基礎データ
ずかん | No.219 |
---|---|
英語名 | Magcargo |
ぶんるい | ようがんポケモン |
タイプ | ほのお / いわ |
たかさ | 0.8m |
おもさ | 55.0kg |
とくせい | マグマのよろい / ほのおのからだ / くだけるよろい(BW以降の隠れ特性) |
進化
マグマッグ → マグカルゴ(レベル38)
概要
カタツムリのような外観、マグマの体を持つポケモン。
初登場はポケットモンスター金・銀。
名前の由来は「マグマ」+「エスカルゴ(カタツムリ)」なのは言うまでもないが、かつてとんねるずの楽曲で「炎のエスカルゴ」というものがあったのでそこから来ているのかもしれない。
ポケモン図鑑の説明によると体温が一万度もあるというとんでもないポケモンなのだが、もし本当に1万度なら地球がメルトダウンを起こしている。
ポケリフレでは溶岩の部分は撫でる事は出来ないが、甲羅は撫でる事は出来る。(だが図鑑説明通りならもはや手が溶けるレベルであるというのは突っ込んではいけない・・・)
ちなみに、この数値は太陽の表面温度や禁止級伝説ウルトラネクロズマの体温である6000を遥かに上回る数値である。
背中の殻はマグマが固まったもので、触れただけで簡単に崩れるらしいが、その割に最も高いステータスは防御である。(それでも尚、耐久面にかなり難を抱えているポケモンなので、そういう意味では簡単に崩れるというのもあながち間違いではないのだが)
タマゴグループはふていけいのみ、溶岩は溶けた岩石だから鉱物も含まれていて良さそうなものだが。マッギョのメインウェポンの一つだいちのちからは教え技環境のないロムではこのポケモンを介さないと覚える事が出来ない。
対戦での性能
種族値
HP | A | B | C | D | S | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
50→60 | 50 | 120 | 80→90 | 80 | 30 | 410→430 |
太字は第7世代(サン・ムーン以降)で強化された数値
マグマッグがレベル38で進化する。現時点で唯一の炎岩複合のポケモン。
耐性は多いが弱点が多く、その内4倍弱点が2つもあるというパラセクトと並ぶ不遇ポケモンである。
能力値は防御が高く、特攻・特防が平均的な以外はほぼ絶望的に低い。
HPも低いため思ったより物理耐久もなく、物理でメジャーな地面と格闘がいずれも弱点となってしまっているのが痛い。
いわなだれ・じしん・だいばくはつなど強力な物理攻撃技を覚えられるが、攻撃力が低いのであまり有効に活かせていない。(大爆発は第四世代までならば実際の威力が500なので強力であったが、第五世代からはゲーム内表記通りの250に弱体化し、あまり期待できなくなった。)
そもそも、体温が一万度もあるポケモンの放つのしかかりや大爆発を受けたならば、相手はひとたまりもない筈であり、攻撃力が高くても良さそうなものだが……。
特防を二段階上昇させるドわすれに防御を二段階上昇させるとけるなど、優秀な積み技はあるものの、鈍足なために補助技を使う前に致命傷を食らうか倒されてしまうのが関の山。
上述した補助技に加え、自力で覚える技自体も悪くなく、ほのおもいわもタイプ相性上は攻撃面で優れている為、進化してもう少し能力が高くなることを祈るばかりである。
一応、この種族値でもアタッカー向きの性能だったら優秀だったと言われるほどだが・・・
エメラルド
戦闘中以外にも特性が効果を発揮するようになった『エメラルド』以降(特に『エメラルド』はほのおのぬけみちで殿堂入り前に入手できる)では、どちらの「とくせい」にもタマゴの孵化を促進する作用があるため、主に孵卵器と化して需要が高い。
ダイヤモンド・パール・プラチナ
ダイヤモンド・パールでは新たにじこさいせいを獲得。しかし、鈍足と弱点の多さかとHPの低さから活かす前に倒されてしまう事が多い。
特殊攻撃の選択肢としてげんしのちから・だいちのちからが増えたのは嬉しい。
クリア後ダンジョンであるハードマウンテンにレベル50を超える個体が多く生息している。
しかし、ただでさえ耐久面に危うさを抱えるマグカルゴであったのに、そのハードマウンテンの伝説のポケモンヒードランの耐性(特性:もらいびによる炎無効込み)と比較するとマグカルゴの耐性は下位互換になってしまう。ついでに言うと実質的な物理耐久もHPが高い関係上ヒードランの方がはるかに上だったりする。
ヒードランは禁止級伝説ではないため、禁止ポケモンとして隔離されず一般ポケモン同士の試合にも混じってくるので無視はできない。
ブラック・ホワイト
『ブラック・ホワイト』では野生ポケモンとしては出現しない。
BW2ではリバースマウンテンというハードマウンテンと同じ構造と説明されている火山が登場したものの、マグカルゴは生息していないので、過去作品から連れてこよう。
後継として「そらをとぶ」を覚えられるウルガモスが登場してしまったため、マグカルゴの活躍の場が縮小してしまった。
一応幸いなことに同時に防御と特防を一段階低下させる代わりに攻撃・特攻・素早さを二段階上昇させる強力な積み技・キャストオフこと「からをやぶる」を、夢特性に物理攻撃を受けると防御が一段階下がり素早さが一段階上昇するくだけるよろいを入手したので、今後はそれを基点とした高速アタッカー・既存である上記のウルガモスや一部の物理アタッカーのメタとして、中々面白い活躍をすることになるだろう。
ちなみに、マグマッグが進化しようとするレベルと、マグカルゴがからをやぶるを覚えようとするレベルは同一である。
つまり、当のマグカルゴは進化したその瞬間から自分の殻を砕こうという発想を起こしている。
くだけるよろいといい、進化前であるマグマッグとの差別化点であり、唯一の複合タイプというアイデンティティでもある殻を粉砕する事で力を発揮しようというのはどうなのかと思わないでもない。
ロックカット)である
なお、このイラストはイメージ図(本来は…それにしても孵化担当としての誇りを打ち砕いた
ウルガモスに対してだけは圧倒的優位に戦える(主力技いずれも半減以下、おにび無効、サブもめざパの例外を除きマグカルゴに有効打がなく、こちらは4倍のげんしのちからで確一)とは何という皮肉だろうか。
X・Y
野生のマグマッグを捕獲し進化させるか他作品から連れてくる事で入手できる。
第六世代ではそのウルガモスの立場すら(孵化要員・対戦両方の意味でも)危うくするファイアローが登場したが、こちらは物理主体のため高い防御を生かしやすくウルガモス以上に圧倒的優位に戦う事が出来る。再生技がここで生きてくる上岩タイプ唯一のやけど無効のため、おにびによる機能停止で実質上の相討ちにされてしまう事もなく、ファイアロー絶対殺すマンと呼ばれる事も。だからこそ余計に悲しいのだが・・・こらそこヒードランで十分とか言わない。まあどちらが対面したにしろファイアローとしては引くのが一般的であるため、リフレクターひかりのかべやあくびのできるこちらの方がファイアローを起点にしやすいのはヒードランにはない利点と言える。
サン・ムーン
アローラ地方には生息していないが、ポケリゾートの温泉施設、ぽかぽかリゾートのオブジェとして採用され、完成段階ではマグカルゴとマグマッグの石像がお湯を吐いているという趣の温泉になる。
この温泉では卵の孵化も可能なので、これまでの孵化要員としての働きが評価されての採用なのかもしれない。
第7世代ではHP種族値と特攻種族値がそれぞれ+10されて60、90となった。火力が若干上がったのはいいがHPに関しては上がってもまだまだ低いままである。また、くだけるよろいの上昇率が2段階になったので、からをやぶるによる高速アタッカー化がしやすくなった。
ちなみに種族値はそれまでギャロップの進化前のポニータと合計種族値が同じだった。どうしてこうなってた。
なお、ファイアローの弱体化により、ファイアロー受けというアイデンティティが減ったかのように見えたが、ほのおのからだやクリアスモッグを生かし、新たにミミッキュ受けとしての役割を手に入れており、何故か近年ではトップメタの一角に刺さっているという状況下に置かれている。いいのか悪いのか…。
ウルトラサン・ウルトラムーン
ウルトラワープライドで黄色いホールに入るとレベル60の個体が出現する事があり、ウルトラホールの仕様上、そこが色違い確定部屋である事もある。
以前からマグカルゴの色違いは原色とはまるっきり印象が異なっており、まるで毒ポケモンのようだと話題になる事はあったが、遭遇機会が増えた事で話題に上る機会も増加した。
なお、孵化要因としては「そらをとぶ」のフィールドの仕様が廃止された為、上記二体とはさほど変わらなくなった。愛着があるなら孵化要因として再び活用するのもいいかもしれない。