概要
南西諸島、南太平洋、東南アジア、アフリカなど南方出身の妖怪たち。アカマタやキジムナーなどは国内・国外の両勢として同期でも別個に登場することも。
大半の作品では徒党を組んで日本を襲撃する事が多いが、中には単独行動をする者や別の妖怪に襲われ鬼太郎達に助けを求めて登場した者もいる。
アニメ第5期では日本を征服しようというスタンスは残っているものの鬼太郎ファミリーと敵対する描写が少なめで、むしろ最終的には和解している。
しかし美女に化けた画皮にそそのかされて鬼太郎達と再び敵対したり、ハワイをアジア圏と勘違いしていたりと、腕っぷしは強いが頭が良くないといったキャラ付けがなされている。
主な妖怪
他の生物や妖怪に寄生する能力を持つ赤い顔の妖怪。
3期では寄生能力が披露されていて老人の姿も寄生したものだったが、4期以降は人間型の姿が基本となる。本来の相方のクロマタは未登場。
やし落とし
頭に生えた椰子の木から実を落として攻撃する。5期では頭身がおかしなことになり言葉も話さなくなった。
チンポ
もはや伝説の存在である。
三本の生殖器を持つ妖怪。そこから色々なものを飛ばして攻撃したり、オナラや液体噴射で空を飛ぶなど、下ネタがそのまま妖怪として具現化したような存在。
さすがにこのままの設定で後のアニメシリーズに出すのは問題があり過ぎたようで、アニメ第5作では名前が「ポ」となり、攻撃方法も口からリング状のビームを吐き出す「ポービーム」というものに変更された。
原作では同じ名前で千里眼の高僧が登場している(ノイタミナの『墓場鬼太郎』ではやっぱり変更されたが)。
牙の生えたヒヨコのような姿をしたガジュマルの木の精。複数体登場したこともある。4期での南方の個体群は空を飛び火を吹く。
アカマタやチンポ同様、作品ごとに姿も立ち位置も大きく異なる。
一般的には沖縄の狛犬とも言える守護神的存在だが、本作では妖怪として扱われている。
南方妖怪では珍しく一貫して鬼太郎の味方だが、なぜか鬼太郎よりねずみ男に懐いていた。アニメ第3作ではレギュラー入りしており、原作漫画でもちょくちょく登場している。4期&5期では親の存在は確認されていないが成獣化でき、とくに5期では天候を操るほどに強化されていた。
3期ではハリボテのみだが先代が登場し、5期のみ複数の個体が確認されている。
大海獣
厳密には南方妖怪に含まれることはないが、4期では南方妖怪と一方的だが繋がりがあり、目玉おやじや他の一行も南方妖怪の仲間かどうか判断がつかないでいた。
古代の鯨で、ヒレの代わりに手足のついた、頭と胴体が大きな毛深いヒゲクジラとくにセミクジラかホッキョククジラのような姿をしている。つまりグジラ型。とくに初期の時代は水木御大の描くヒゲクジラに見られる特徴的な口唇がある。尻尾は非常に小さく、遊泳や歩行にはほとんど機能しないと思われる。4期で目が赤いのも、実際のセミクジラと共通する(太陽光が当たった時に赤くなる)。「クジラの6倍の大きさ」だとされ、劇中での都庁舎との比較からも、身長は優に200mを越すと思われる。「ゼオクロノドン」、「鯨神」とも呼ばれる。ゼオクロノドンという呼称が登場したのは4期から。
3億年も生存し(実際の新生代とギャップがあるのはご愛嬌)、人間の学者達からも「もはや妖怪の類」とされるほど神秘的で超自然的な生態を持つ。血液を注入された者も大海獣になってしまい、劇中では鬼太郎が山田秀一の計らいで海獣化してしまった。ただし、4期の映画では、海獣化した鬼太郎と元のゼオクロノドンの姿に矛盾が生まれていた。原作&1期(茶)、3期(青黒)、4期(緑)、パチンコ版(灰蒼または緑)では姿がそれぞれ若干異なる。
- というか、パチンコ版のそれは場面ごとにずいぶん姿が異なっており、正面からの顔は[[某味仙人>
ニトロ(トリコ)]]にも見えるが、場面によってはもはや妖怪獣の蛟竜を思わせる姿になっており、しかもなぜか鬼太郎と敵対する役になっている。なお、尻尾の先まで毛に覆われているのは歴代初。
3期にだけ畝があり、薬で凶暴になった時は怪獣っぽい顔つきになる。また、歴代で唯一毛生え光線も未使用であり、元の大海獣もたまたまイライラしていたのか、歴代よりも凶暴っぽく見える。
毛生えビームに攻撃力はあるのかどうか、また、オリジナルのゼオクロノドンが使用できるのかは不明だが、照射された戦車が変形していた。また、大きく吠えると咥内が光り光の粒子が見えることも。
また、4期では子孫のシロナガスクジラ達が鬼太郎を守っていたが、これは鬼太郎が本来持つ動物との交友能力が作用したのかは不明(鬼太郎いわく鯨達が祖先を助けにきた)。なぜなら、上記の通り、ゼオクロノドンの骨格と大海獣の姿にギャップがあるからである。
- 映画『クローバーフィールド』の怪獣は公開以前はグジラ型だったと噂され、「実写版大海獣か!?」と騒いだ人もいたとかいなかったとか。
南方の吸血鬼
長い牙と舌、大きな丸い目が特徴のマレーシアの妖怪。
ドラキュラを筆頭とする吸血妖怪軍団の一員。
吸血樹
4期では苗木達が鬼太郎達の救助に来た化け鯨に全滅させられ、5期ではえげつない敵として出現したが、アカマタの妖怪四十七士覚醒の糧となった。
女夜叉
5期では打ち切りのため、OPと映画のポスターのみの出演となった。
ペナンガラン
吸血軍団の一員であるフィリピンの妖怪。
伝承では内臓をぶら下げた生首だが、この作品では毛むくじゃらのツチノコのような姿をしている。
アササボンサン
吸血軍団の一員であるアフリカの妖怪。
常に粘着質の樹液をガムのように噛んでおり、相手に吐きつけて動きを封じる。
元ネタはガーナアシャンティ族の伝説に登場する森の魔物アサンボサム(ササボンサム)。
ピー
「逆立ちしてシャチホコのように反り返ったトカゲ」としか言いようのない奇怪な姿の妖怪。
人間を自分に従う吸血鬼に変えて世界を征服しようと企むが、戦闘能力は弱く、アニメ第5作では序盤こそ鬼太郎や人間操り人形にしたが、それを破られ直接対峙した際は被っていた帽子を投げて攻撃したらブーメランのように戻ってきて自滅した。
モンロー
ピーの妻である女吸血鬼。
女優のマリリン・モンローに似ており、彼女の血を吸ったためだと語る。