図鑑データ
「艦隊のアイドル、那珂ちゃんだよー。よっろしくぅ~!」
概要ですね!
川内型軽巡洋艦3姉妹の末っ子。
明るさが売りの元気な娘で常にハイテンションである。
入隊する際のアピールから始まり、被弾した際には顔の心配をしたりと、「みんなのアイドル」であることをやたらと強く主張してくる。おまけに図鑑のナンバーがあのアイドルグループに引っ掛けてるような気がしてならない上に、MVP時の台詞がどう考えても某あっちゃんである。
(那珂→中→センター→某アイドルグループ→「じゃあNo48ね」、という流れだと思われる。また、史実ではIJA48輸送護衛任務を2回行った事もあったりする)
序盤に登場した場合、艦隊解放任務に必要な川内型の上に軽巡洋艦ということもあり、まさにアイドルのごとく歓迎されるのだが、中盤を過ぎると軽巡洋艦自体の需要の低さから歓迎されず、とくに、大量の資材を投入した建造で出てきた場合は、思わずイラっと来る提督も少なくない。あれ?どこかで既視感が…
軽巡洋艦として考えても、北上や大井、五十鈴のように改造で化けるということもなければ、阿武隈のようにずば抜けた長所を持つということもないし…と思いきや、まさかの那珂改二が実装されてしまった(詳しくは後述)。
アイドルらしい可愛さがあるが、上記のような非歓迎ムードの影響もあって、うざかわいいの烙印を押されてしまい、資材扱いされることも少なくない、ちょっとかわいそうな艦娘。
最近では「失望しました。那珂ちゃんのファンやめます。」と、某猫娘的なテンプレートが返されることも増えてきた。
逆に「よーしじゃあせいぜいこき使ってやる!」と史実の川内型には考えられない重装備を与えられ(15cm3連装砲など)奔走させられることも……
やはりアイドルはいじられてナンボである。
無論、これらのいじりネタを苦手とする純粋なファンも多いので、ネタのご利用は計画的に。
公式4コマでは意外にもアイドルネタは少なく、普通に新入り駆逐艦娘の良き先輩としての描写が強い(雨に退屈してケンカを始めた天龍達から吹雪たちを庇ったり、まだ慣れてない彼女達に探検を勧めるなど)。というか初期はアイドル属性がまさかの皆無。
暗闇で「蕨」のヤブに突っ込んだ姉神通に続いて「葦」のヤブに突っ込みゲンを担いだ事も。史実での経験から「輸送任務には自信がある」と豪語、それを「戦闘に殆ど出ず輸送任務ばかりしてた軽巡」と言われ、同境遇の大井、木曾と共にいじられた。
最近ではアイドルやセンターネタが少し出されてきており、高雄型が当時の進水式のラジオ中継や御召艦の共奉艦任務、そして愛宕の連合艦隊旗艦の仕事で世間から注目された事に憧れている。ちなみに軽巡寮の1人部屋暮らし。
単行本版では、那珂ちゃんがアイドル艦娘路線を目指す短編が描き下ろしで挟まれている。
扱いの酷さで言えばむしろ川内の方が上(夜戦の意味が危険な方向にシフトしてたり、損傷しないはずの演習で大破したり)。その分登場回数は川内がダントツだが。
海戦で危機を迎えた阿賀野の救援に向かい、あわや史実と同じ運命を辿る事に……と思いきや、特に何事も無く鎮守府まで引っ張って連れ帰る事が出来た。
その際にお互いの波長が合ったらしく、阿賀野とは新ユニットの可能性を見出したとか……
ちなみに夜戦突入時の台詞は「那珂ちゃんセンター、一番の見せ場です!」。
ああ、あの姉にしてこの妹ありね……
那珂ちゃんとメリークリスマスだよ!きゃは☆
2013年12月24日のアップデートで、期間限定で那珂ちゃんにのみ実装された「サンタコス」の専用グラフィックとクリスマス専用ボイスが用意された(クリスマス専用ボイスのみであれば、長門と木曾にも追加されている)。勿論、サンタコスでの中破グラフィックも新規に描き下ろされている。
そのため、初見で「新しい艦娘か!?」と驚く提督が続出した。
当初は図鑑には登録されず、秘書艦か戦闘時のカットインでしか見ることができなかったが、運営の計らいにより図鑑にも登録されるようになった。何とも破格の扱いである。
何故、那珂ちゃんのみが異例の好待遇なのかは、恐らく史実でクリスマス島攻略部隊の旗艦を務めていた事に由来したものと思われる。また、この作戦で雷撃を食らって大破したためか、中破時にはプレゼントの袋に魚雷が突っ込んでいるのが確認できる。
那珂ちゃん改二だよ!ますます魅力的になっちゃった!きゃは♪
2014年1月15日のアップデートにて、『恋の2-4-11』(後述)がカラオケ配信されたことを記念して、まさかの改二が実装されてしまった。
改造レベルはズバリ「48」である。
どこまでその路線で行くのよ…(ただし前述の通り陸軍第48師団を運ぶ輸送船を護衛した記録もある)。
改二の衣装はフリル満載の如何にもアイドルという外見となり、改造前と比べると心なしか等身が下がっているようにも思えるが、気にするな!
で、肝心の性能の方はというと…軽巡最強と名高い球磨・長良と比較すると、火力・装甲差は僅かに-1、回避に至っては+3勝っている。
そしてその耐久値は48。「またか」と思う無かれ、この値は現時点では文句無しの軽巡最高値なのである(実装時。2014年2月26日のアップデートで実装された神通改二の耐久値が50であるためにその座を譲る事となったが、それでも全軽巡中2位と高水準)。ちなみに古鷹型重巡洋艦の改装後と同等の数値でもある。
また、未改造時から高かった対潜値も五十鈴改二に次ぐ高水準になっている。
全体的に高水準どころか、一気に軽巡最強クラスにまで躍り出てしまった。
もう艦隊のアイドル(笑)なんて呼ばせない!!
ついでに言うと、装備品込みで解体した時得られる資源は「燃4弾6鋼34ボーキ20」である(もっともそこまで育ておきながらわざわざ解体するのはネタ以外の何物でもないが)。
余談
彼女の名前は、かの戦車道アニメの舞台となった茨城県大洗町を流れる那珂川(間違っても九州の福岡県に流れる那珂川ではないので注意)にを元にしており、大洗磯前神社には慰霊碑が建っている。神社にはガルパンの痛絵馬に加えて那珂ちゃんの痛絵馬が増えつつあるとかないとか…ただし、あくまで戦没者に向けた慰霊碑なので、ファン活動も良識の範囲内で行おう。
ニコニコ動画ではMMDユーザーモデルのおかげで、たくさんの「プロデューサー」(提督兼任も多い)による「アイドルとしての那珂ちゃん」をたくさん見ることができる。…とはいえ、不動のセンターを勤めていることも少なくないのだが。
…とか言っていたら、デビューシングル(イメージソング)「恋の2-4-11」が本当にできてしまった。運営鎮守府も確認しており、すっかりハマってしまったようである。
更には、運営鎮守府公認として、JOYSOUND入りの快挙を成し遂げてしまった。
更には2014年8月3日の「横浜観艦式予行」にてご本人が熱唱している。
那珂ちゃん、関連イラストはいりまーす!
提督に関連タグのご連絡です。
前田敦子(ゲームがつまらなくっても、那珂ちゃんのことは嫌いにならないでください!)
堂馬広登(竜宮島のアイドル)
外部リンクがつまらなくっても、那珂ちゃんのことは、キライにならないでください!
史実はお肌が荒れちゃうなぁ…
1922年6月、川内型軽巡洋艦2番艦として横浜船渠にて起工。工事は順調に進んでいたのだが、1923年9月に関東大震災が発生。艦体が大破した上に火災に巻き込まれてしまい、工事の中止に伴い一旦は解体されるも再起工され、1925年に3番艦として竣工した。
川内型はもともとは「スプーン・バウ」という、1号機雷対策のための独特な形状をした艦首をしていた。だが、震災で再起工された時期に1号機雷の採用期限が切れたこと、また凌波性に難のある形状だったこともあって、美保関事件で艦種を損壊した神通と同様に、那珂も「ダブルカーブド・バウ」への改修されている。
1927年8月24日、島根県美保関沖での徹夜の夜間無灯火演習中に軽巡洋艦「神通」と駆逐艦「蕨」が衝突事故を起こした。この時「神通」を避けようとした後続の軽巡洋艦「那珂」も駆逐艦「葦」に衝突し、両艦共に大破した。
太平洋戦争の序盤では、後にスリガオ沖海戦で名を馳せる西村祥治少将率いる第四水雷戦隊の旗艦としてマレー・フィリピン方面で活躍する。だが1942年4月、クリスマス島泊地でアメリカ軍のサーゴ級潜水艦「シーウルフ」の雷撃で航行不能となってしまい、名取に曳航されてシンガポールに向かうこととなった(この時に第四水雷戦隊の旗艦任務から外され、由良がその後継として旗艦になった)。
その後、舞鶴工廠にて修理と近代化改装が行われ、1943年4月に戦線復帰。トラック島を拠点に南方での輸送任務や船団護衛に従事した。
そして運命の1944年2月17日、アメリカ軍のバラオ級潜水艦「スケート」の雷撃で航行不能となった軽巡洋艦阿賀野を救援するためにトラック島を出航した直後、航空母艦「バンカー・ヒル」と「カウペンス」の艦載機部隊の猛攻によって艦首が破断し轟沈した。被弾小破時に「きゃあ!顔はやめてー!」と叫ぶのはこのためか。なおこの様子は米艦載機のガンカメラで撮影されており、カラー映像で現存している(動画の0:18から1:10まで)。
このように那珂ちゃんにも辛い過去があったんです。せめて『艦これ』では可愛がってあげて下さい…