また汚れ仕事か…まあいい。いつものことさ
プロフィール
抑止力の代行者として、現界した暗殺者。
概要
『Fate/GrandOrder』に登場するアサシンのサーヴァント。レアリティは☆4。
『Fate/Zero』とのコラボイベント『Fate/Accel Zero Order』にて初登場。
抑止力の代行者として、現界した暗殺者。
真名
『エミヤ』。
ただし、本来の英霊「エミヤ」とは別人であり、実際は英霊エミヤと同じ名を持つ、彼にとても近しい人物である。
本来の彼は英霊ではない。守護者と呼ばれる“英霊もどき”であり、かつ正しい人類史では存在しないもの。人類史そのものを根底から破壊せんとする脅威……グランドオーダー案件でのみ出現する、“あり得ただろうイフ”存在。
ちなみに聖杯の正体を知っていたり、聖杯の愛を受けているなど『Fate/Zero』の彼と同一人物を匂わせる部分もあるが、あくまで別人(平行世界の同一人物)である。
人物
冷徹で真面目なリアリスト。
ぶっきら棒な皮肉屋でもあるが、それ以上に自嘲家でもある。
生前に掲げていた理想と、それとあまりにも乖離した人生に彼は深く絶望している。
抑止力の代行者として、与えられた役割に徹しようとするだけの存在。
感情少なく、正確な戦闘機械。その精神はナタリアを殺害した直後に近い。
アインツベルン家が外部者を必要としなかったため、出会うはずだったアイリスフィールと出会わなかった。そのため当然アイリと離別もせず、その離別による挫折もない。
結果、鋼の心のまま感情も枯れ果てた魂は抑止の輪へと召し上げられた衛宮切嗣の“イフ”の姿。
目が死んでる。相も変わらず。
平行世界での家族とは本来無縁の関係なのだが、なぜか因果のようなものを感じ、気がつけば目で追っているらしい。イベントなどでも彼女たちを陰ながら守護しており、悪い虫が近付こうものなら全力で私刑しに逝くなど、若干親馬鹿・過保護なところが出ている(星4のためサポートの上限はLv.80までの筈だが、その戦闘ではまさかの90)。
能力
複数のナイフと、サブマシンガン(キャリコ)を使った現代的な戦闘法をとる。
宝具やスキルの後押しもあり、スタンドプレーの暗殺者としては非常に優れた能力を発揮している。
ステータス
保有スキル
魔術(B) | 魔術を習得している。翻って、魔術を知るが故に魔術師を殺す術に長けている。本スキルのランクは、本来であればキャスターとの戦闘時には各種判定のボーナスとして働く。 |
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聖杯の寵愛(A+) | 何処かの時代の聖杯に、彼は深く愛されている。その愛は世界最高の呪いにも等しい。本スキルの存在によって、彼の幸運ランクは跳ね上げられている。特定の条件なくしては突破できない敵サーヴァントの能力さえ突破可能。ただしこの幸運は、他者の幸福を無慈悲に奪う。彼自身は本スキルの存在に気づいておらず、時折聖杯から囁きかけられる「声」も耳にしていない。 |
スケープゴート(C) | 戦場を生き抜く狡猾なテクニックの集合。生贄、身代りとしての意味を持つ。 |
気配遮断(A+) | 自身の気配を消す能力。完全に気配を断てばほぼ発見は不可能となるが、攻撃態勢に移るとランクが大きく下がる。 |
単独行動(A) | 本来であればアーチャーのクラス別スキルとなる。単身での行動に生前から慣れていた彼に与えられたスキル。マスターからの魔力供給がなくとも、最大で一週間程度の現界が可能となる。 |
宝具
時のある間に薔薇を摘め(クロノス・ローズ)
- ランク:B→B+
- 種別:対人宝具
- レンジ:1~10
- 最大捕捉:1人
「さぁ、ついてこれるか?」
時は流れ、今日には微笑む花も明日には枯れ果てる。
自身の時間流を操作する能力。
生前の彼が有していた能力「固有時制御(タイムアルター)」を基礎としている。
時間流の加速によって高速攻撃や移動を行い、減速によってバイオリズムを停滞させて隠行を行うのが「固有時制御」の運用方法である。
宝具として昇華されたこの力により、彼は対人戦において無敵とも呼べる超連続攻撃を可能とする。
また宝具化された影響なのか、世界のバックアップを受けているのかは不明だが、解除時に世界の修正力を受けるデメリットがなくなっている。
固有時制御で加速し、そのまま猛スピードのラッシュを仕掛けたのちに背後を取り、コンテンダーに装填された起源弾でとどめを刺す。
ゲーム内では、種別はArtsで、効果は【敵単体に超強力な攻撃&チャージ減少&クリティカル発生率をダウン(3ターン)〈オーバーチャージで効果アップ〉】。
強化後は威力が上昇し、防御力無視の効果が追加される。
神秘轢断(ファンタズム・パニッシュメント)
- ランク:C+
- 種別:対人宝具
- レンジ:0~2
- 最大捕捉:1人
自身の起源である「切断」「結合」の二重属性の力が具現・カタチにしたもの。その力が込められているナイフ。
生前使用していた礼装魔弾「起源弾」と同様、魔術回路ないし魔術刻印、或いははそれに似たモノを体内に有する相手に対して致命的なダメージを与える。
通常攻撃に使われているナイフと同一であるが、真名解放することによって真の能力が発動する。
ゲーム上での性能
最大HP | 11168 |
---|---|
最大ATK | 8958 |
コマンドカード | Quick:2/Arts:2/Buster:1 |
宝具カード | Arts |
成長は凹型、つまりレベル上げの中盤あたりで一時的にステータスの伸びが鈍化するタイプであり、彼を使いこなすためにはしっかり最大レベルまで育成する必要がある。
コマンドカードは百貌のハサンやアサシン式らと同じでArts寄りの構成になっている。
Arts以外のカードのHIT数が非常に多いためクリティカルスターの生産能力は高いが、その一方でArtsカードのNP獲得量がかなり低く設定されており、NPを稼ぐためには他のサーヴァントとのアーツチェインやArts始動のブレイブチェインを積極的に狙うなどの工夫が必要。幸い、宝具を含めてArtsを3枚持つことからArts中心のパーティーと相性がよく、自身で生産したスターを使ってクリティカルを狙えばNP獲得量も増やせるため、パーティーの顔触れにもよるがフォローはそれほど難しいわけでもない。
スキルは、1ターンの間Arts性能を強化する「魔術(B)」、3ターンの間自身に無敵貫通とクリティカル威力強化を付与する代わりに他の味方の弱体耐性を下げてしまう「聖杯の寵愛(A+)」、味方単体に1ターン分のターゲット集中状態を付与しつつクリティカルスターを発生させる「スケープゴート(C)」の3つで、「魔術(B)」を除く2つは独特かつ有用性も高い。
まず、「聖杯の寵愛(A+)」は味方がデバフ・バステ全般に弱くなるデメリットこそあるが、その分強化倍率が高いうえに効果も3ターン持続し、自身だけでもクリティカルスターをある程度生産できるため、無敵・回避による逃げを許さない強烈な一撃を放てる。
続く「スケープゴート(C)」だが、任意の対象にターゲット集中状態を付加できるため、様々な使い道がある。
- アマデウスのような低ステータスの味方をわざと撃破させて、控えのメンバーと交代させる。カルデア戦闘服以外の魔術礼装を使用している際などに有効。
- アンリマユの宝具と併用してカウンターを決める(アンリを撃破されて不発に終わるリスクもあるが、アイリの宝具や一部サーヴァントのスキル・礼装などでガッツ状態を付与してやることにより軽減できる。)。
- 使用時に発生するクリティカルスターの量は「直感(A)」と同じなので、あえてスターの供給手段として使う。
- ロムルスやネロなどの場持ちに優れたサーヴァント、あるいは回避・無敵スキルを持つサーヴァントに一時的な盾役を任せ、パーティの被害を抑える。
- 回避・無敵付与スキルに攻撃系バフも付いていた場合、回避や無敵が無駄になるのを防ぎつつ、攻撃を強化できる。例えば回避付与とクリティカル威力強化の複合スキルである「心眼(偽)」を持ち、スターも集まりやすいサーヴァントならば、先述したスター供給スキルとしての効果も活かせる。
といったように応用しやすく、使いどころも多い。ただし、スケープゴートにされたサーヴァントには敵のスキルや宝具によるデバフ・バステも集中してしまうので、(特に「聖杯の寵愛(A+)」の効果が残っている間は)使用するタイミングには注意。
宝具『時のある間に薔薇を摘め』の効果は上記の通り。
「魔術(B)」で強化可能な上に、デバフの効果もそれなりに高い。強化後は防御バフ無視の特性が加わるため、「聖杯の寵愛(A+)」と合わせれば敵の防御を無視した一撃を見舞える。
ちなみに平行世界の彼の家族とパーティーを組んだ場合、殺エミヤはスター供給役、アイリは回復やガッツ付与によるバックアップ要員、弓エミヤやクロはアーチャーゆえのスターの集まりやすさを活かしたクリティカル担当、イリヤとシトナイは瞬間火力重視の宝具アタッカーといったような各員の役割分担が容易なほか、全員が宝具含めて3枚以上のArtsカードを持つことからアーツチェインで殺エミヤのNP効率の悪さを補う手も使いやすいため、相性は悪くはないと言えるだろう。
また、殺エミヤ以外の全メンバーが無敵あるいは回避状態になれるスキルを覚えるので、先述したようなスケープゴートの使い方でパーティー全体の安定性が増す…………のだが、パッと見だけなら父親が妻や子供を盾にしているような、なんともいたたまれない光景になってしまうのが問題点だったりする。
余談
アサシンのクラスは魔術師に弱いため、正体を知る者からは何でこうなったんだと思われることもあるが本来の彼が愛している者たちには優しく、彼女達が不利な者を排除するためにアサシンになったと考えればしっくりくる………かもしれない。
また、前述の通りArtsカード以外のヒット数は多いのだが、一番ヒット数の多いのはNPが獲得できずクリティカルスターを量産できるわけでもないBusterカードである。なんでさ。
一番のヒット数をヒット数がいらないカードに持ってくるあたり彼らしいと言える。
関連人物
終局特異点で共に登場。人理を護るのは柄じゃないと乗り気でなかったが、嘘を言っていない彼女が戦うなら自分が戦う理由は出来ると戦いに参加する。目が引き寄せられる存在。
アイリと同じく目が引き寄せられる存在。その理由は本人はわからない。
別世界の切嗣は、彼女を召喚していたマスターだった。
あちらでは複雑な感情から、一言も会話をしないレベルまで嫌悪していたが、こちらは出会ったのが同じサーヴァントになってからなので、普通に事務的な会話をする。
同名の英霊。彼と違い「理想に絶望をしていない状態」。
彼とイリヤが傍にいると複雑な感情になる。ただ、奥さんや娘さんと比べて絡みは少ない。
黒化英霊とは近代戦的な戦法や、一切の妥協を許さない信念が似ている。
聖杯としての彼女を付け狙ったものの「とりわけ殺すことに葛藤を覚える、他の手段があるなら探してみたいとは思う。こんな感覚は初めてだ」と暗殺者らしからぬ事を吐露している。
出会ったが最後どちらかが死んで別れるものだと思っていたとも語っており、彼女の方も「因縁深い相手だったような」「互いを壊し壊される運命にあるような」と因果的なものを感じていた。
イリヤスフィール(プリズマ☆イリヤ)とは、パラレルワールドの存在という点で本質が同じ。
「お仲間」「いつか擦り切れてこっち側に来る」と揶揄されている。
関連イラスト
関連項目
Fate/GrandOrder アサシン(Fate) サーヴァント
鯖嗣:FGO以前から存在していた「サーヴァントになった衛宮切嗣」という二次ネタ。エミヤ(アサシン)を描いたイラストにもこのタグが付けられていることがある。
吉良吉影:中の人繋がり。暗殺者向きの能力、死んだ後も何かを求めて行動する、等の共通点もある。
ニンジャスレイヤー:見た目が某ニンジャを殺すニンジャに似ている事からちょくちょくネタにされ始めている。通称:セイハイスレイヤー。