主に国鉄EF64形直流電気機関車に関するイラストにつけられるタグ。
国鉄 EF64形電気機関車
国鉄(日本国有鉄道)が設計・製造した勾配線区向け直流電気機関車。
碓氷峠区間を含む信越本線用に開発されたEF62形をベースとして同区間向けの装備を外したほか軸配置などの設計変更を行っている。
1964年に先行試作車が落成、翌1965年より増備された量産車とともに当初は奥羽本線の板谷峠区間(この当時は直流電化であった)に配置された。
以後、中央本線等の勾配線区向けに増備されている。
1980年には上越線のEF15形等の旧型機置換え用に1000番台が投入された。0番台とは大幅に設計が異なっているが労組との兼ね合いでEF64となった。1982年に製造されたラストナンバーの1053号機が「国鉄が最後に新製した直流電気機関車」となった。
民営化後
民営化時にEF64は全機JR東日本に14両、JR東海に3両、JR西日本に2両、JR貨物に113両承継された。
東日本の機関車は主にブルートレインの牽引に、東海、西日本の機関車はジョイフルトレインや工臨として使用された。
貨物の機関車の運用は国鉄時代末期と変わらず重連で中央本線と上越線の貨物列車牽引と伯備線貨物牽引であった。
0番台、1000番台共に経年が浅く21世紀になるまで目立った動きや後継機関車の話もなかったが、2003年に後継機関車EH200が投入され0番台から徐々に廃車が始まった。運用を失った0番台の内、経年が比較的浅い機関車は重連に必要な装置を撤去の上伯備線運用へと追いやられていった。
2010年には上越線の重連運用が消滅、2012年には中央東線での重連運用が消滅し、登場時は考えられなかった都市部での運用が中心となった。
2013年には伯備線での0番台の運用が消滅し、全車廃車ないし休車となった。
JR東日本に所属する1030・1031・1032号機は、新津製作所で製造された首都圏向けの通勤電車(E231系やE233系など)を牽引するために、連結器をEF63と同様の双頭連結器を装備している。
また、長野総合車両センターへ廃車になった車両を牽引する役目も受け持つようになったため、鉄道ファンからは「死神」という渾名がつけられている。
現在の定期貨物運用路線
東海道貨物線
美濃赤坂線
武蔵野南線
カラー
国鉄色
伝統のカラー。東日本と貨物で見られる。
更新色
2代目の更新色。貨物のみ見られる
広島更新色
かつて広島車両所で更新を受けた貨物所属の機関車が纏っていたカラー。広島車両所での更新工事や入場が無くなったため、すわ絶滅かと思われたが塗色変更されずに残った。