概要
レイブラッド星人によってウルトラマンベリアルに与えられたバトルナイザー。
完全に使いこなせるのはベリアルとレイブラッド星人のみとされている。
※ベリアルさんの実力の半分以上はこれで占められています(割りと切実に)
※上記の一文を記入した編集者は直ちにダークネスファイブに粛清されました。ご安心ください。
ベリアルの乱が鎮圧された後、ウルトラマンキングの手によって怪獣墓場の炎の谷に封印されていたが、後に暗黒四天王たち(厳密には彼らに脅迫されたメビウスとメカザム)の手によって、エンペラ星人復活の為に持ち出され、利用されそうになる。
結果的に暗黒四天王の目論見は失敗に終わるものの、彼らが倒された後、宇宙空間を漂っていたところをザラブ星人に回収された後、再びベリアルの手に渡ることとなってしまった。
ベリュドラが倒された際に消滅したが、後にレイオニクスの血を引くレイバトスが自らの魔力を用いて復元し、100体の怪獣たちの亡霊を蘇らせ、全宇宙の支配のために利用しようと画策することとなる。
レイバトスが倒されると共に再び消滅。
しかし、ゼロはその消え方に何やら気になる所があったような素振りを見せており、その後、いかなる経緯かベリアルの手に戻り、ゼロの予感は思いもよらぬ形で的中してしまうことになる。
その後もベリアルの武器として使われ続けたが、ジードとの最終決戦の際に破壊されてしまい、再度喪失してしまった。
機能・特徴
形状が金棒状の武器になっていて、通常のバトルナイザーでモンスロードできる怪獣(超獣・宇宙人含む)の総数が一度に3体までなのに対し、最大100体まで同時に操る100体モンスロードが可能(ただ劇中では明らかに100体以上いる気がするのだが…)。劇中では怪獣墓場に眠る怪獣達を蘇らせて配下とした。
両端部から「ベリアルショット」、「ベリアルジェノサンダー」等の様々な光線技を放つ事も可能であり、並のウルトラ戦士を一撃でダウンさせてしまう程強力である。
本体の耐久性も桁違いであり、初代マンのスペシウム光線を弾くどころか、ゾフィーのM87光線やエース達のスペシウム光線・メタリウム光線・サクシウム光線の同時発射も完全に防ぎきってしまった程(恐らくキングが破壊ではなく封印という手段を取らざるをえなかったのも、アストラのマグマチックチェーンのように彼の力をもってしても破壊できなかったためではないかと考えられる)。
…のはずだったのだが、『ジード』最終話では、ジードの全フュージョンライズ形態の光線技「ジードプルーフ」の直撃を受けて木っ端微塵にされてしまっている。
M87光線のときと違い受け流すような防御ではなく、ジャック・エース・80による同時攻撃のときのように受け止めるタイプの防御方法ではあったが、奇跡、運命の遺伝子など様々な条件が重なったこともレイブラッドの呪縛たるギガバトルナイザーを破壊できた理由なのかもしれない。
しかし、後に判明した出自から実はキングが破壊できなかったわけではなく、あえて破壊せずに残しておいた可能性も浮上しており、キングでも破壊不可能であったかは簡単には判断できなくなっている。
ベリアル以外の使用者
ベリアルの専用武器であるギガバトルナイザーだが、武器として一時的に使用するだけならば並の宇宙人でもある程度は扱うことが可能であり、『ウルトラ銀河伝説』ではザラブ星人がベリアルジェノサンダーらしき光線を発射して宇宙監獄の見張り番を倒してベリアルを解放したほか、『ウルトラファイトオーブ』ではレイバトスがやはりベリアルジェノサンダーと思われる光線でオーブを攻撃している。
また、ベリアル同様にレイオニクスならば、自らのバトルナイザーを利用してギガバトルナイザーにある程度干渉することが可能であり、終盤ではこの機能が仇となってベリアル(ベリュドラ)は敗北することとなった。
レイバトスは武器として使うのみならず怪獣も召喚するなど、より応用的な使い方を見せているが、すぐに呼び出せたのはタイラントだけであり、100体の怪獣を蘇らせる点に関しても、その場ですぐに実行できたベリアルと異なりわざわざ「暗黒の儀式」を行う必要があった事や、放った光線もオーブにあっさり受け流されていた事から、やはり完全に使いこなせているとは言い難い…演出の都合という解釈もできるが。
ただ怪獣の蘇生に関しては、ベリアルはプラズマスパークによるブーストも込みだったため、ギガバトルナイザー以外は全て自力で100体の怪獣を蘇生させようとしていたという面ではある意味でベリアルより使いこなせていたと言えるかもしれない。
また、脆さが目立ったベリアルの復活怪獣だがレイバトスのものはそういった部分は殆どなく、高い戦闘力を見せている。(タイラント等は明らかに復活のレベルが違っている)
ここら辺はさすが亡霊魔導士というべきか。
その他
ベリアルが単独で二度もウルトラの星を陥落させかけたのは、ギガバトルナイザーの性能によるところが大きく、もしもこれが無ければ負けていたのでは?という意見もある。
例えば、初登場した『ウルトラ銀河伝説』では、ギガバトルナイザーを取り落とした状態でゼロと戦った際には敗北してしまったのに対し、『ウルトラマンジード』で再度ギガバトルナイザーを手にした際には(自身がかつて以上に強くなっていたこともあるが)通常のゼロよりもはるかに強化されたウルティメイトゼロに勝利していたりする。
しかし、考えてみれば、他にはレイブラッド星人にしか完全に使いこなせないとされているこのアイテムを自在に使いこなしているということは、彼が戦士やレイオニクスとして類まれなる優れた素質を持っているということの証左に他ならないのではないだろうか。
実際、ベリアル以外にもギガバトルナイザーを手にした者は数多く登場しているが、ベリアルの時ほどその力を自在に使いこなして見せた者は終ぞ現れなかった。
名刀は優れた剣豪が使わなければ真価を発揮できないのと同様、ギガバトルナイザーもベリアルが使って初めてその真の力を発揮することができるのである。
そもそも、ベリアルは下手な光線技を素手で防ぎ、並大抵のパンチやキックでは全くダメージを受けないほどの防御力を持っており、生身でも充分すぎるほど強い。アナザースペースでのゼロとの再戦時には、生身で戦った末一度はゼロを破っており、『ウルトラゼロファイト』でもアーマードダークネスを着用した状態でゼロとほぼ互角の戦いを演じて見せている。
『ジード』に至っては強化形態を体得した事もあってか以前ほどギガバトルナイザーに頼った戦い方はしておらず、新たな怪獣を手にする機会がなかったからか本来の怪獣召喚装置として使われる事はついになかった。
こうしたことからも「ギガバトルナイザーを所持していないベリアルは大したことない」と決めつけるのはあまりにも早計であると言える。
関連タグ
サンダーストリーム - ベリアルの力を得た姿であるため、類似の武器「ギガトライデント」を使用する。ベリアルを使う他のフォームと違いこのフォームだけが武器を振るえるのは相方が過去に人類を滅ぼそうとした経験のあるウルトラマンアグルだからかもしれない。
以下の内容は『劇場版 ウルトラマンジード つなぐぜ!願い!!』の重大なネタバレを含みます。
実は、ギガバトルナイザーを作ったのはレイブラッド星人ではなく、クシア人であった。
彼らは宇宙の平和のためにギルバリスを産み出したもののそれを制御できず暴走させてしまった。
しかし彼らは諦めずギルバリスに対抗する武器としてギガバトルナイザーとギガファイナライザーという対になる2つのアイテムを産み出したのであった(超全集によればギガファイナライザーを作る過程でギガバトルナイザーが誕生したとのこと)。怪獣という他者を数多く従えるギガバトルナイザーと自身の力を極限まで高めるギガファイナライザーは、性質的な意味でも対になっているといえる。
ただし、「ゴーストリバース」や「ウルトラファイトオーブ」におけるギガバトルナイザーの描写の中には、使い手の力をその善悪にかかわらず増幅させるかのようなものもいくつか存在しており、バトルナイザーとしての性質はその延長である可能性もある。また、ギガファイナライザーは正しい心を持った者にしか使用できないとされており、(あくまでも使いこなす力があればの話だが)使用者を選ばないギガバトルナイザーとこの点でも対になっている。
だがそのギガバトルナイザーが何故レイブラッド星人の手に渡ったのか、また他のバトルナイザーとはどういう関係にあたるのか等は結局明かされなかったため不明のままである。
「レイブラッド星人がクシア星の滅亡後に持ち主のいなくなったギガバトルナイザーを回収し、ベリアル用に改造した」「ギガバトルナイザーのデータを元にレイオニクスたちに与えるバトルナイザーを製作した」「レイブラッド星人がクシア人に協力するふりをしてバトルナイザーを元に開発させた」「開発者がレイオニクスに相当する人物だった」などと考えるのが自然であろうか。
惑星クシアは超全集によればM78ワールドにあった星であり、かつギルバリスを開発していたのが何万年前とされており、レイブラッド星人がまだ肉体が健在だった頃だと考えると様々な可能性が考えられると言える。
少なくとも時系列的には(マルチバース間で時間の流れに差異ができることを考慮しても)、
「クシアでギルバリスが暴走」→「ギガファイナライザーおよびギガバトルナイザーを開発」→「ベリアルの乱」→数万年後→「ゴーストリバース」となるはずのため、上記のどの説だとしてもかなり昔の出来事だということがわかる。