概要
その性質によって様々な呼び方が存在し、水分がなくなれば砂となり、逆に水分が多くなれば泥と呼ばれる。
また、高圧で押し固められ、硬さを持つ事で石もしくは岩となり、柔らかいが粘り気が強くまとまりやすい成分のものを粘土と呼ぶ。
属性としての『土』
四大元素や陰陽五行説など、古代の科学・哲学理論においても、世界を構築する重要な元素の一つに数えられている。
またユダヤ教・キリスト教においては、人間は神が土をこねて作ったものとしており、あらゆる生命を生みだし、はぐくむ源としての位置づけをしている。
そのほかにも、『故郷の土を踏む』といった一定の場所に踏みこむ事の慣用表現にも用いられる。
神話・魔法に代表されるようなファンタジーやオカルトの世界でも、土や大地を司る神の能力や権限は非常に強く、またゴーレムなどの生き人形と呼ばれる存在の多くも、土から生み出される事が多い。
「死した生命が還るところ」という大地からのイメージも想起されやすく、神聖な意義を持つ事もある。
この事から、現在の漫画やゲームにおいても、魔法や必殺技、モンスター、武装や装飾品などに付く属性としても大きな意義を持つ。
土のイメージ
大地(地)とほぼ同意義で扱われ、そこから『命を産み育てる母』という温厚なイメージを起こす事ができ、同時に地震や火山の噴火といった巨大な天災を引き起こす事から力のイメージも持たれやすい。
温厚・強壮なイメージとは逆に『冷たい』『ジメジメする』という表現にも用いられやすく、特に先述した「死のイメージ」はこのパターンに該当する。