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あんみつ姫の編集履歴

2019-04-30 11:17:52 バージョン

あんみつ姫

あんみつひめ

「あんみつ姫」とは、倉金章介の漫画、およびそれを原作とする映画・TVドラマ・アニメである。同作品の登場人物(主人公)のことも指す。

曖昧さ回避

  1. 倉金章介(1914年-1973年。田河水泡の弟子=杉浦茂の弟弟子&長谷川町子の兄弟子)による漫画作品。1954年より複数回にわたり実写映画化、1958年よりやはり複数回にわたりテレビドラマ化。1986年にテレビアニメ化、同年に竹本泉によってリメイク。少女漫画の古典の一つともいわれる。pixivにおいては、おおよそこの作品群(特にテレビアニメ版)のことを指す。本項目で詳述
  2. 洋蘭シンビジューム)の品種。および同品種の花をモチーフとしたイメージキャラクター。後述。
  3. 福岡にある劇団。
  4. 佐賀県で作られているミカンの品種。「あんみつみたいに(あるいは、あんのように、みつのように)甘く、姫のようにかわいいみかん」として名付けられたもの。

あんみつ姫(漫画・アニメ)

もともとは倉金章介による漫画作品であり、1949年から1955年まで光文社の雑誌「少女」にて連載された。


その後テレビアニメになった際、そのタイアップ作という格好で竹本泉による漫画作品が「なかよし」(講談社)にて1986年から1987年まで掲載された。ただし、アニメ版のコミカライズではなく全く別内容のナンセンスコメディとなっている。


少女漫画の古典の一つともいわれ、漫画はどちらも男性が描いた作品である(竹本泉も名義から女性と思われがちだが男性である)。


ストーリー概略

お転婆が過ぎるあまから城のお姫様・あんみつ姫が、お忍び(??)で城下に出ては騒動を巻き起こす。


登場人物


あんみつ姫(演:雪村いずみ、鰐淵晴子、中原美紗緒、小泉今日子内田有紀井上真央/CV:小山茉美

料理裁縫まるでダメ、その上勉強大嫌い、ムダに元気がありすぎる、かわいい顔だけが取り柄のお姫様。

あわのだんごの守(CV:神山卓三

あんみつ姫の父上。あんみつ姫にものすごく甘い。結果彼女はいい気になってしまう。口髭が立派でないという、何ともどうでもいいことを気にしている(が、アレが付けひげを愛用していたことを考えれば、確かに悩みの種にならないこともない)。

しぶ茶(CV:京田尚子

あんみつ姫のお母様。顔以外は女の子にしては欠陥だらけの娘に頭を抱えている。

あべかわ彦左ェ門(CV:八奈見乗児

あまから城の家老。元ネタは大久保彦左衛門(らしい)。アニメ・竹本版以降の作品にのみ登場する。

おはぎの局(演:塩沢とき(小泉今日子版)/CV:鈴木れい子

腰元達のリーダー。アニメ版では小泉今日子版ばりのド派手なヘアスタイルをしている。

カステラ夫人(CV:青木菜奈

あんみつ姫の家庭教師。外国人(原作とアニメで出身国が異なる)。腕力は男性並みにあるがあんみつ姫にやや甘い。

柿の種助(CV:千葉繁

あわのだんごの守の家来のひとり。何とも軽薄な人物。アニメ版のみ登場。

甘ぐりの助(CV:三田ゆう子

要領の悪いあまから城の小姓。

まんじゅう(CV:渕崎ゆり子

茶坊主。あんみつ姫の遊び相手兼ボディーガード。甘ぐりの助とも仲良し。

しお豆(CV:星野桜子

まんじゅうの弟。茶坊主見習い。

せんべい(CV:玄田哲章

だんご(CV:吉田美保

しるこ(CV:鈴木祐子

かのこ(CV:前田雅恵

あんこ(CV:江沢昌子

きなこ(CV:西原久美子

もなか(CV:今井洋子

平賀源内(CV:富山敬

むろん実在の人物のパロディ。

ジュリー(CV:玄田哲章

源内が飼っているわんこ

おっとっと(CV:千葉繁

あまから城で飼われているにゃんこ

ワンタン(CV:緒方賢一

あまから城下で支那そば屋を営む中国人のおっさん。

チャーシュー(CV:さとうあい

ワンタンの倅。

苦味涸らしの守(CV:肝付兼太

隣国の殿様。嫌味ばかり言うおっさん。

にがり姫(CV:原えりこ

お涼(CV:岡本麻弥

語り(CV:大野智子


映像化

映画

1954年に東京映画という映画撮影会社によって映画が2本作られ、東宝系の映画館で上映された。これが最初の映像化である。

1960年には松竹の手によって「あんみつ姫の武者修行」なる映画が作られ、1961年正月映画として松竹系の映画館で上映された。


テレビドラマ

1958年12月から1960年10月末にかけて、ラジオ東京のテレビ部門中部日本放送北海道放送RKB毎日放送山陽放送北陸放送(何と初回放送日にテレビ放送開始!!)および大阪テレビ放送(⇒朝日放送、大阪テレビ放送を吸収合併したため)他で放送された。


その後1983年から1984年にかけてスペシャルドラマが合計3作、テレパックという番組制作会社の手によって作られた。さらに2008年と2009年の1月にスペシャルドラマが2作、FCCという、フジテレビの関連会社の手で作られている。いずれもフジテレビ系列局(ただし放送されなかった系列局もあった)で放送されている。


テレビアニメ

1986年10月から1987年9月(放送開始時期によって多少異なるが)にかけて、フジテレビ系列局(ただしあいつそいつ除く)に加えて、日本テレビ系列局約2局、テレビ朝日系列局約1局(放送当時)にて放送された。

主題歌

オープニングテーマ「恋はくえすちょん」

作詞:秋元康/作曲・編曲:見岳章/歌:おニャン子クラブ

エンディングテーマ「あんみつ大作戦」

作詞:秋元康/作曲:長沢ヒロ/編曲:山川恵津子/歌:おニャン子クラブ


関連イラスト

あんみつ姫く・く・く・く・くえすちょん

く・く・く・く・くえすちょん♪


あんみつ姫(洋蘭)

徳島県にある園芸会社(洋蘭種苗栽培業者)が品種改良によって開発し1986年に世に送り出したピンク色(縁側の濃いイエローイッシュレッド系ピンクから内側の白へと向いたグラデーション)の花弁を持つシンビジューム。開発されたのは1983年で商業実用化に3年を費やした。


開発当初、この花の原花は棚から落ちて大きく痛み、長くは(繁殖まで)保たないと見られて破棄予定となっていたものを、社長の気まぐれで保持されたものだった。しかし、棚から迂闊に落ちるほどのおてんば娘が、のびやかに育つように痛みをはねのけ見事に繁殖可能な花苗として育ち切り商業実用化へとこぎつけたのである。


その立ち居と来歴が上述(マンガ・アニメ)の『あんみつ姫』を彷彿とさせるものである、として同社の社長によってその名を頂き名づけられた。(品種改良により新しく産み出された花に有名人や名作の名前を付する事はリスペクトとみなされており園芸業界では珍しい事ではない)

が、その当時は「本来、高尚であるべき花の世界(特に高級花とされる洋蘭)にマンガの主人公の名を付けるとは幼稚(下品)である」として園芸業者らからは非難を浴びた。


しかし世に出されるや否や、そのカラーリングによって日本の洋蘭界において(名前元の人気もあり)爆発的なヒットを飛ばす。結果として「シンビジューム・あんみつ姫」は洋蘭種苗の大規模商業化を現実的なものへと落とし込む、ほぼ最初の成功例となり、文字通り日本蘭園芸の歴史に大きな名を刻んだ定番の品種となった。この事から「ラッキー・フラワー」の異名をも取る。


この「あんみつ姫」の成功によって全国の洋蘭関係者から育成現場の見学希望が多く寄せられたことから、件の会社は自社の育成施設の一部を開放して鉢花展示即売会場とした。そして同施設の名を「あんみつ館」とし、そのマスコットキャラクターとして「シンビジュームのあんみつ姫」を独自に擬人化したキャラクターをデザインした。こちらのキャラクターの名前も、そのものズバリ「あんみつ姫」である。


ちなみにマンガやアニメのあんみつ姫と、マスコットキャラクター(シンビジューム)のあんみつ姫は、以下の点が異なる。

  • 髪飾りの内容
    • マンガ(原典)のあんみつ姫の髪飾りは普通(小手毬や梅系)の花
    • アニメおよび竹本泉版のあんみつ姫の髪飾りは星
    • マスコットキャラクターのあんみつ姫の髪飾りは名の由来となったシンビジューム(洋蘭)の花
  • 顔の造作
    • マンガ(原典)のあんみつ姫は丸顔にして、つぶらで白目が無い豆瞳。
    • アニメ版のあんみつ姫は、目が原典よりも大きくなり切れ込みが入った黒目の外に白目が出来ている。(いわばサザエさん的な瞳)
    • 竹本泉版のあんみつ姫は、おなじみの竹本顔。
    • マスコットキャラクターのあんみつ姫は下膨れで瞳がアニメ版よりさらに大きく黒目の中にハイライトの白目持ち(まつ毛と黒目が一体化しているデザイン)
  • 和服(全員、和装だが柄は異なる)
    • マンガ(原典)のあんみつ姫の服は都度によって異なる
    • アニメおよび竹本泉版のあんみつ姫の服はハート柄メイン。
    • マスコットキャラクターのあんみつ姫の服はやはり名の由来となったシンビジューム(洋蘭)の柄。

おおよそ、このあたりに注目すると見分けがつく。


ちなみに上述の通り、このシンビジュームを生み出したのは徳島県の業者だが、徳島県の旧国名は言わずもがな阿波国あわのくに)である。


外部リンク

TVアニメ公式サイト

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