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九魂の久遠

くこんのくおん

インティ・クリエイツのアクションゲーム。 英語でのタイトル名は『Umbraclaw』
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概要編集

現世で死んだ猫『クオン』が現世へ帰る為に冥界を探索するゲーム。

9回まで蘇る命と蘇る度に他生物の魂を取り込む能力『アニマリヴァイヴ』が最大の特徴。

ゲーム中での動向によってエンディングが分岐するマルチエンディング方式。このため周回ごとのプレイ時間はやや短めで、ジャンル的にはローグライクゲームに近い。


2024年5月30日にSteam/PlayStation 5/Nintendo Switchの3プラットフォームで発売された作品だが、Steamでは『Steam Nextフェス』の2024年2月6日2月13日の回で体験版が限定配信されていた。


主要キャラクター編集

クオン編集

CV:河村梨恵(業魔形態)

死して冥界に堕ちた黒猫

現世の飼い主、ツクモの元へ帰るべく「冥界の門」の開け方を求めて冥界を旅する事となる。

性格は猫らしく寡黙でマイペース。しかし飼い主の元へ帰りたいという意思を明確に持っており、あるボス敵曰く「ココロは曲げねえタイプ」。

猫の姿の身体能力は生前と大差無いが、9回まで蘇る事の出来る命とすり抜けるシャドウスルー、そして大型妖魔の攻撃を紙一重で躱す事で妖力を蓄え、蓄えた妖力を使って穿点の一撃ことフェイタルスタンプを叩き込む能力を有する。

更に命を落とすたびに他の動物の魂を取り込んで自分の力とする「アニマリヴァイヴ」という能力により、新たな能力を得て生まれ変わる事が出来る。

アニマリヴァイヴによって人間の魂を取り込むと猫の時だからこそ使えていた能力を失う代わりに戦闘能力を得た人型の妖魔と化し、9回目のアニマリヴァイヴを迎えると更に凶悪な存在となる。

なお、人型になっても他の妖魔獣人と違い言葉は話さない(猫の鳴き声の他には『んんー……』『むぅ……』といった唸り声は発する)


ツクモ編集

CV:夏吉ゆうこ

クオンの飼い主である人間の少女。幼少の頃にクオンを拾って育てて来た。

内向的で両親や友人とはあまり上手く行っていないらしいが、心の支えであるクオンの前では親バカならぬ猫バカになる。


語り部編集

クオンの冒険に語りを入れる存在。


アニマリヴァイヴ編集

冥界で他の生物の魂を取り込むと生まれ変わる現象。

クオンの場合は自身の死がトリガーとなっており、冥界での命の残数である9回まで可能。

人型になると生前の記憶を失う上に心もバケモノに近づき、9回目となると生前の記憶を殆ど失い、身も心も本能で動くバケモノと化す。

しかしバケモノに近づいている時の方がアニマリヴァイヴで得た力を発揮出来る。

8回目までは蓄えた希望を使って人型になる事に抗う事が可能。


近接攻撃系スキル編集

トラの鉤爪を正面に振るう。最も基本的な攻撃技のためか、リーチは短い。


ライオンの咆哮で正面に衝撃波を放つ。トラからのコンボ技。

また大音響によって、聴覚の鋭い相手を怯ませる効果も。


サーベルタイガーの牙で正面の敵を斬り付ける。トラ→ライオンからのコンボ技。


ゴリラを召喚し、頭上にジャンプアッパーを繰り出す。

上空を飛ぶ敵に対して有効。


タスマニアオオガニを召喚し、そのハサミを斜めに伸ばして斬り裂く。

威力は高く、さらに柔らかいものを切断する事も可能。


遠隔攻撃系スキル編集

アナコンダを召喚して発射する。

地形を貫通する上に威力も高い。ただ一発ごとにヒスイゲージを消費するため、あまり乱発は出来ない。


ヤマアラシのトゲを射出する。

威力はそこそこだが、拡散するため命中させやすい。


シャコを召喚し、パンチから繰り出す衝撃波を飛ばす。

弾速が速く、連発しやすいのが長所。


近くの敵を追尾するスズメバチを召喚する。

画面外の敵に反応しない欠点はあるものの、遠距離攻撃系スキルの中でも突出した使い勝手の良さを誇る。


ジャンプ系スキル編集

背中にカラスの翼を生やし、二段ジャンプする。

機動力が格段に上昇するので、発動すると探索・回避が楽になる。


背中にコウモリの翼を生やし、一定時間空中を飛び回る。

画面内を縦横無尽に移動できるようになるが、ラグがあるので戦闘時の回避には不向き。


ダッシュ系スキル編集

チーターに変身し、ダッシュの距離・速度がアップ。

さらに業魔形態で発動すればシャドウスルーのように敵の攻撃を回避出来るようになる。


ヘラジカに変身し、ダッシュが突進攻撃になる。リーチ・威力共に優秀で、ボス戦にも便利。


回避系スキル編集

敵の攻撃を受けると同時にカゲロウの群れに変身し、ダメージを無効化する。ん?

オートで発動するため便利だが、ヒスイゲージを消費するためあまり頼り切るとかえって危険な事も。


チワワに変身し、あまりの可愛さで敵に手出し出来なくする。

説明はネタっぽいが、要は攻撃の無効化であり咄嗟の緊急回避には非常に有用。

ただしヒスイゲージを消費するので過信は禁物。


防御系スキル編集

ゾウの鼻で敵が放った妖力弾を受け止め、さらに業魔形態では自身のヒスイゲージに置換。

本作屈指の超便利スキル。敵の飛び道具がほぼ怖くなくなるが、実体のある攻撃には無力なのが難点。

なお敵弾が接近するとスローモーション演出が入るが、もし煩わしければオプションでOFFにする事も可能。


カメの甲羅を盾のように展開し、敵の弾を跳ね返す。

近接攻撃も防御可能だが、何度も受けると壊れてしまう。


必殺スキル編集

巨大なクジラに変身し、前方の敵全てを押しつぶして大ダメージを与える。

全てのヒスイゲージを消費するだけあって非常に強力。ここぞという時の切り札に取っておきたい。


巨大なティラノサウルスに変身し、凄まじい咆哮で周囲の敵に大ダメージを与える。

さらに倒しきれなかった敵も咆哮の衝撃でスタンさせることが可能。


特殊スキル編集

クジャクの尾羽を広げ、その美しさで周囲の敵をスタンさせる。

スタン中の敵にはダメージ判定が無くなるため、遠距離攻撃系のスキルが無い時に役立つだろう。


メキシコサラマンダーの再生能力により、ヒスイゲージを消費して体力を回復。

本作には回復手段が乏しく、発動できればラッキー。


発動と同時にウィルスを撒き散らし、周囲の敵に定期的なスリップダメージを与える。

……ウィルスは動物ではない(というか『生物』であるかも怪しい)が、あまり気にしないように。

ボス相手であろうと確実にダメージを与えられるが、発動はかなりレア。

なおクオン自身は平気。




妖魔獣人編集

クオンと同じく冥界に堕ち、クオンの業魔形態のように人に近い姿と異能を得た元動物。

ゲーム前半における各エリアのボス。

人型になったクオンのように人の魂を取り込んだからか心もバケモノになりつつあるからか、人らしく話す機能がある。


ガルベストン編集

CV:山中真尋

ホホジロザメの妖魔獣人。雄。

ダウナーながら荒々しい口調で喋り、「サメる」「フカい」などの鮫ジョーク(?)を用いる。一人称は「おれ」。

生前は大勢の人間を食い殺した人食い鮫であり、最終的に人間に駆除されて命を落とした。

しかし冥界に堕ちてもなお人肉の味が忘れられず(曰く『ありゃあすっげえ美味かったなァ』)、再び人間を喰らうべく現世への帰還を目指している。


ゲーム中では「濁流樹海」のボスとして登場。

ばったり遭遇したクオンに対し自分の欲望をつらつらと語った後、喋りながら腹が減ったのか「お前ちょっと美味そうだよな」「一口食わせてくれよ」とクオンに襲い掛かる。


妖魔獣人と化した事で、水中のみならず天井や空中を泳ぎ回る能力を獲得。地面に向かって撃ち込むサメ型の炎弾や、クオンを巻き上げる水竜巻を使う。

基本的には二つのパターンを繰り返すが、体力が減るとクオン目掛けて突進を繰り返すようになる。突進のスピードはかなりのものだが、何度も避けると地面に突き刺さって身動きが取れなくなり、絶好の攻撃チャンスとなる。


生前から喰う事そのものが生き甲斐だからか、記憶が消えている様子がない。


アリス編集

CV:若山詩音

ウサギの妖魔獣人。雌。

お嬢様口調が特徴だが、精神的に幼いのか台詞はほぼひらがな表記。一人称は「わたし」。

生前は虐待趣味の人間に飼育されていた飼い兎で、ボロボロの耳や血染めの脚、ボタンで代用した目など、全身に痛々しい傷が残っている。

だが彼女自身はそれを飼い主なりの愛情表現だと思っており、冥界から現世への帰還も「愛の試練」だと認識している(恐らく虐待された記憶が強烈過ぎて、依存と退行が起きていると思われる)。


ゲーム中では「巨岩平原」のボスとして登場。

クオンに対し現世への帰還の望みと共に、自分がいかに「愛」されているかを語るが、言葉に出さずとも明らかに難色を示したクオンの反応に逆上して襲い掛かって来る。


ウサギらしくジャンプが得意で、壁蹴りや回転しながらの体当たりを駆使する他、体力が減ると巨大な裁ち鋏を生成して飛ばしてくる。

常時跳ねながら移動し、ジャンプの軌道が不規則な事もあって慣れないうちは接触ダメージをじわじわ蓄積しやすい。

しかしウサギであるゆえに大きな音にはやはり弱く、咆哮などの衝撃で怯んでしまう弱点も。


虐待の記憶が深く刻まれているが故に、ハサミを生成出来ると考えられる(生成時には苦痛の声を上げている)。


スチュワート編集

CV:戸谷菊之介

コトドリの妖魔獣人。雄。

言動は粗暴かつハイテンションで、自己顕示欲が強い。一人称は「オレ」。

生前から鳴き真似を得意としていたが、妖魔獣人となった事で鳴き真似した物体や現象を実際に具現化させる能力を獲得。

現在はその力にすっかり酔いしれており、現世に帰る事より冥界で暴れ回る事を至上の楽しみとしている。


ゲーム中では「啼鳥の魔窟」のボスとして登場。

ステージ道中で、たびたびチェーンソーやレーザーでクオンの行く手を阻んだ張本人。

直接対面した際も意気揚々と自分の能力を自慢するが、あまり良い反応が得られなかった事に不満を持って襲い掛かる(故にボス撃破後は)。


自らは肉弾戦を行わず、鳴き真似で具現化したチェーンソーやレーザーで攻撃して来る。何の攻撃をして来るかは鳴き声で判別可能。

さらに体力が減ると巨大な人間の赤子を実体化させる。

いずれも攻撃範囲がエリア全体に跨るほど広いため、スチュワートだけでなく画面全体にしっかり注意を払わなければならない。


コトドリのオスは声真似のレパートリーが多いほどメスに好かれやすい事を考えると、生前からの自慢の声がパワーアップしたのが相当嬉しかったのだろう。


ムメイ編集

CV:土屋李央

ヨロイトカゲの妖魔獣人。雌。

臆病な性格で、かつ冥界で翻弄され続けたために自暴自棄になっている。一人称は「私」。

詳細は不明だが、本人曰く「自分で自分を殺した」らしい。大した戦闘能力は持たないものの、硬く尖った鱗のおかげで何とか生き長らえている。

ひっきりなしに襲ってくる妖魔や過酷な冥界の環境に精神がすり減っており、現世への帰還を考えるどころではなくなってしまっている。


ゲーム中では「妖泉郷」のボスとして登場。

上記の通り妖魔から逃げ回り続けていたため、たまたま遭遇したクオンの事も「自分を殺しに来た」と(クオンが何も弁解しない事もあって)誤認。

もはや逃げ場がない事、そして自分の生前の記憶すら失いつつあることに愕然とし、「もう殺せよ」と叫ぶ。


上記の経緯から分かる通り闘争意欲は皆無で、クオンから逃げるように丸まりながら転がり回る。鋭い鱗で覆われているため、油断すると手痛いダメージを受ける。

またトカゲらしく鱗を飛ばしたり尻尾を切り離したりといった技も使うが、これはムメイ自身の意思で発動しているわけではないらしい。


なお彼女自身は、あくまで自分を殺そうとして来る「と思っている」クオンから逃げ回っているだけであり、実際ボス戦が始まってもクオンが近づかない限り何もして来ない。

という事は……?


ロック編集

CV:佐藤元

柴犬の妖魔獣人。雄。

前向きで忠実、鬱陶しいぐらいにフレンドリーな忠犬。一人称は「僕」。

クオンと同様飼い主の元へ帰る事を望んでいるが、何でも一番でなければ済まない性格ゆえに、自分が先に現世へ帰ろうとクオンに半ば一方的な戦いを仕掛けて来る。


動物の魂に由来する能力を禁止し、禁止した能力を使うと問答無用でダメージを与える能力を持つ。

蘇る度にスキルを得るクオンの天敵と言えるが、個数制限などの理由で全ての能力を禁止出来るわけではないという弱点もある。

ロックが妖魔獣人になってからのケンカが負けなし(本人曰く)なのは、ひょっとするとこの相手の動きを制限する能力のお陰なのかもしれない。


初めこそ負けず嫌いでわんぱく盛りな犬だったのだが、異形の姿になった代償と長い間冥界に居続けた影響が、彼の心を徐々に歪めてゆく…


四神妖編集

冥界の禁足地を統べる大妖魔たち。

別の世界からの信仰や願いなどを力の源とする乾魂魄と呼ばれる特別な魂を持つ。

並みの妖魔や亡者を凌駕する力を誇っているのも、乾魂魄あってこそ。

ゲーム後半のボス。


ナヴィエ編集

CV:塚田悠衣

東の大河を支配する、青龍のような姿の四神妖。

上品な淑女ぶった口調で話すが、相対した者を徹底的に扱き下ろす毒舌家。一人称は「私」。

その身体から分泌する体液は自身の領域の妖魔にとっては恵みとなるが、それ以外の者にとってはとなる。

自身の卵から生まれた妖魔を溺愛しており、傷付けた者を決して許さない。……が、その割に「愛しい我が子たち」を自身の攻撃に平然と巻き込むなど歪んだ母性の持ち主でもある。

罠や道具として子を使ったり子の死骸を足場にしたりばら撒いたりと、その歪み具合はまさしく毒親

身も心も毒の極みみたいな存在だが超が付くほどの潔癖症であり、自身が細菌やウイルスに侵される事を嫌う


シュレーディンガー編集

CV:武虎

西の蒼穹を支配する、白虎のような姿の四神妖。

元はクオンや妖魔獣人と同じく現世から冥界に落ちたホワイトタイガーだが、

亡者でありながら強い魂を持ったために四神妖にまで上り詰めたという

高い戦闘能力を持った異色の大妖魔である。

しかし、現世への未練や帰還願望は一切なく、冥界で本能のままに自由に”狩り”を楽しんでいるのだという。

正確には現世に帰りたくないタイプの亡者であり、ムダな徒労の果てにホネココロも折れた生前だった。

このような「境遇の差」が他の亡者との違いとして出ており、平穏刺激を好むが徒労を嫌う(「現世なんてどうでも良い」とかではなく明確に「現世に帰りたくない」という所が大きい)。

四神妖になれた現状も少しの徒労に目を瞑れば平穏として見れる為に気に入っている様子。

種族として近いクオンの気持ちや考えが理解出来るタイプであり、同族のよしみで共に冥界で平穏に生きる事を提案したが断られた為、クオンを徒労(敵)とみなして襲い掛かる。

因みに勧誘の際、亡者の相手をクオンに押し付けて平穏を満喫する気だったようで、思い切り声に出ていた。


ジョルジュ編集

CV:松嶋潤

ギリシャ神話のフェニックスさながらに

命の終焉と再誕を繰り返し、永きに地底深くにある

冥界の火山地帯となっている南の奈落に君臨し続けている

朱雀のような姿の四神妖。

冥界火山の火口に身を投じる度に

その火力と魂はより強くなっていくらしい。

死と再生を繰り返し、その度に強くなる特性は、クオンのアニマリヴァイヴに通ずる部分がある。相手が強ければ強いほど、それに対抗するように強くなっていく


ハーランド編集

CV:金村明日香

四神妖の一体にして、冥界の凍土地帯・北の氷塔の頂上で

妖力を独占している玄武のような姿の大妖魔。

自然淘汰の激しい冥界で非常に長く生きており知識も豊富で、

老獪な性格を隠すかのように若作りしておちゃらけて見せる一方で、

いざ戦闘になると高機動飛行形態に変形し

空中から一方的に敵を蹂躙するという残虐性も持ち合わせている。

また、伸縮自在の腕を複数内蔵しており、立体起動が出来る他、冷気を操る先端部分から氷塊を生成して持ち上げたり壁に接触する事で反対側の壁の氷を操ったりする事も可能。

しかし強靭な腕のか細さは見た目通りの為、ハサミなどでちょん切られてしまう事も。



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