衣装によって4通りも用意されるという謎の優遇が起きている。
またパチンコ版で冥界モードというデスマスクのモードが用意されていたり
キャラクターエンドでまさかの教皇に出世とメディアミックスでは優遇されている。
近年では派生作品(詳細は後述)・OVA・ゲームなどでの活躍により、彼のキャラクター性を見直すファン・若年層のファンも増加しており、人気は上昇傾向にある。
小説版「聖闘士星矢 ギガントマキア」には弟子の髪の毛座の盟が登場する。
意外にも師匠としては優秀だったらしい。
二次創作で料理上手だったりナンパが上手いなどの描写が時々見られるが、原作のデスマスクは要所のギャグ以外は意外と硬派なキャラであり、そう言った設定はお国柄故の二次設定である事に留意されたし。
「星座カースト制度」で蟹座が最下層に位置づけられてしまったのは、だいたいこいつのせい。
あじゃぱー!
アニメシリーズ
旧TVアニメ版
作画崩壊も多々あったアニメ版では珍しく登場回で作画に恵まれ、顔がやや美形化されたりあじゃぱーなど可哀想な悲鳴がない為に原作よりダーク悪役として面目躍如している。
しかしやはり聖衣は脱げるが。
ハーデス編(OVA)
OVA版では、原作でも描かれた冥界逆戻りシーンでアフロディーテと共に黄泉比良坂でラダマンティスに後ろから撃たれて2人揃って死界行きの穴に放り込まれるシーンが追加されるなど、原作通り扱いは悪かった。
しかしその一方で、OVA版追加シーンではシオンらと共に汚名をかぶることを鼻こすりで了承したり、嘆きの壁破壊シーン前にムウと和解するシーンが描かれるなど若干フォローもされた。
旧劇場版シリーズ
劇場版「真紅の少年伝説」でアベルにより蘇生するがそちらでは聖衣もろとも紫龍にボコボコにされるという、ある意味定番の扱いだった(その映画の場合カミュ、シュラの退場の早さを考えるとある程度戦闘に尺のあっただけマシともいえるのだが……)。
黄金魂
「黄金魂」においては、アスガルドの地で健気に働く女性・ヘレナとの出会いを期に、それまでの冷酷な態度を改めるようになる。
病弱ながらも弟・妹達を養おうとする彼女を援助するためであると同時に、未だ蟹座の聖衣が自分を許してくれてはいないだろうという負い目(聖闘士としての自信を消失)から、一時はアンドレアスとの戦いに参加することも拒否していた。
そのために表面的には酒と賭け事に耽溺する生活を送っており、リフィアにも呆れられていたが、影では賭け事で儲けた金をヘレナ宅にこっそり投げ入れていた(但しヘレナ一家には彼の所業とわかっていた模様)
しかしファフナーの許にヘレナが連行され、その結果、彼女の死を看取ることとなり、(また友人であるアフロディーテも敵軍に囚われの身になったことから)再び戦うことを決意
その際に改めて聖衣に認められ、アンドレアスに渾身の一撃を与えるために神聖衣を発現し、その場は退けさせる。
ちなみに同作ではアンドレアスに挑むも、容易く一蹴され「私が知る黄金聖闘士で一番弱い」と評されていた。この評価は聖衣に見捨てられたこともあり、デスマスク本人も認めている。
ユグドラシルに赴く際には髭をそり、ヘレナが営んでいた店の前で彼女との日々を思い返しつつ、商店街を後にした。
恐らく、ヘレナの遺言を彼女の弟妹たちに報せるために彼女の家に訪れた後の帰り道だと思われる。
その後ユグドラシルの戦いに参入、ファフナーと対峙していたムウの前に現れ、ムウを先に行かせてファフナーとの1対1の状態を作り、黄泉比良坂に送り込む。
ヘレナの弟妹達を人質に取られ彼を殺すに殺せない状況下に陥るも、半死状態にあったヘレナの弟妹達の励ましを受けて奮起しファフナーをセキシキメイキュウハ(漢字表記は不明/積尸気冥界波の上位互換、またはその下位互換であると思われる技)で黄泉比良坂に拘束、ヘレナの弟妹達の救出に成功し、地上へ戻るも力つきて倒れてしまい敵に囚われの身となる。
その後はアフロディーテのロイヤルデモンローズの効果を受け、仮死状態となって生存、12話において復活を遂げている。
最終回ではアフロディーテと共に先陣を努め、肉体が消滅する瞬間にはアスガルドに未練ありげに『正直言うと、もう少し街を楽しみたかったな・・・』と頭を掻きながら言った際に、アフロディーテに耳を掴まれながら、あたふたする形で浄土へと去っていった。
エピソードG
7年前の16歳の姿で登場している。
性格は原作の残忍さはそのままで幼い少女のリトスにも冷たく、
「どんな相手でも殺すことができる。それがオレの強さの根源なんだ」と明言するほど突き放した人間観の持ち主であり、人間が悪であると認めた反面、自分自身も「かなり邪悪」と認めている。
だが戦闘描写では人間の持ちうる悪で神に対抗し、悪鬼には悪鬼なりの美学と正義があると言わんばかりの強い心を見せつけるなど「あじゃぱー!」と悲鳴をあげた男と同一人物とは思えない活躍を見せている。
本編最終回で敵軍の生き残りを野放しにしている描写があり、本編で暗黒聖闘士が野放しにされている要因をデスマスクが間接的に作っていたともいえる。
元々教皇=サガが変装した偽者であることに気づいてはいたが「絶対的な力で正義となった者が世界に君臨すべき」という己の思想に当てはまる人物と目し、あっさりと恭順を誓った。
そのせいか、サガの入浴中に乱入という暴挙に及んでも怒られないくらいにはサガ当人からの信頼を得てはいるようだ。
セインティア翔
本作でも「手段を選ばない残酷な面」が強調されたキャラとなっている。
邪精霊達の残党を始末するために派遣されていたが、邪精霊が聖アカデミーの候補生達に取り憑こうと狙っているのを知り、彼女ら毎始末しようとの判断の元アカデミーを襲撃、候補生の女生徒や教官達を皆殺しにしてしまう。激怒したエルダの攻撃を軽くあしらい、邪精霊を倒すための餌として彼女を冥界の入り口に落とし現れた霊体状の邪精霊を倒す。
アカデミーの生徒達を惨殺した件は「ああするのが手っとり早かった」「教皇への反逆者として全員殺されても仕方ががない」と嘯きつつも、格上の相手にも怯まなかったエルダを殺さず見逃して帰る等一応評価の姿勢も見せている。
Legend of Sanctuary
外見からして別人と化している。
隻眼に顔に顎鬚を生やし、筋肉質な体型にタトゥーが刻まれており、ワキ毛・腕毛も生えているなど、
原作以上に柄の悪いデザインへと変更された。
本作におけるデスマスクは、「殺戮を最上の喜びとする」「サディスティックで残虐な性格」と設定されており、それらを正義のための必要悪として認識していた原作と比べるとだいぶシンプルな性格になっていることが伺える。
以下ネタバレ
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巨蟹宮では風船で降りて来て珍妙なミュージカルを披露し、
(中の人が過去に声を当てた俳優へのオマージュだろうか)
コーラスを行う死に顔たちの一つを潰して「おめーも運がねーなー」と皮肉る。
(この時、氷河も冥界波を受けたが、カミュの小宇宙によって宝瓶宮に転送された)
黄泉比良坂で紫龍をボコボコにするも、紫龍の渾身の一撃で黄金聖衣が脱げてしまい腕の骨が折れる。
(紫龍曰く「蟹座の黄金聖衣が貴様の邪悪な心を見限った。…聖衣は貴様を斃す者をずっと待っていた。」とのこと。無条件のまま外れた原作とは若干異なる。)
その後黒ビキニパンツ一丁で命乞いをし、呆れた紫龍が背を向けた瞬間、
ハサミを模したチョップを彼に叩きこもうとするが、あっさり見破られてしまう。
そして紫龍がお約束の脱衣を披露し(この時、紫龍に「貴様はクズだ!」と罵倒されている)、
より威力が高められた廬山昇龍覇を受けてマグマの谷に落とされるという、自身の後輩と同じ様な最期を遂げたのであった。
しかし本作でのデスマスクは出番・戦闘シーンの尺も比較的長く、扱いについての賛否も分かれている。
また書籍インタビューにおいて、上記のミュージカル演出は、「ちょうど巨蟹宮のあたりが観客の集中力が切れる頃であり、展開に変化を付けたかった」という意図が語られている。良くも悪くも映画的には、大事な見せ場を任されたキャラクターであることは間違いない。
技
蟹座伝統の技。
- セキシキメイキュウハ
黄金魂で新たに登場した技。無数の霊魂を召還して敵を拘束し、黄泉比良坂の地中に埋め込み生きる事も死ぬ事もできない状態に留める。
関連イラスト
派生含めた蟹座の実態