「笑止。喜びとは一人で噛み締めるもの。」
(第一章より。ブドーの初台詞)
声:林一夫
概要
宇宙海賊バルバンの幹部で、4つの軍団のひとつ「ブドー魔人衆」を率いる軍団長。
組織への忠誠心は高く、ブクラテスを「ご老体」と呼ぶ。
ゼイハブをして「何を考えているか分からないが、奴が裏切ることはない」と言わしめ、サンバッシュやイリエスよりも高い信頼を置いている。
また、外見の通りに和風文化を好み、魔人衆の出陣前に作戦内容を俳句にして詠んだり、作戦の結果を待っている間に茶を点てている場面もある。
武器は妖刀ギラサメで、この刀で繰り出すギラサメ残酷剣が必殺技。
モチーフはイカ、侍、歌舞伎役者(顔の藍色は歌舞伎では「スケールの大きな敵役」に使用される色でもある)。
イリエスとは性格が真逆なために最も反りが合わず、むしろイリエスが一方的に嫌っている。
後にイリエスの姦計によって失脚させられ、最終的にギンガレッドとの一騎討ちに挑み、力及ばず敗死してしまう。
ブドー魔人衆
モチーフは海棲生物で、虚無僧や武者といった和の要素を合わせている。
ギンガの光を使って魔獣ダイタニクスを復活させようと目論む。
ブドーを「御大将」と呼び、彼のために忠義を尽くす。
バルバエキスの容器は瓢箪型で「せめて最期のご奉公」と言う。
ギンガマンによって魔人衆が倒されると、ブドーが「務めご苦労であった」と感謝の言葉を述べ、巻物に書いてある魔人衆の名前に赤線を引くのがお約束。
- 虚無八(こむはち)
声:土屋利秀(現・土屋トシヒデ)
モチーフは蛸と虚無僧。名前は「虚無僧」と「尺八」に「足が8本」という意味も掛けている。
初登場は第二章だが、サンバッシュが行動隊長に選ばれたため出撃しなかった。
第十二章では、ブドーの命令で最後の作戦に従事するサンバッシュを監視していた。
そして、第十三章でブドー魔人衆の一番手として出撃。地球上の木々を腐らせてギンガの光を探ろうとする。
手に持った尺八は仕込み刀でもあり、7人の分身と共に攻撃する「幻の舞」や、機刃の激臨を切り裂いた「激臨返し」でギンガマンを苦戦させたが、モークが命を賭けて生み出した武器「獣撃棒」に敗れた。
- 札僧正(ふだそうじょう)
声:根本央紀
「写し取る物」という手がかりをヒントにカメラを破壊しようとする。
札に書いた呪いでサヤの足に呪いをかけたが、素の戦闘力はそこまで高くない。
- 煙ヱ門(けむえもん)
声:宮田浩徳
外見はまんま五右衛門。
巨大な煙管が武器で、劇中では鬼太郎のように針状の髪を飛ばす『針飛ばし』、
煙管自体を振り回し、ボーリング大の火種を飛ばす『火種飛ばし』という技を繰り出す。
「大泥棒」を自称するが、見栄を切って標的に逃げられる、前述の『火種飛ばし』に失敗し誤爆する等、他の魔人衆と違って、コミカルな面が目立つ。
- 雨法師(あめほうし)
声:篠田薫
モチーフは河豚と琵琶法師。
雨を操る能力を持ち、河豚を模した琵琶を鳴らすことで地震を起こすことも出来る。
「全てを育む物(=大地)」という手掛かりを元にし、「呪われた雨」で大地を溶かそうと目論む。
とあるビルの屋上で賊兵ヤートットと共に雨乞いの儀式で「邪悪なる雲」を発生させ、琵琶を鳴らす事で降らせる「呪われた雨」を地面に染み込ませるが、これを知恵の樹モークに怪しまれて作戦がバレて失敗に終わる。
反撃に地震を引き起こすも、銀河獣撃弾を受け敗北。
巨大化後も星獣を琵琶からの銃撃で攻撃するがギンガルコンの銀旋風に怯み、最期はギンガイオーの流星弾を受け爆散。
- 傀儡太夫(くぐつだゆう)
声:石森達幸
モチーフはヒトデ。
老人形師であり、戦闘力は他の魔人衆に劣るものの、人間にかなり似せた『爆弾人形』を作る事が出来る。
とある洞窟に自身の人形工房を構え、ギンガの光が潜むもの【高くそびえる物】を狙い、人形を使って次々にビルを破壊する。
- 壊力坊(かいりきぼう)
声:長嶝高士
見た目は弁慶のような僧兵で、珊瑚のような鎧と、刀や鋸・大槌・薙刀等の七つの武器の入った籠を背負っている。
ギンガの光が潜む手がかり「砕かれないもの」に従い、『鬼の石』を狙う。
- 闇丸(やみまる)
声:大黒和広
冷静な性格で、緑色の忍び装束を着ている。
四将軍を全て倒された挙句、ギンガの光をギンガマンに奪われ、牢屋に幽閉されたブドーを鬼丸と共に救出した。
最後は鬼丸と共に巨大化し、主君の後を追う様に2人揃って倒された。
- 鬼丸(おにまる)
声:緒方文興
兄と違い短気な性格で、臙脂色の忍び装束を着ている。
闇丸と共にブドーを救出した後、ギンガの光を奪うことで汚名を晴らそうとする。
【魔人忍法・惑わしの術】をギンガレッド・リョウマにかけ、正気を失わせ、ギンガマンを分裂させる事に成功するが、後に術を破られ、最期は闇丸と共に巨大化し、銀河大獣王斬りで倒され、ここにブドー魔人衆は全滅した。
ブドー四将軍
魔人衆の中でも精鋭とされる4人組。
- 砂爆盗(すなばくとう)
声:田村円
砂を投げて攻撃する「爆熱射砂」(ばくねつしゃずな)が得意技。
近くにいた者や標的の身内を人質に取る作戦を好む卑劣漢であり、ブルブラックの弟クランツを人質に取ったのもこいつ(クランツはゼイハブに斬殺された)。
因みに東映公式サイトによれば、「『爆熱射砂』という名称はプロデューサー・高寺重徳氏と考え抜いて決定したが、(声を演じた)田村氏は読み方が分からずに聞いていた」そうである。
- 氷度笠(ひょうどがさ)
声:宗矢樹頼
口から出す針で相手の体温を下げ、強制的に眠らせる技を使う。
また刀の扱いにも長け、『抜刀無惨斬り』という必殺技を持つ。
自身の空中を回転する笠と前述の針を組み合わせた『秘技・夢氷』を使い、針を世界中に振り撒き、全ての生物を永遠の眠りに突かせようとする。
対峙したギンガマンも針にやられ、眠りに陥るが、炎のアースを持つリョウマにだけは通じず、リョウマは1人での戦いを強いられる。
- 砲烈道(ほうれつどう)
声:星野充昭
両端にバルカン砲と大砲を装備した棍棒が武器。
「赤く丸い食べ物」を手がかりにトマト・リンゴ・スイカなどを次々潰していく。
- 怒涛武者(どとうむしゃ)
声:大友龍三郎
ブドー魔人衆の最後の切り札。
ギンガの光が潜むとされる「清く湧き出ずる物」を手がかりに地下水脈を刺激する。
実はこの「清く湧き出ずる物」こそ当たりで、ギンガマンとの交戦中にギンガの光が遂に姿を現したことで、争奪戦はギンガマン・バルバン・黒騎士ブルブラックの三つ巴となる。
しかし、手柄を横取りしようとしたイリエスの命令で出撃したメドウメドウがブドーに化け、「光の威力を確かめろ」と唆される。
邪装光・怒涛武者へとパワーアップするが、それが「ブドーが謀叛した」という格好の材料となってしまう。
最後はギンガの光をギンガマンに奪われてしまい、銀河の戦光で倒される。
この戦いでブドーは失脚させられてしまい、ゼイハブに切腹を命じられる。
関連タグ
外道衆:裏モチーフに水生生物を採用している怪人が多い。ただし敵対している戦隊の方が和風要素が強いが。
ザムシャー:宇宙の武士道繋がり。
カー将軍:同胞に陥れられた幹部繋がり。