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アミバの編集履歴

2020-02-28 22:54:47 バージョン

アミバ

いつわりのてんさいあみば

アミバとは、どんな辞典にも必須とされている人物であり、辞典のトップを常に狙っているが、なかなか達成することができない。

ん!? 間違ったかな…


概要

武論尊原哲夫漫画北斗の拳』の登場人物のひとり。


主人公ケンシロウの義兄・トキの偽者。

北斗神拳の点穴の技を応用し、新しい秘孔の究明に取り組んでいたが、それは被験者をモルモット扱いする非人道的な人体実験であった。


その噂を聞きつけ、真相を問いただしにやってきたケンシロウと交戦。

初めはトキに成りすましており、ケンシロウを圧倒する業前を見せるが、乱入してきたレイの証言により、正体が露見。

怒りで真の力を発揮したケンシロウの前に成すすべもなく葬り去られた。


自分を天才と信じて疑わない病的なまでの極度のナルシスト自己愛性人格障害)であり、同情の余地はかけらもないクズな悪役であるが、ネタ感あふれる言動から人気は高い。

作中の活躍

かつては南斗聖拳を学んでおり、南斗水鳥拳のレイとは顔見知りだった。アニメ版ではネバダという親衛隊長もおり、レイいわく「修行時代は2人(アミバとネバダ)でいつも悪さばかりしていた」という設定が追加された。己を「どんな拳法でも誰より早く習得できる天才」と自称していたが、どこからも奥義を授けられず、様々な流派を渡り歩いていた(アニメでは、さらに「天才は何をやっても許されるのだ!」とうそぶいた)。


そんな中、奇跡の村で北斗神拳の秘孔の技術を医療に応用するトキの評判を聞き、自分もそれと同じ事をしようと、道端にいた老人の足の秘孔を突き施術を行うが失敗。

(その時の「ん!? まちがったかな…」 はアミバを代表するセリフである。なお、老人を助けようとする意志は不明だがトキ外伝では最初から木人形としか見ておらず、「ちっ、失敗か!」と吐き捨てて見捨てようとしていた。)


そこへ偶然通りかかったトキに、顔を軽く叩かれた挙句に「誰かは知らぬが生兵法は使わぬことだ!」と咎められてしまう(アニメでは「生半可で覚えた拳法は(以下略)」)。自尊心を大いに傷つけられたアミバはトキに対し異常なまでの憎悪と恨みを抱くようになる(トキ外伝ではZEEDをけしかけて村を殲滅させようとするが、患者を守ろうとするトキ、防衛のために立ち上がった村人達、更には偶々村に滞在していたジュウザの抗戦で逆に追い返されている)。


服装、髪型、さらには顔の形まで変えてトキに成りすまし、カサンドラに幽閉された彼と入れ替わるように奇跡の村に再び侵入し(ケンシロウに語った惨劇も実際はアミバ本人が仕組んだものであり、「悪党を怒り任せに皆殺しにした」というのも単に口封じと演出の為の処刑に過ぎなかった)、その評判を落とす作戦に出る。トキの噂を聞きつけ訪れた患者を木人形(デク)と呼び、新秘孔究明のための実験体としていった。さらには「木人形狩り隊」を結成し、奇跡の村の住人たちを無理やり実験体にするために捕えるなどしていた。


木人形狩り隊の中には、彼の秘孔究明により腕力や脚力が強化された者がおり、作中でもプロボクサーパンチのスピードが倍になる秘孔」を施そうとしていたことから、主に「肉体の強化」を目的とした実験を行なっていたことが窺える。


ケンシロウの目を持ってしても最初はトキと信じ込ませるほどの変装ぶりであり、また、付け焼刃とは言えども北斗神拳を使いこなしており、模倣の才覚」としての天才的なセンスを持っていたことが伺える。


闘いの序盤こそ、北斗神拳や「激振孔」という新たな秘孔を見せ付けるなど、ケンシロウに対し有利に戦っていたが、次第にケンシロウが本領を発揮していくとピンチに陥り、追い詰められたアミバは女性(激振孔で殺されたユウの父親の妻)を盾にしてその隙に秘孔を突いてケンシロウの動きを封じる。


ここでトドメを刺せばいいのに、調子に乗ったアミバはケンシロウをいたぶり始める。そこへレイに乱入され、ケンシロウにアミバがトキの偽者であると明かされる。動きを封じたと思っていたケンシロウも、「秘孔封じ」によりその呪縛から逃れられており、慕われていた部下たちからも「本物のトキだと思って従っていた」と見捨てられ、さらに自分一人だけの都合の為にトキだけでなく北斗神拳までも傷つけたことからケンシロウにも「きさまは長く生きすぎた」と宣告される。


ここで注意すべきは、ジャギは部下が最後まで従っていたのに比べ、アミバは正体が露見したとたんに、手のひらをかえすように見放されており、ジャギとは対照的な日ごろの部下への扱いと根っこの部分からの人望のなさがうかがえる。


最後の手段として、自ら究明した新秘孔を使い筋肉を増強させ反撃を試みるも、直後、手の指が吹き飛び増強した筋肉も萎んでしまう。

(ケンシロウに事前に秘孔を突かれていたのか(アニメではこちら)、彼が間違った秘孔を突いていたのかは不明。秘孔の力に耐えきれなかったという説もある。連載当時は間違った秘孔を突いた説が有力であった。)


最期はケンシロウの北斗神拳奥義「残悔積歩拳」を受け、「オレを殺したらトキの居場所がわからんぞ!」と叫びながらの命乞いも虚しくビルから転落、うわらばと断末魔を残し空中で爆散した。後に、アミバはジャギ共々拳王(ラオウ)の命令で動いていただけに過ぎないことがトキの口から語られている。(そのためなのか、アニメでは断末魔が「拳王様ー!」に変更されている)


容姿

前述の通りトキに成りすますために、彼に近い服装(白い衣装・鉢金など)をひと通り身に付けている。髪色は原作では黒、アニメでは白に脱色している(アニメでの彼の元々の髪色は金)。


目付きが悪く、目の周りに深い陰が入っている。また、本物より少しアゴがしゃくれている印象を受ける。鼻はトキに成りすますために変形させていたらしく、ケンシロウに殴られて腫れた鼻をみたレイは「昔の顔に戻った」ともらしていた。


また、トキはかつて滝で修行中のケンシロウを落下してきた巨大な流木から身を呈して守ったことがあり、その際に背中に大きな傷を付けたことをどこからか(トキ外伝においてはジャギから)聞きつけ、己の背中にも大きな傷を刻みそれを再現していた。結果的にこれは、ケンシロウとの対戦時に己が本物のトキだと信じ込ませる大きな要因となった。


拳法・技・流派

アミバ流北斗神拳

アミバが北斗神拳と己が研究によって発見した新秘孔を組み合わせて創りだした拳法。ラオウ外伝にはこれの前身と思われる「北蛇鍼拳(ほくだしんけん)」という拳法を自称している。

激振孔(げきしんこう)

アミバが新たに発見したという経絡秘孔で、心臓の活動を劇的に亢進させて動脈を破るまで血圧を上昇させる効果がある。これを止める秘孔はなく(発見されていないだけかもしれない)ケンシロウはユウの父親を救うことが出来なかった。(ユウ自身はアミバに秘孔を突かれて殺された。アニメでは間一髪でケンシロウに救われている。)

戦癰(せんよう)

こちらもアミバが新たに発見したという経絡秘孔で、相手の上肢を外転させ、その状態で動けなくする。ケンシロウの動きを止める為に使ったが、秘孔封じによって破られた。

鷹爪三角脚(ようそうさんかくきゃく)

正体がバレたアミバがケンシロウに放った脚技。壁を利用した三角蹴りの要領で相手を襲撃する技だが、ケンシロウにあっさりと避けられ反撃を喰らう。

ちなみに、『DD北斗の拳』のED「ほくとのけん 言えちゃうかな」では、彼を代表する技としてその名が上げられている。


余談

当初はジャギ同様にトキも悪役として描く予定があったが、

「伝承者候補をみんな悪役にするのもどうか。トキ良い人だしキャラ変えよう」

というようなやり取りが原作者と編集者の間で交わされていたらしい。ケンシロウがトキの正体を見抜けなかったり、ケンシロウをしのぐ技の切れを持っていたのもその名残だろうか。


TVアニメ版では、死後もモブキャラとして何度か背景に登場しており、『北斗の拳』『北斗の拳2』の両シリーズ最終回にはギャラリーに紛れる彼の姿が確認できる。

(ただし、いずれもセリフ等は無い。)


また、アニメ回想シーンでは金髪ピンク服な過去のアミバを見ることが出来る。そのシーンでトキに顔を叩かれたときにアミバの髪色が一瞬だけ白髪に変わっている。おそらくは彩色のミスと思われる。


原作でレイが駆け付けるシーンに於いて、TVアニメ版ではレイの他にマミヤバットリンも駆け付けている。最もリンがケンシロウを追う⇒リンがいないので心配したマミヤ&バットがレイと同行する形となった。


ファンロード毎号の「シュミの特集」では『北斗の拳』のみならず、あらゆるジャンルの漫画やアニメ、小説の回であっても「アミバ」の項目があることで知られていた。毎回トップにアミバが来るかどうかでネタにされていた(実は何度かトップに立ったことがある)。


知名度は高いにもかかわらず、立体化される時はなりすましていた経緯ゆえにほとんどがトキフィギュアの付属交換ヘッドとしてだけであり、単体で製品化されたのはプライズで1回だけという不遇さである。(厳密にはTV版放映当時に、100円ガシャ消しゴム人形や子供向け食玩プラモデルなどで立体化はされているものの、現在のホビー製品とは同一線上には語れないだろう。恐らく入手も非常に困難であると思われる。)


北斗の拳イチゴ味

連載当初はトキと一緒に捕らえられたり北斗四兄弟に混ざってみたりとトキのそっくりさんネタ等でたまに登場するくらいでほぼ出番なかったが、

作風が原作のパロディネタメインから独自のストーリーで進むようになると扱いが大きく変わり始める。


なぜかつきまとっているうちにトキの助手として定着していき、連載当初見せてた笑い顔や本編のナルシストじみた行動は殆ど見られなくなっていく。

トキには「使い方を間違えなければ人のためになる男」と実力を認められておりついには自身亡き後の人々の希望である『トキ』として生きろと正式に後継者となって鍛えられる程になった(まあ死にネタすら扱っていたギャグ漫画なのだが)。

本人の意識も変わりトキに上記のことを告げられた時は涙を流したほか、子供の治療でもかつてと違い秘孔を間違えてしまわないか慎重になっていた。


そして…


苦しむ者達の希望となるため…アミバ新生!

希望を繋ぐ者……その名はアミバ!

(共に連載時のアオリ文)


天帝を守るシンに加勢しカイゼルと対峙。

トキの技である天翔百裂拳を使い勝利を収めた。

なお、これは本人の素質も大きいとのことだがテンションを抑制したことによる成果らしい(世紀末の死闘ではテンションを上げた者が死ぬというトキの理屈)。


このようにまさかのトキ本人から才能を認められ、アミバ自身も人間としても拳士としても大きく成長を遂げるという派生作品中もっとも救われた立場。トキ自身も医療技術としての秘孔の後継者が見つかったことになる。悪事を働いていたキャラが更生の様子を見せている本作の中でもとんでもない優遇である。


キレイなアミバ⇒どうしてこうなった!?


なお、その代償か何故か未だにまともな台詞がない(テンション抑制前の連載初期から笑い声以外喋ったことがなく、せいぜいジャギにテトリスのアドバイスをしたときくらいである)。


声優

作品によって声優のキャスティングは異なるが、大抵、各作品でトキを演じた声優がアミバの声も担当するのがお約束となっている。

(ただし例外も存在する。)

例外


関連タグ

北斗の拳 拳王軍 南斗聖拳 天才 トキ うわらば断末魔

小悪党 人間のクズ 吐き気を催す邪悪


ボンドルドメイドインアビス) - 人体実験を行う悪役としては共通している。

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