定義は分野によって様々であり明確な定義は存在しないが、おおむね200m以深であるとされる。過酷な環境に適応するため、地上では考えられない姿をした生物が発見されることも多く、一部の人の心を魅了して止まない。
深海の環境
深海は海水に阻まれ日光はほとんど届かない。海藻は水深20mを超えると早々に姿を消し、藍藻類の生育も水深 200 m 付近が限界である。それでも水深 1000 m 程度まではわずかながら日光が届いており、深海の生物はそれを感知できる大きな眼を持つものもいる。
水圧は深度に比例して大きくなり、10mごとに1気圧ずつ増える。1000mでは100気圧、水深5000mで500気圧ということになる。水中に溶けている酸素の量も深度に応じて減少し、600~1000 m 付近でほとんど酸素のない酸素極小層があるが、それ以深になるとわずかに酸素が増える。
このような厳しい環境にあるため、深海のほとんどの場所は砂漠よりも生物が少ない。深海の生態系は表層から供給される栄養分(浅海の動物の排泄物や死体など)に依存しているが、これを消費する生物も少ないので栄養分は溜まっていく一方である。よって、深海の水が表層に湧き出る場所は豊かな漁業資源を育む場所になる。
なお、海嶺や海底火山の周囲にある熱水噴出孔付近では化学合成細菌とこれを共生させるチューブワームなどの動物、これらを餌とする動物がまとまって生息し、独立した生態系を構成している。
深海の環境は過酷である反面、極めて安定した(昼夜や季節などの変化にも乏しい)環境でもあり、シーラカンスやラブカなどの古代魚の生き残りも生息している(スズキ目などの進化した系統にも深海魚はいる)。
現在の技術では宇宙空間よりも観測や滞在が難しく、「宇宙よりも未知の領域」といわれることもある。
関連イラスト
深海の生き物
アンコウ、ウミユリ、オオグチボヤ、チョウチンアンコウ、ウロコフネタマガイ、キンメダイ、ゴブリンシャーク(ミツクリザメ)、コンドロクラディア・リラ、シーラカンス、センジュナマコ、ダイオウイカ、ダイオウグソクムシ、タカアシガニ、チューブワーム(ハオリムシ)、デメニギス、ヌタウナギ、フウセンウナギ、フクロウナギ、ホウライエソ、メガマウス、メヒカリ、メルルーサ、メンダコ、ラブカ、リュウグウノツカイ など
関連タグ
海 水中 海中 海底 海洋生物 深海生物 深海魚 しんかい6500
タイトル・キャラクター関連
AI少女と深層心海 深海王 【深海王国】 深海少女 深海怪獣ピーター 深海シティアンダーグラウンド 深海魚のアンコさん 深海の世 深海のディーヴァ 深海のリトルクライ 深海流太郎 ナバルデウス 深海ナナ ブルー・モンスター 深海棲艦 エル・シャクレロ