概要
ヨハネの黙示録に登場する数字「666」の意味とされる、地獄より現れて地上を支配する怪物。別名666の獣、マスターテリオン、メガセリオン。単に獣(テリオン、セリオン)とも。
三種類存在する。
赤い竜
別名：黙示録の竜、黙示録の赤き竜、黙示録の赤い竜
天より現れる第一の獣同様十の角と七つの頭、第一の獣とは異なり七つの冠を持つ火のように赤い大きな竜。サタンまたはサマエルの化身。
第一の獣
海の中から現れる十の角と七つの頭を持ち、それらの角に十の王冠を持ち、頭には神を冒涜する様々な名が記されている獣。豹に似て足は熊の足で口はライオンの口であると言う、所謂キメラな外見を持つ。主に黙示録の獣と言うとこの獣を指す。赤い竜から力と王座と権威を「鉄の杖」(世界を支配する象徴)という形で与えられている。
十本の角と七つの頭はローマの象徴である七つの丘、十人のローマ皇帝を指している。これは当時、キリスト教がローマ帝国に迫害されていたことを暗喩している。竜がローマを、獣がローマ軍を象徴している。
第二の獣
地中から現れる子羊に似た二本の角を持ち竜のように話す獣。第一の獣が持っていたすべての権力をその獣の前でふるい、人々に致命傷を負った先の獣を拝ませるという。
最終的にこれらの獣は捕らえられ、生きたまま硫黄の燃えている火の池に投げ込まれるとされる。
黙示録の獣をモチーフとした創作作品のキャラクター
- .hack//シリーズの登場人物「ハセヲ」の変身する形態の一つ、B-stフォームの別称。.hack//Linkではハセヲとは別個体の存在としても登場する。
- Fate/Prototypeに登場するビーストのクラスのサーヴァント⇒旧ビーストを参照されたし。
- 遊戯王OCGのカード群「真竜」のうち「真竜皇」の名を持つカード⇒「真竜皇V.F.D.」、「真竜皇アグニマズドV」、「真竜皇バハルストスF」、「真竜皇リトスアジムD」
- デジモンシリーズに登場する究極体デジモンルーチェモンサタンモード
- 勇者王ガオガイガーFINALに登場するジェネシックガオガイガー。公式で明言されていないが初登場回の題名や、見た目など黙示録の獣をイメージさせるものがある。
- 蒼穹のファフナーに登場するファフナーの一モデルメガセリオン・モデル
- GODZILLA(アニメ映画)に登場するゴジラ(アニメ映画)。映画本編の前日譚である小説怪獣黙示録において、人類のあらゆる総攻撃をはね除け、挙げ句40メガトンに達する熱核攻撃にも耐え抜いた様を見て、発狂したアメリカ大統領がゴジラを黙示録の獣に準えた。(直後、この大統領は拳銃自殺した。)またアメリカ国民の間でもゴジラを黙示録の獣と見なした終末思想が広まり、核による滅亡(流出した核兵器を用いた集団自決)を教義とする新興宗教が各所で自然発生する事態を招いてしまった。
- 仮面ライダービルドに登場する仮面ライダークローズマグマ。神聖な青龍モチーフの前二形態から一転、悪魔と関連のある西洋竜…特に赤い竜をモチーフとした姿をしており、マグマに覆われたそのボディはさながら地獄を連想させる。サマエルがモチーフではないかと噂されるブラッドスタークとの関連が囁かれている。ただし現時点ではヒーローとして扱われている為、ウェールズの赤い竜もモチーフになったと思われる。
