メガジュカイン
めがじゅかいん
概要
バシャーモに遅れること1作、ORASでジュカインもメガシンカを得ることとなった。
(メガバシャーモはXYでは期間限定なので、「遅れて」という表現は相応しくないかもしれないが)
元のジュカインのベースを崩さずに、より鋭利な姿へ変化しているのが特徴。
頭部や両腕の葉の形状がより鋭く変わり、胸には背中までX字状に広がる草のアーマーが追加され、大型化した尻尾は針葉樹のような形に変化。
加えて、隈取を始めとした各部のピンク色の模様も、鮮やかな赤色に変化している。
最大の特徴は遠くの敵を攻撃する時、尻尾を強力なドリルミサイルとして発射できるというもの。
発射した尾はメガシンカエネルギーが尽きるまで何度も再生し、元の分類が「もりトカゲポケモン」であることを思い出させてくれる能力である。
また、背中に付いた樹木を元気にする栄養の詰まった種の数も増えている。
これらは尾先に近づくにつれ赤くなり、一番先端に近い二つは尻尾ミサイルを発射する際、点火材の役割を果たす。
戦闘の際はさらに強化された瞬発力で縦横無尽に跳び回り、間合いを変化させながらリーフブレードや尻尾ミサイルで仕留める戦いを得意とする。
ゲーム上の特徴
H | A | B | C | D | S | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ジュカイン | 70 | 85 | 65 | 105 | 85 | 120 | 530 |
メガジュカイン | 70 | 110 | 75 | 145 | 85 | 145 | 630 |
メガシンカ前との比較 | ±0 | +25 | +10 | +40 | ±0 | +25 | +100 |
主に「とくこう」が大きく上昇し、「こうげき」「すばやさ」がこれに追従する形で強化される。
不安だった防御に関しても心持ち程度に上がるが、特防は全く上昇しない。
そして、これにより「すばやさ」は145と、ゲッコウガに奪われてしまった御三家最速の座を取り戻すことになった。ちなみにくさタイプとしてもドラゴンタイプとしてもぶっちぎりの最速であり、何と準速でも、素早さ第2位のドラゴンである最速オンバーンを抜ける。
なお、特殊に偏った能力に変化したものの、「こうげき」が極端に低いわけではない為物理型でも特に問題なく戦える。
メガシンカすることによりドラゴンタイプが追加され、今までに前例の無いくさ・ドラゴンの複合タイプとなった。これにより、苦手としていたほのおタイプを克服すると共に、1/4に出来るタイプがみず・くさ・でんきの3タイプとなる。
技に関しても元から「りゅうのはどう」「ドラゴンクロー」「げきりん」などが使えるので、攻撃面でもタイプを活かせる。ただし残念ながら、元がくさ単体である為「りゅうせいぐん」は習得出来ない。
また、こおりタイプからは4倍弱点を受けることになるのに加え、ドラゴンタイプとフェアリータイプが弱点に追加されてしまう。特に自慢の素早さが無意味と化すファイアローや「こおりのつぶて」持ちには注意しないといけない。
そして気になるのは、特性が「ひらいしん」であること。一体何を間違えたのか、元々でんきタイプが1/4である為に「でんじは」を無効にしたり、さかさバトルでの4倍弱点を防ぐ位しか旨みが無いのが痛い。
尻尾が何度でも再生するという点からさいせいりょく、攻撃面の弱みを軽減できるかちき、てきおうりょく辺りでも良かったと思われるが…。
しかしこのおかげで、対ウォッシュロトムでかなり有利になれる他、ダブルでは「味方に飛んでくる『でんじは』も防ぐことができる」為対ボルトロスで優位に立てる。隣にでんき弱点のポケモンを置いておくとよいだろう。
と言っても、2匹とも「めざめるパワー」氷を備えている可能性が十分あるので油断は禁物である。
余談だが、本編のメガジュカインは代名詞たる尻尾ミサイルを彷彿とさせる技を「リーフストーム」位しか覚えない。スマホ用ソーシャルゲームのポケモンコマスターでは「テイルミサイル」というオリジナル技として採用されている。
アニメ
サトシのライバルキャラクター・ショータのジュカインがメガシンカすることで登場。
登場からショータは最初のポケモンであるキモリをジュカインにまで育て、メガシンカさせることを夢としていると語っており、XY&Z編のOPでジュカインおよびメガジュカインと一緒に登場したことから、いずれその時を迎えることが決定していた。
満を持してZ編33話のカロスリーグ準々決勝でお披露目となり、特性ひらいしんでバトルを有利に運び、ショータを準決勝へと導く。
そしてZ編35話のサトシとショータの準決勝ラストでは、サトシゲッコウガと激闘を繰り広げた。この一戦はそこに至るまでの構成や作画のレベルが非常に高く、機会があれば是非視聴することをお勧めする。