スペック
機体名 | ゴジュラス |
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番号 | RBOZ-003(旧)RZ-001(新) |
所属 | ヘリック共和国 |
分類 | 恐竜型 |
全長 | 26.0m |
全高 | 21.0m |
全幅 | 11.1m |
重量 | 230.0t |
最高速度 | 75km/h |
乗員人数 | 1名 |
武装 |
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概要
かつてのイメージに則った直立姿勢の肉食恐竜のデザインをしている(ゴジラみたいな形)。
80年代の旧ゾイドシリーズ初期における大型電動ゾイドで、無骨かつ洗練されたデザインと最強のゾイドというキャッチフレーズが人気を呼び、ゾイドシリーズを大ヒット作品に押し上げ、シリーズ全体のシンボルとなった。
玩具としてはビガザウロ系列の一つである(ビガザウロ系列には他にゾイドマンモスとゴルドスが存在する)。
共和国軍最強のゾイドの一角であり、後にゴジュラスの名を冠するゾイドも生まれており、最強のスペックも引き継いでいる。
能力
単独で敵部隊を壊滅させる事を主な目的としている。
頑強な重装甲に被われた全身の強固な防御力と最強クラスのパワーを活かした格闘戦を得意とする。また、生命力が高い為、重傷を負っても何とか修復して前線に復帰する事も可能。
気性が荒く、扱いにくい上にデカいので小回りが効かないのが欠点。
当初は上記の理由からあまり注目されなかったが、皮肉なことに対ゴジュラス用として開発されたレッドホーンとの戦力比は3:1という圧倒的に優位だったことからその有用性を知らしめる。ゼネバス帝国がアイアンコングを開発するまでは対抗出来るゾイドはいなかった。
様々な強化仕様や改良機が作られ、次々と新型機や最新鋭機が登場してからも格闘戦では引けを取らず、第一線で戦い続けた。
ただ、さすがに高速戦闘を得意とするゾイド相手はキツく、後の第2次大陸間戦争では自身よりもはるかに小さいオーガノイドシステム搭載機相手に撃破される事さえあった。
特にデスザウラー相手だと数機がかりでも勝てない(中央大陸戦争では単機のデスザウラーにゴジュラスの大部隊が基地ごと全滅させられてしまった)。
とは言え、なんだかんだでジェノザウラーの荷電粒子砲には1,2発程度であれば耐えられるし、格闘戦ならばジェノザウラーにも勝てるパワーはある。決して時代遅れの旧式機体とは言い切れないのだ。
アニメでは
『ゾイド-ZOIDS-』での初登場シーンでは、未完成の状態ながらも基地に来襲したガイロス帝国軍のゾイドの大群を壊滅させた。
しかし、アイアンコングに比べて決戦兵器的な扱いをされているせいか出番は少なく、以降もデスザウラーに瞬殺されるなど目立った活躍は無く、『/0』では出番そのものがほとんど無いなど、ゾイドシリーズの顔的存在なのに扱いが悪い。
これは本機のモールドが非常に細かくてデータが重くなり、作画に手間と予算がかかるためらしい。
続編では更に扱いが…。
『ゾイドフューザーズ』では、後継機のゴジュラスギガが出演しており、圧倒的なパワーを活かして活躍している。これ以降は、姿すら見せなくなった。
ゲームでは
ファミコン用RPG『ゾイド 中央大陸の戦い』に主人公をはじめ多数のモブキャラが登場。
なんと赤い恋人のゴジュラスまでいる。
初期の段階では武装が機銃のみでかなり弱いが、ゲーム内に登場するアイテムを集める事で武装強化し、Mk-Ⅱへと成長してゆく。
バリエーション
ゴジュラスMk-Ⅱ
(中央の機体)
ライバルのアイアンコングに砲撃能力で劣るゴジュラスに長距離用キャノン、4連速射砲、エネルギータンク、ミサイルポッド、スタビライザーなどの各種装備を取り付けた機体。
色々取り付けた分コストもかかるので、エースパイロット中心に配備された。
『ゾイドバトルストーリー』第1巻では「大氷原の死闘」にて同誌の執筆者でもあるロイ・ジー・トーマス中尉が搭乗し、帝国軍の"エコー"中佐の駆るアイアンコングMk-Ⅱに勝利した。
後述のMk-Ⅱ量産型と区別する為に「限定型」とも呼ばれており、玩具はゾイド生誕3周年記念品として数量限定で販売されていた。
ゴジュラスMk-Ⅱ量産型
読んで字のごとくゴジュラスMk-Ⅱの量産型で、装備の一部が省略されている。
登場後はこのタイプがゴジュラスの標準仕様となっている。
玩具のパッケージの写真では通常のゴジュラスと同じく目が赤色のクリアパーツとなっていたが、実際の製品では緑色のクリアパーツが使用されていた。
ただし、後年発売された復刻版ではパッケージ写真と同じ仕様となっている。
CP-10ゴジュラスキャノンセットを通常のゴジュラスに装備すればこの機体と同じになる。
ゴジュラス・ジ・オーガ
古代文明の遺産・オーガノイドシステムを搭載したゴジュラス。
外見がほぼ前述のゴジュラスMk-Ⅱ(限定型)そのままである事からもわかるように、帝国軍のオーガノイドシステム搭載機とは比べ物にならないほど完成度は低いとされているものの、全ての能力が飛躍的に上昇し(特にパワーは通常型の10倍)、自己修復能力まで手に入れた。しかし、ただでさえ凶暴で扱いが難しい事で知られるゴジュラスに凶暴性を高めるオーガノイドシステムを搭載した事により、いかなるパイロットも寄せ付けないほど凶暴な機体になった為、悪鬼(オーガ)という名前が付けられて、自動操縦で動く移動砲台として戦地に送られることになった。
自身が心を許したパイロットに会えず長い間倉庫の中に眠っていたが、敵襲時にアーバインとその愛機であるコマンドウルフが身を挺して守った事により覚醒。以後彼と共に戦場に赴き、デストロイヤー兵団の護衛任務を経て、第2次中央大陸戦争のゲリラ戦まで戦い続けている。
ちなみに精神リンクで動いている為、ダークスパイナーのジャミングウェーブも通じない。
最後の戦いでは地中で待ち伏せしていたステルススティンガーの奇襲によってゾイドコアに致命傷を負うも、未完成だったゴジュラスギガを守るべくダークスパイナーの大群を撃破した末に命を落とす。
デストロイド・ゴジュラス
デストロイヤー兵団に2機配備された特別仕様機。巨大なウルトラザウルスですら耐え切れない1200mmウルトラキャノンの反動の抑制や予備弾薬の運搬が主な任務だが、1号機は6連装ロケットランチャーを、2号機は背部のエネルギータンクに接続されたレーザー砲を装備しており、近づく敵を破壊する。
ゴジュラスマリナー
旧トミー(現:タカラトミー)の公式サイトで公開されていたWEBコミック『ゾイド妄想戦記』第4話『STORY 04 水雷竜王』に登場した水中戦仕様のゴジュラスで、海上輸送された物資(ゴジュラスギガ)の護衛任務に就き、シンカーやデススティンガーと交戦した。コミックにはギルバート少佐が搭乗する17号機とハヤミ大尉が搭乗する18号機の2種類が登場。いずれも原型機となるゴジュラスから大幅に外観が変化しており、浮力の恩恵で陸上よりも機敏に動けるらしい。
17号機は背部にブースターと魚雷発射管を備え、18号機はモササウルスのような頭部と鰭が付いている。
ハピネット流通限定品として発売された玩具は17号機のカラーリングを再現したものだが、ブースター等の追加装備は付属しておらず、前述のゴジュラスMk-Ⅱ(量産型)のカラーリングを変更したのみに留まっている。
その他、カラーバリエーションとして密林戦用やホロテックが限定販売された。
ケンタウロス
(上記画像はファン創作の量産型。ついでにコトブキヤ版デザイン)
ウルトラザウルスの体ににゴジュラスの上半身を繋ぎ合わせ、サラマンダーの翼(故に短時間とは言え飛べる)とゴルドスの背鰭(高性能レーダー)まで搭載した、大統領親衛隊所属の改造ゾイド(キメラゾイド)。トンデモな見た目だがバトルストーリー本編に登場した機体である。
デスザウラーに勝るとも劣らない性能とされていたが、1機製造するのに共和国軍の主力ゾイド4機を潰す必要があるため、大統領専用機として造られた1機しか存在せず、その機体も大統領暗殺を狙ったデスドッグ(デスザウラー改造機)と相打ちになって失われた。
関連イラスト
関連タグ
キングゴジュラス・・・ゴジュラスの名前を冠してはいるが、実際はそれどころじゃない禁断のゾイド。
ゴジュラスギガ・・・後継機。本機との繋がりは無いが、最強のゾイドであるゴジュラスの名を与えられた。
ゴドス・・・小型版ゴジュラスの触れ込みで開発された。
ジェノザウラー・ジェノブレイカー・バーサークフューラー・凱龍輝・・・同じティラノサウルス型のゾイド
ゴジラ・・・おそらく名前の由来