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オメガマン・アリステラの編集履歴

2020/01/10 12:28:56 版

編集者:シギ

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概要

キン肉星王位争奪編』に登場した「超人ハンター」ことジ・オメガマン(本名:オメガマン・ディクシア)の双子の兄

地球から遠く離れた1万6千光年の宇宙のかなた「オメガ・ケンタウルス星団」出身で、オメガ一族の現当主。

笑い声は弟と同じく、「フォーフォフォ」。

『完璧超人始祖編』に続く新シリーズ『サタン編』で初登場。

魔王サタンの指示で、前シリーズにて登場した“完璧超人始祖”の一人サイコマンの遺産を奪取すべく、自身を含む6人の超人(オメガ・ケンタウリの六鎗客)と共に、彼の研究室があるとされるサグラダ・ファミリアに襲来。新たな危機に備えかの地を守衛していた正義超人たちと対峙する。

サグラダ・ファミリアでの5試合が終了後、突如現れた4人の「元・キン肉星王位継承者候補」と対峙し、第二戦で日本の安土城跡でかつて自身の弟の全てを踏みにじった怨敵とも言えるキン肉マンスーパーフェニックスと対決する。その際にリングの下に埋まっていた安土城を蘇らせた。

知性の神の憑依していない95万パワーのフェニックスの煽りと知性を利用した戦いぶりに翻弄されるも、それに対して自身の超人強度8600万パワーという圧倒的差で次第に優位に立ち、フェニックスが知性の神を憑依させ1億パワーを得た後も、彼のマッスルリベンジャーにはオメガハンドの指先になった死亡した六鎗客のルナイトヘイルマンギヤマスターの力で耐え、更に彼等の友情に感化された友情パワーによる火事場のクソ力をものにして試合を優位に進め、フェニックスをΩハルマゲドンアベンジャーで破った。

試合後に火事場のクソ力は消えたが、それを身につけた事でオメガの民の目的であった神への復讐のための神が持つ超人強度1億パワー越えを達成し、仇敵ザ・マンと充分戦える自信を持った。

その後、マリキータマンが合流し、念願の超人墓場侵攻をはかるもその前にキン肉マンソルジャーことキン肉アタルが立ちはだかる。

そして彼が残虐の神の力を得る代わりに、その力で結界を破って引き出した助っ人超人とのコンビであるフルメタルジャケッツと王位争奪戦時に使用された関ヶ原の空中浮遊リングでタッグマッチを行う事となる。その際はマリキータマンと共にオメガ・グロリアスと名乗る。

人物像

その風貌は弟であるオメガマン・ディクシアによく似ており、初めて姿が明かされた際は、彼を知るハラボテ・マッスルウルフマンを驚かせた。ただし、実際に見比べてみると弟よりも仮面の目つきが鋭く、背中の掌(オメガハンド)も左手になっているなど大きく異なる特徴を持つ。なお、彼の名前である「アリステラ(αριστερά)」とはギリシャ語で「」を意味する。対して弟の「ディクシア(δεξιά)」は「右」。

性格は例に漏れず残虐・残忍であり、冷酷・冷徹。自身に挑もうとした若手正義超人を「ダニ」呼ばわりし、不可解な技により相手の肉体をバラバラに破壊して殺害した。仲間に対しても目的のためにむしろ死ねと命令を下すことも。

同時に一族の長たる気品と器量を持ち合わせており、キン肉マンに対する挨拶は長としての威厳ある佇まいを見せ、敗れたカナディアンマンを「雑魚にしては良くやった方か」と評したり、己が命令に背き、カレクックの意地を尊重して試合に幕を引いたマリキータマンを「あの状況ならオレでもそうした」と許し、ウルフマンの前に敗北しそうなルナイトには叱咤激励。意図したわけではないが結果としてルナイトの友情パワーの覚醒を齎した。そして彼が敗れ、ウルフマンの救いの手を拒絶して死を選んだことには、「友情パワーをものにしながら敗北し、情報を伝える事無く死んだ恥の上塗りの大バカ者」と評し激怒したが、友情パワーがオメガの民でも使えることを実践した事を手柄と認め、彼等の悲願成就をもってルナイトの弔いとすると述べている。

またフルメタルジャケッツに対してアタルが選んだパートナーで本当に良いか、と質問し、アタルに自分が信頼して選んだパートナーを何も知らないのに批判するのかと返されると、素直に礼を失した発言だったとフルメタルジャケッツの二人に詫びる謙虚さも見せた(確認の様子でもあったと思われるが謝罪している)。

そしてディクシアをないがしろにしたキン肉マンスーパーフェニックスを貶める前振り的な面もあるが、キン肉マンの優しさの無限さに対して「尊敬に値する」「まさにキン肉星の大王にふさわしい器」と一般的にキン肉マンで敵方から甘さとして否定されがちなそれを高く評価している。

またアリステラ自身は自身より強い相手と戦う事で超人強度を上げる事が出来る能力を持っており、それ故に生まれながらの超人強度を凌駕する「火事場のクソ力」を持つキン肉マンに似た者同士として親近感も抱き、更に傲慢なフェニックスが己を省みずキン肉マンに尽くそうとした謙虚な姿勢を見て、益々キン肉マンに対する興味を強めている。

また弟の功績も認めており、かつて弟を破ったキン肉マンに興味を持っているなど兄弟の情も持ち合わせている。

とはいえ「敵討ちなどという理念は持ち合わせちゃいない」「いい兄ではない」と自称するようにキン肉マンに復讐心を抱いてるわけではない。もっともそれはあくまでキン肉マンと弟の試合の結果はしょうがないと受け止め、逆に「弟を倒すほどの実力者」としての興味を持つと同時にディクシアはキン肉マンに破れた折は死んではおらず、その死因はフェニックスに消滅させられた事からでもある。

そのため、フェニックスに対しては一時的にも弟がかしずいたと評する一方で、遺体を道具にされた挙句に消滅させられ尊厳を踏みにじられたためかゴング前に弟への因果も込めた言葉や「ただボロ雑巾のように使い捨てた」と恨み言を口にし、露骨に怒りの感情を露わにしている。この点から、言葉通りいい兄ではないが、かと言って酷い兄でもない。もしくはフェニックスから田舎者でもオメガのお坊ちゃんだけあって家族想いだなと揶揄されて怒って否定するあたりツンデレ疑惑もかなり強い。だが、試合後はフェニックスがザ・マンをオメガの味方と評した事に激怒した以外は彼を「こいつは思ったよりはまともだった」と正当に評価するなど私怨に囚われない器量を見せている。

また、「若い」という理由で侮られがちなブロッケンJr.に対しても非を詫びたりキン肉アタルとの連携を見て「只物ではない」と判断する等冷静な観察眼と判断力も持ち合わせている

冷徹さや残忍さを除けばその性格は奇しくもフェニックスの次の対戦相手であるアタルと酷似している。

なお、弟を裏切ったマンモスマンに関しての感情は不明である(先にフェニックスの指示で裏切ったのは弟の方だったが)。

能力

オメガマン・アリステラは弟のディクシアと違い、変身能力のような特殊技能は持っておらず、背中のオメガハンドも己の肉体の一部に過ぎず特別な武器では無い。ファイティングスタイルもパワーと技術を活かしたオーソドックスなものである。

だが、彼にはそれこそ異能と呼べる力がある。それは「対戦相手の強さに合わせて超人強度を成長させられる」というものである。超人強度とは言わば持って生まれた資質のようなものであり、普通は生まれつき不変のものである。この法則を突破したのはそれこそキン肉マンぐらいであり、その意味ではキン肉マンと同じく特異な存在である。

仲間達との友情パワーを源とする火事場のクソ力で自らの超人強度を底上げしてきたキン肉マンとは根本的に違うが、それでも超人強度そのものを成長させられると言う点ではアリステラも一緒である。

奇しくもアリステラの超人強度は子供の頃は95万パワーであり、キン肉マンの超人強度と同じである。

ある意味で、オメガマン・アリステラはキン肉マンとは鏡写しのような存在であり、アリステラもキン肉マンを「自分と同じ力を持つ唯一の存在」として意識している。

オメガ・ケンタウリの六鎗客

オメガマン・アリステラが引き連れた5人の仲間達。

当初はアリステラ共々全身をフード付きローブで覆い隠していたが、212話で脱ぎ捨て、正体を披露した。

なお「六鎗客」におけるアリステラのポジションは現時点において不明瞭である。

彼を含んでの「六槍客」なのか、あるいは隠し玉たる最後の1人が存在するという見方もされている(作中人物は気づいていないが新シリーズ開始直後、エアーズロックに六槍客と同じデザインのフード付きローブで姿を隠した超人が先行して襲来している)。事実、その場に駆け付けた正義超人5名との対戦に自らは参加せず、他の5人をあてがい戦わせる、友情パワーを引き出すため戦いを長引かせようと命令するなど、襲来した6人の中ではリーダー格ともおもえる言動がみられる。

しかし、主従関係ではないとのことで六鎗客とアリステラは対等に話しており、仕切られる事には不満の声も出た。

使用技

フィンガーストライク

背中の手の指で相手を弾く。

フォーフィンガースプラッシュ

背中の手の親指以外の指の爪で相手を切り裂く。

Ωアポカリプスクラッシュ

背中の手で相手の胴体を握り、両手で相手の両足をロックしながら真下に落下し、地面に叩きつける。ディクシアのΩカタストロフドロップ相当の大技と思われる。

ジャイガンテグローブカッター

空中で相手を逆さにしてオメガハンドで掴み、両腕で相手の首を抑えてそのままリングに落下する。

Ωハルマゲドンアベンジャー

ディクシアのΩカタストロフドロップの強化版、足首で相手の首を起こし受け身を封じる。神に対抗するためのフィニッシュホールド。

上述の不可解なオーラで相手の身体を破裂させる技についてはパイレートマンが使っていた不完全マグネットパワーの応用と思われる。

余談

上記にあるように容姿は弟と全体的に似ていながらも違いが多い(特に背中の手など)。この点について正体が明かされる前に気付いた読者も少なくないが、気付いていながらデザインのリファインや「だってゆでだから」とスルーした読者も多かった。

頭部に手がついているデザインなのは弟と同じなのだが、彼がセリフを決めている瞬間に後ろに六鎗客(特にギヤマスター)がうまい具合に立っていることが多く、「せっかくアリステラが決めようとしているのに、六鎗客がアリステラの頭部を抑えて止めようとしているように見える」と一部でネタにされている。

なお弟であるオメガマン・ディクシアは異常なほど超人強度が高く、作中ではっきりと超人閻魔の手下の完璧超人と断言されているが、オメガ・ケンタウルス星団出身の超人は環境による特殊な進化と世代を重ねたことで何千万パワーという超人強度を生まれつき持っていることが判明している。

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