概要
1000年に一度、魔界の王を決める戦いとして、人間界に100人の魔物の子が送り込まれる。魔物の子達は人間のパートナーを見つけ、そのパートナーとともに魔界の王を目指す。
そんな中、落ちこぼれの天才、高嶺清麿の元に、魔物の子、ガッシュ・ベルがやって来た。今までの退屈な日々とは一変し、騒がしくも楽しい日々が始まる。それとともに、魔界の王を決める戦いに巻き込まれていった。
次々と襲ってくる敵と戦ううちに、ガッシュはこの戦いに疑問を持ち、清麿とともに『やさしい王様』を目指すようになる。
いわゆるタッグ形式のバトル漫画の中でも最大の知名度を誇る作品であり、テンポの良いギャグや熱い展開などで連載終了から7年が経過した今なお高い人気を持つ。
『週刊少年サンデー』2001年6号から2008年新年4・5合併号(2007年の最終号)まで連載。単行本は全33巻、全323話。現在は講談社文庫から全16巻の漫画が掲載されている。
アニメタイトルは『金色のガッシュベル!!』。また、このタイトルで、『月刊コロコロコミック』や『ちゃお』、小学館学年誌でもこのタイトルで4コマ漫画版が連載された。
サンデー掲載のオリジナル漫画作品において、ここまで派生作品が多いものは『名探偵コナン』くらいしかない。
講談社刊のどうぶつの国の6巻に番外編が収録している。
キャラクター
ガッシュとその仲間たち
ガッシュペア
本作の主人公。雷を口から吐き出すが、その間の意識は基本的にない。魔界では落ちこぼれだったが、無理矢理王を決める戦いに参加させられたコルルを見て、戦いをやめさせようと『やさしい王様』を目指すようになる。
本作のもう一人の主人公。頭が良過ぎるため周囲から妬みを買いいじめられていたため、不登校だった中学生。ガッシュと出会うことで変わり始める。元々頭がよかったが、原作終盤である能力を身に付け、チートじみた知能を会得している。
ティオペア
防御や回復呪文を得意とする勝気な魔物の女の子。しかしチャージル・サイフォドンによる攻撃力はえげつないのひとこと。魔界ではガッシュをいじめていたが、人間界で成長したガッシュを見て、見直す。
ティオのパートナー。高校生にして人気アイドル。ティオの保護者的存在。
キャンチョメペア
変化や幻を見せる術を得意とする魔物の子。泣き虫でお調子者の性格で、魔界ではガッシュと同じ落ちこぼれだった。しかし、同じ落ちこぼれだったガッシュが強くなっているのを見て、自分も強くなろうと決意、成長していった。原作終盤で、実はガッシュを凌ぐほどの凄まじい潜在能力の持ち主だったことがわかる。
キャンチョメのパートナーで、イタリアの人気ムービースター。スケベで情けない表情が多いギャグキャラだが、決める時は決める男。
ウマゴンペア
仔馬のような姿をした、機動力に長けた肉体強化の術を使う魔物の子供。「メルメルメー」としかしゃべれない。本当の名前はシュナイダーなのだが、先述の理由と清麿が「馬の怪獣みたいだから」という理由でウマゴンと名付けられる。
物語後半、ディオエムル・シュドルクを取得して以来、炎をサブウェポンとしてさまざまな形態に操れるようになる。
ウマゴンのパートナーで、自動車の走っていない国に自動車の技術を広めるため日本に勉強に来ているイギリス系ドイツ人。僧侶のような悟りを開いた能力を持ち、ウマゴンとのコンビネーションは抜群。
ブラゴペア
ガッシュのライバル的な存在で、優勝候補。重力を操る程度の能力をもつ。最初は自己中心的だったが、のちに王の威厳と風格に満ちた漢になる。
シェリー・ベルモンド(cv:折笠富美子)
ブラゴのパートナー。フランスの名家ベルモンド家の令嬢で、岩のように強固な精神の持ち主。
キッドペア
機械のようなトリッキーな術を使う魔物の子。とても素直な性格で、ナゾナゾ博士のウソに騙されることもしばしば。
キッドのパートナーで、何でも知ってる不思議な博士。
ウォンレイペア
カンフーを主体とした格闘術を得意とした魔物の子。穏やかな性格で、義理堅い。なかなかのイケメン。
高い格闘術を使える、中国人の少女。ウォンレイとは恋人のような関係。
ガッシュの敵にあたる魔物
ゾフィスペア
火炎の術を使う魔物の子。心を操る力を持ち、それを悪用する非情な性格。1000年前の魔物編のボスにあたる。
ゾフィスのパートナーで、シェリーの親友。ゾフィスに心を操られ、無理矢理戦いに参加させられた。
ゼオンペア
ガッシュそっくりの見た目の魔物の子。ガッシュを憎み、ガッシュの魔界時代の記憶を奪った。ファウード編のボスにあたる。
ゼオンのパートナー。常に無口無表情だが、心に強大な憎しみを隠している。
クリアペア
本作のラスボスで、消滅の術を使う魔物の子。魔界を滅ぼすのが使命といい、ガッシュたちと真正面から対決する。
クリアのパートナー。赤子に近い幼い外見だが、性格は凶暴そのもの。