概要
捷号決戦!邀撃、レイテ沖海戦(後篇)とは、DMM.comのオンラインSLG『艦隊これくしょん』で2018年2月17日未明(当初開始予定は同16日)から開催された期間限定イベントである。
なお、公式の表記では「捷号決戦!邀撃、レイテ沖海戦(後篇)」と、「!」(エクスクラメーション)が全角になっている(pixivの仕様によるもので、本来はこちらが正しい)。
かねてより噂されていた、レイテ沖海戦(正確には4パターン存在した決戦計画「捷号作戦」のうちフィリピン方面を想定した捷一号作戦)がモチーフとなるイベントである。
同じく捷号作戦に含まれる捷四号作戦は出撃!礼号作戦の拡張作戦として実施済み。
そして2018年春に予定されているHTML5版への全面移行を控え、艦隊これくしょん第一期の最後を締めくくる前後編イベントの後篇でもあり、このイベントがFlash版『艦これ』最後のイベントとなる(※)。
二期の仕様変更如何によっては、今までの仕様で遊べる最後のイベントとなる可能性も否定はできない。
※これはあくまで『艦これ』のゲームを動かすソフトの変更であり、HTML5製の後継ゲームが別途立ち上がるわけではない。同期であり2018年3月19日にサービスを終えるアイドルマスターミリオンライブと後継ゲームであるアイドルマスターミリオンライブ!シアターデイズの関係のように、ブラウザゲームとしての『艦これ』そのものがサービス展開を終了してしまうわけではないので、誤解のなきよう。
また、本イベントでは前段作戦開始と同時に武蔵改二および瑞鶴決戦仕様mode他複数隻の決戦白鉢巻きmode、レイテ沖海戦に関わった艦娘多数に決戦ボイスが実装された。
その他、後段作戦開始時に武蔵とは別の艦娘への改二実装が告知され、当日瑞鳳改二・瑞鳳改二乙が実装された。
仕様
全7海域、出撃制限札は5種。
札名称 | 出撃可能海域 |
---|---|
警戒部隊 | E-1/E-7/E-2丙丁/E-3丙丁/E-4丙丁/E-5丙丁/E-6丙丁 |
西村艦隊 | E-2/E-4/E-7/E-1丙丁/E-3丙丁/E-5丙丁/E-6丙丁 |
栗田艦隊 | E-2/E-4/E-6/E-7/E-1丙丁/E-3丙丁/E-5丙丁 |
小沢艦隊 | E-3/E-7/E-1丙丁/E-2丙丁/E-4丙丁/E-5丙丁/E-6丙丁 |
志摩艦隊 | E-5/E-6/E-7/E-1丙丁/E-2丙丁/E-3丙丁/E-4丙丁 |
ただし出撃制限札に関しては新しいシステムが存在する(後述)。
新システム
- 第五装備スロットの実装
武蔵改二で実装。補強増設無しで5つ、補強増設も含めれば6つの装備を積めるようになり、可能な装備の組み合わせが大幅に増加した。
- 丁作戦難度の実装
イベント海域での作戦難度に丙以下の作戦難度が初めて実装された。
出撃制限は丙と同様に無制限だが、貰える報酬がかなり少なくなる。
どうしてもクリアできない場合の保険と考えればいいだろう。
- 海域難易度変更時のギミック一部引き継ぎ
海域難易度を下げた際に、それまでに達成した攻略ギミックをある程度引き継げるようになった。丁作戦と合わせた救済措置と見ていいだろう。
- 一海域二札
今までの出撃制限は1海域につき1つだったが、今回は1海域につき2つの出撃制限がかかる事がある。
特に西村艦隊・志摩艦隊で出撃させた艦は以降連合艦隊に編成自体ができなくなる。
この為、丙難易度以下においても連合艦隊での出撃規制がかかってしまい、自由な編成ができないようになっている。
なお、この規制はE-6をクリアする事で解除され、E-7では全艦の全力出撃が可能となる。
逆に言えばE-6をクリアするまでは複数札を含む連合艦隊での出撃は丙以下でもできないという事なので、出撃艦の選定は慎重に。
- 友軍艦隊(NPC)
幾つかの海域ボスでは夜戦フェイズの冒頭でNPCの友軍艦隊が突入し、近接戦闘援護を行う。自軍艦隊の編成によって内容が変わるとのこと。
友軍艦隊が来援するのはE-4ボス、E-6第1・第3ゲージボス、E-7第1・第2ゲージボス。当初はE-7第1ゲージボスでは友軍艦隊の支援が受けられなかったが、3月2日夜のオンメンテから第1ゲージにも来援するようになった(他、幾つか編成も追加されている)。
なお、装備は固定であり、プレイヤーのセオリーから外れたちぐはぐな装備の艦も多々あるのはご愛敬。
友軍艦隊はそれぞれ以下の編成から抽選される。
E-4
- 西村艦隊(山城・扶桑・最上・朝雲・山雲・満潮・時雨)
- 挺身艦隊(比叡・霧島・夕立・春雨・雪風・天津風)
- 第十九駆逐隊(綾波・敷波・浦波・磯波)
- 第四戦隊(高雄・愛宕・鳥海・摩耶)
- 英仏艦隊(Warspite・Ark Royal・Richelieu・Jervis)
抽選のルールは以下が有力。
- 1. 2. 4. 5.のうち自軍本隊の艦娘を含む友軍艦隊は抽選から除外される。
- 3.は必ず抽選対象になる。
例: 自軍本隊がWarspite・摩耶・雪風・綾波を含むならば、1. か3. が友軍艦隊の編成になる。
E-6
第1、第3で内容は共通。
- 西村艦隊(時雨・最上・朝雲・満潮・山雲)
- 第十九駆逐隊(綾波・敷波・浦波・磯波)
- 第四戦隊(高雄・愛宕・鳥海・摩耶)
- 独ソ艦隊(Ташкент・Гангут・Z1・Z3・Верный)
- ソ連艦隊(Гангут・Ташкент・Верный)
E-7
第1ゲージ
- 第十九駆逐隊(綾波・敷波・浦波・磯波)※
- 鈴木艦隊(金剛・榛名・利根・筑摩)※
- 第二水雷戦隊(能代・島風・長波・清霜・早霜・初霜)※
- 第十戦隊(矢矧・磯風・浜風・浦風・雪風)※
第2ゲージ
- 西村艦隊(山城・扶桑・最上・朝雲・山雲・満潮・時雨)
- 挺身艦隊(比叡・霧島・夕立・春雨・雪風・天津風)
- 第十九駆逐隊(綾波・敷波・浦波・磯波)
- 第四戦隊(高雄・愛宕・鳥海・摩耶)
- 第二水雷戦隊(能代・島風・長波・清霜・早霜・初霜)※
- 栗田艦隊(大和・長門・妙高・羽黒・長波・初霜)※
- 欧米艦隊1(Iowa・Saratoga・Ark Royal・Richelieu・Graf Zeppelin・Warspite・Bismarck)
- 欧米艦隊2(Iowa・Saratoga・Ark Royal・Graf Zeppelin・Bismarck)
- 欧米艦隊3(Richelieu・Iowa・Bismarck)
※3月2日夜メンテで追加された編成
ステージ
前段4作戦、後段3作戦の全7作戦海域。
前段作戦
ステージ | 海域 | 作戦名 | 難易度 |
---|---|---|---|
E-1 | パラワン水道/作戦海域 | 作戦開始 前路哨戒を厳とせよ!「パラワン水道前路哨戒戦」 | ☆7 |
E-2 | シブヤン海 | 威風堂々 出撃!栗田艦隊「シブヤン海海戦」 | ☆8 |
E-3 | エンガノ岬沖 | 小沢機動部隊 全力出撃!「第一次エンガノ岬沖海戦」 | ☆9 |
E-4 | サマール沖/レイテ湾 | サマール沖 その先へ――「レイテ沖海戦」 | ☆13 |
後段作戦
2017年2月22日早朝海域解放
ステージ | 海域 | 作戦名 | 難易度 |
---|---|---|---|
E-5 | オルモック沖 | 多号作戦改「オルモック輸送作戦改」 | ☆12 |
E-6 | サマール沖東方 | 追撃!第ニ遊撃部隊「レイテ沖機動反撃作戦」 | ☆15 |
E-7 | エンガノ岬沖 | 暁の水平線に勝利を――「第二次エンガノ岬海戦」 | ☆17 |
新艦娘
謎のちっこいのこと日振型海防艦二隻、イギリス駆逐艦など合わせて7隻が実装される。
改二実装がイベントと同期するは、利根型重巡姉妹の改二が実装された2014年春以来となる。
報酬
- 日振型海防艦 一番艦 日振
- Casablanca級護衛空母 十九番艦 Gambier Bay
- Essex級正規空母 五番艦 Intrepid
ドロップ
改二実装
新敵勢力
ついに姫級深海棲艦にも「改」型が登場した。
また、今回の敵連合艦隊は全て第四警戒航行序列であり、2-3にも出没するただの戦艦ル級が大和型を吹き飛ばす事もある等、僅かな情けすらなくなっている。特にE4ボス前のル級6隻は「徹子の部屋(ルールル ルルルー )」と呼ばれ恐れられた。(由来した史実はル級のページを参照)
新アイテム
報酬
- 小口径主砲 130mm B-13連装砲 ※E-4海域突破報酬(甲・乙・丙)E-5海域突破報酬(共通)/Ташкент初期装備
- 魚雷 533mm三連装魚雷 ※E-5海域突破報酬(甲・乙・丙)/Ташкент改初期装備
- 大型電探 SK+SGレーダー ※E-6海域突破報酬(甲)
- 大型電探 SKレーダー ※E-6海域突破報酬(乙・丙)
- 大口径主砲 51cm連装砲 ※E-7海域突破報酬(甲・乙)
- 局地戦闘機 紫電改(三四三空)戦闘301 ※E-7海域突破報酬(甲)
初期装備
- 艦上戦闘機 FM-2 ※Gambier Bay・Gambier Bay改初期装備
- 小口径主砲 QF 4.7inch砲 Mk.XII改 ※Jervis・Jervis改初期装備
新規BGM
艦これ運営連続攻撃事件
後段作戦が実装された2月22日、突如として艦隊これくしょん運営のTwitter公式アカウントが凍結。
幸い新仕様の実装は全て終わっており大きな悪影響こそなかったものの、Twitterのトレンドに「運営凍結」が入り、一部ネットメディアも速報で報じるなど、結構な騒動となった。
もし凍結が数時間早く行われ、後段作戦他の新仕様の実装が済んでいなければ、後段作戦の開始時間が告知できない、改二が誰かすらも不明のままという大惨事になっていた事は想像に難くない。
最早悪質な悪戯を通り越した「『艦これ』というコンテンツそのものを狙ったサイバーテロ」の域である。
DMM.com内の公式コミュニティにおいて発せられた公式発表によれば、どうやら「Twitterアカウントのアイコンが無断盗用である」という虚偽報告が連続してTwitter社に寄せられたのが原因のようである。
TwitterにはDCMA(デジタルコピーライト著作権)保護のための通報窓口があるのだが、これ自体がAIによる自動認証に頼っているため、被告アカウントからの一定時間内に反論がない場合は自動的にアカウントを凍結してしまうという厄介な仕様がある。
これを悪用した嫌がらせも近年横行しており、実際に艦これアニメの公式アカウントがアンチによるDCMA悪用による凍結爆撃を受けた経験がある。
尚、公式発表前までは、エセックス級が読み方次第で卑猥な語に読めなくもないことが理由なのではないかという推測が広まっていた(運営、米国海軍、および地域の住民の名誉のために言っておくが、「エセックス」の名はアメリカ・マサチューセッツ州に実際に存在する地名が由来である)。
この問題により公式からの連絡手段が途絶し、史実に詳しい提督からは「ここまで史実再現(※)せんでも……」と冗談を交えつつ心配されることに。
同時にこれまでユーザーとの連絡手段をTwitter任せにしてきたことでの「窓口の狭さ」も改めて露呈する羽目になり、「公式ホームページを改装して公式発表をいつでも確認可能にすべきでは?」等の運営サイドへ意見も少なくない。事実、DMM.comの公式サイトは未だに実装初期のまま放置されている有り様で、2013年のユーザー登録制限の通知もそのまま残っている。
※史実ではレイテ沖海戦での失敗が大本営に上手く連絡されておらず、そこから多号作戦の決行が誤って決定されてしまい、多くの戦力・輸送部隊が対策もなしに敵制空権内に突入させられる事態に陥っている。
同日20時50分頃までにはアカウント凍結が解除されたようで、無事Twitter運営が再開されたが、その後も虚偽報告は続いている模様。Twitterでの報告は翌23日に為された。
なお、後段作戦準備から凍結解除に至るまでの運営スタッフの疲労は相当なものだったようで、復活後の運営Twitterのつぶやきはその後しばらく誤字脱字が増え、提督諸氏から再び心配されていたりする。
ところが今度は3月1日18:00。
外部からメインサーバーへの攻撃的な接続が開始され、各鎮守府・泊地・基地サーバーへの過負荷並びにサーバーへの接続障害が発生。
これに対して運営も即座に防衛に打って出ており、被害は数時間程度に抑えられることになった。
これらの行動に対して運営側も警告を発しており、場合によっては然るべき対応に出ることを明示している。
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