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藤原拓海の編集履歴

2020-10-10 20:36:11 バージョン

藤原拓海

ふじわらたくみ

藤原拓海とは、『頭文字D』の主人公。

CV:三木眞一郎 / 宮野真守(新劇場版)


人物


年齢 18歳(初登場時)
身長 174cm
体重 58kg
搭乗車種 トヨタスプリンタートレノ GT-APEX(AE86前期)
ボディカラー ハイテックツートン
主な外装パーツ CIBIE製フォグランプ、RSワタナベ製ホイール、カーボンボンネット(舘智幸戦以降)
ナンバー 群馬55 お 13-954/秋名50 せ 2-674(新劇場版)

頭文字Dの主人公。

初登場時点では高校三年生で、第一部終盤で地元の運送会社に就職した。

彼の搭乗車であるトレノは第二部途中までは父である藤原文太の愛車であり、拓海はあくまでも必要時に文太から借りていた状態だったがエンジンブローによるエンジン載せ替えの際に拓海が自身のバイト代も出し修理した事を機に半分は拓海の車としての使用許可が下り、文太のインプレッサ購入を機に完全に拓海名義の車になった。

第一部では足回りやギヤ比などは文太がセッティングを行っていたがラリー用クロスミッションを装着している以外のスペックの多くは明かされておらず、原作では「気合いでパワーアップ」など曖昧な説明しかされなかった。

エンペラー登場時に馬力の低さが課題になり、須藤京一戦でエンジンブローさせてしまうがAE101型のグループA仕様に換装して以降は、パワーの問題はかなり解消された。

第二部ではプロジェクトDによってチューニングが施され、追う毎にかなり本格的なチューニングマシンへと変貌していった。


第一部では、群馬エリアで鳴らしていた高橋啓介を破ったことで名が知られるようになり、それ以降数多くの手強い相手に挑み、挑まれ、そして勝利し、「秋名のハチロク」の異名を轟かせた。

第二部では高橋涼介のチーム『プロジェクトD』入りし、ヒルクライム(上り)のエース高橋啓介に対して、拓海はダウンヒル(下り)のエースとして2枚看板を張り、関東制覇に貢献することとなる。


実力・評価

運転免許を所持していない中学生のころから、無免許運転豆腐の配達を命じられて以来ずっと秋名山を走り込んでいるため、同年代のライバルより運転歴が長い。秋名山での習熟度は父・文太を除けば敵う者はなく、加えてコースの特性を活かした「溝落とし」で、相手がどんなに格上の車でも打ち破っていく。

配達では積んでいる豆腐を壊さない為に、紙コップに入れた水をこぼさない走りという訓練をこなしているため、車の荷重移動を駆使する技術にも長けている。加えて配達帰りは「早く帰ろう」という思いで秋名の下りを攻めていたため、優れたブレーキング技術も身に付けている。

さらに仕事である以上は年中走りこむので、雨・雪・霧など様々なコンディションも全く苦にしない。拓海本人曰く走る事は「顔を洗うのと同じ日常」であるという。なおこうした拓海の経歴は、拓海が啓介を破るまでバイト先の仲間や友達は知らなかった。

拓海の実力は文太譲りの才能と英才教育という部分はあるが、一番はこの毎日の走り込みの積み重ねから来るものである。1回サーキットを走るのに大金が必要なプロのレーシングドライバーよりも多く走りこんでいると文太は自信を持っており、事実峠ではプロドライバーをも撃破した。


ハチロク以外の運転は出来ないと語っているが、武内樹AE85レビンで樹のレビンを馬鹿にしたナイトキッズのS13SW20(TVアニメ版と新劇場版では180SX)を溝落としでブチ抜く、池谷浩一郎のS13シルビア塚本180SXを初走行で本来のスペック以上のスピードで走らせてみせる(塚本の件はTVアニメ版ではカット)、それまで乗ったことがないハイパワーターボの4WDである文太のインプレッサを初試乗ながらそれなりに走らせてしまうなど、コツさえ掴めばどんな車も乗りこなしてしまう天性のドライビングテクニックの持ち主である。その他、ハチロクが修理に出されてる間は軽トラで配達、運転をしている。


ハチロクを操るとさらに凄まじく、ガムテープデスマッチではすぐにコツを掴んで練習を積んだFF車を破る、コースをほとんど知らない状態で互角以上に戦って打ち破る、フロントタイヤを側溝の上を飛び越えさせてコーナリングする「側溝ショートカット」を実戦で2度も成功させるなど、人間離れした業を見せる。すべてのコーナーをガードレールスレスレの四輪ドリフトで走破し、高橋涼介が提唱する「公道最速理論」の完成形に限りなく近いドライバーと言わしめるほど神業的なテクニックを持っている。

また高橋涼介によると、長年を共にしてきたハチロクと拓海が高いレベルの集中力で調和した時、他の車とドライバーならどうしてもオーバースピードと直感するような状況でも、拓海とハチロクの組み合わせなら行けてしまうという現象が起こるという。これを涼介は「藤原ゾーン」と呼んでいる。

しかしプロジェクトDではサーキットの常連やプロドライバーを含む強敵が続々登場したことから、電気を消す「ブラインドアタック」のような奇襲攻撃も用いるようになった。


序盤の展開としては、シルビアやランエボのようにハチロクより重くハイパワーな相手に対して、軽量さを生かしてタイヤの持ちや限界を超えるコーナリングで勝利するパターンが多い。そのため坂本のカプチーノのような、逆にハチロクより軽いマシンの相手には苦戦を強いられたこともある。


5年以上走り込んできた秋名の下りでは無敗を誇っていたが、唯一文太の乗るインプレッサ相手に勝負を挑み完敗している。


秋名以外で拓海の実質負けとされているものは、

  • 赤城山で須藤京一に抜かれた後ハチロクがエンジンブロー。
  • 舘智幸に先行されたまま最終セクションに入った時、動物が飛び出してきたため舘が急ブレーキをかけ、その隙に抜き去って勝利。
  • 『ゴッドアーム』こと城島俊也に大きく引き離された上溝落としのやりすぎでサスペンションを破損して必敗となったが、直後に城島が折からの体調不良で嘔吐しリタイア。

といったものがあり、いずれも敗北が見えた時点で何らかのトラブルが起きて勝利、あるいは水入りとなっている。またそれ以外にも、霧や雨などがなかったら勝てなかったかもしれないという勝負も少なくない。

このうち「ハチロクが負けた」とハッキリ作中で言われているのは京一戦のみであるが、これは拓海がコースを一回も走ったことがない状態でランエボに挑んでいたり、高橋兄弟から「あれは最初からバトルじゃない」、勝った京一すらも「オレはバトルをしたつもりはない」「勝負はあずけておいてやる」と言うなど、結果はともかく内容的には負けとするには酷な部分はあった。


逆に上の舘・城島戦や岩城清次戦などのように、明らかに拓海が勝利したにもかかわらず、拓海のほうが「勝ったと思っていない」「気分的には負け」と吐露したり、「こんな勝ち方で良かったのか」と思い悩むようなこともしばしばあり、走り屋としてのプライドの高さが覗える。


性格

好きなものは新緑の季節とハチロクのおしりと昼寝で、嫌いなものは威張っている奴と負ける事と遊んでる女の子である。実際威張っている奴にキレるシーンは多いが、岩城清次にハチロクをバカにされたときだけは親友の武内樹の方が怒っていたので逆に冷静になっていた。


元々は運転は仕事の一環であったため面倒臭がっており、ハチロクをただの仕事用オンボロ車だとしか思っていなかった上に、車でバトルをするという発想自体もなかったが、峠を攻めて勝負をする走り屋たちの想いや言葉に感化され、徐々にハチロクに愛着がわき、走ること自体も楽しいと感じるようになっていく。

「走り屋はクルマで挑戦されたら 受けて立たなきゃいけないんだろ?」


また最初は車の知識も全然無く、樹が欲しい欲しいと騒ぐ「ハチロク」が自分の運転している車のことだということに気づかなかった(「トレノ」としか思っていなかった)。


容姿はクラスの女子から「かっこいい男子No.2」に選ばれたほどの顔。(佐藤真子曰く「癒し系の顔」)

本人は鈍感な上に奥手。ただし作中では2人も彼女が出来ている。また涼介の顔を見て赤面したこともあった。

一方で父親の影響から、中年男性に対するコンプレックスがある。


ぼんやりした性格で気力に乏しいが、一度決めた事は曲げないといった父親譲りの頑固さや負けず嫌いの一面も持っている。序盤の走り屋としての自覚が薄くバトルに乗り気でなかった時期、立花祐一はかつて文太を唆したのと同じ言い方で拓海を挑発し、中里毅とのバトルに向かわせたこともある。


また一度キレると何をやらかすかわからないタイプで、

  • 高校時代には当初サッカー部に所属していたが、先輩・御木が当時部のマネージャーをしていた茂木なつきに手を出し、そのことを他の部員に自慢していることに腹を立て、自分の拳の骨が折れるほど殴り倒して退部となった。
  • 庄司慎吾とのガムテープデスマッチでは、故意にぶつけられてスピンさせられたことに逆上、時にガードレールにぶつけながらの猛追を見せたが、怒りすぎて勝利後もぶつけたことを忘れていたほどであった。
  • 茂木なつきが援助交際をしているのを見て激昂し自暴自棄になり、「行くつもりはない」と言っていたはずの須藤京一とのバトルに、コースの練習も一切せずに突っ込んでいった。

などのエピソードがある。


また作中では度々天然ボケやある種のサービス精神を発揮しており、史浩からも「大物」と評されている。以下がその例である。

  • 先輩である池谷に頼まれ秋名の下りを走った際、わざとハチロクのバンパーをガードレールに接触させる。(しかも池谷の座る助手席側、その時の拓海は頬杖を付きながら運転していた)
  • プロジェクトD筑波遠征にて啓介と共に旅館に泊まった際、一人語る啓介をよそに爆睡
  • 寝起きでロフトから降りようとして、ハシゴを滑り落ちる(啓介に大笑いされる)。
  • 取っておいた弁当のおかずを啓介に奪われる。
  • 「インプレッサとFDで勝負したい」という啓介に対し、酔っ払いながら「インプレッサじゃ速すぎて勝負にならないれすよ」と煽る

ハチロクにサンキュー


ここから最終盤ネタバレ注意!











拓海のハチロクは乾信司とのバトルで最終的にはエンジンブロー。

最初にエンジンブローした時と違い今回は車体自体にも限界が来ておりプロジェクトD解散を機に廃車、インプレッサで配達をしいつものように秋名山を走っている場面で物語に幕を下ろすという寂しいものだったが、TVアニメ版では流れが異なり廃車にはせず地道に修理していくので残しておきたいと文太に懇願。

文太に「この車はもう限界だぜ」と言われるも「バトルとかで使うのではなく、ただこいつ(ハチロク)と一緒にいたいだけ」と純粋に「相棒」として一緒にいたいという拓海の願いを聞き入れ手元に残る事が決まり藤原豆腐店の駐車場に停まっている。

そしてエンディング中のラスト、インプレッサで配達帰りの秋名山を下っているときに86(ZN6)とすれ違っているが、この時の86のナンバーは「86-239(ハチロクにサンキュー)」であった…

こうして、拓海とハチロクの物語は幕を閉じた。




MFゴースト

事実上の続編となる「MFゴースト」においても存在が示唆されており、その後の拓海の様子が史浩達の会話中で語られている。

20歳でイギリスに渡り、現地のラリー競技に参戦。とりわけ舗装路(ターマック)で無類の強さを発揮し、3年目にしてタイトルを奪取。現地人から「フライングジャン(空飛ぶ日本人)」とまで評された。

その後トヨタとのプロ契約を結び、世界ラリー選手権にフル参戦。プロとしての道を歩み始めた矢先に、テスト走行中によるマシントラブルで谷底に転落し後遺症が残るほどの大怪我を負ってしまう。

これによりプロとしてのキャリアを絶たれてしまった拓海は一時消息を絶つが、レーシングスクール「RDRS」の講師に転職、片桐夏向を鍛え上げる。


余談

  • TVアニメ版で拓海を演じた三木氏は実際に藤原豆腐店仕様のハチロクトレノを所有しているが、これは元々は後期型レビンGTVだったものを京都府にあるAE86専門店カーランドの企画によりレストアされたもの。なお、三木氏は以前よりカーランドのCMのナレーションをしており、アニマックスで頭文字Dシリーズが再放送される際に高確率で放送されていた。
  • 新劇場版ではキャスト変更されたが、最終章の『Legend3-夢現-』にて86に乗る謎の男が登場。この男の声優が三木氏でありナンバーも「群馬355 お 3-954」など、TVアニメ版の拓海を彷彿とさせるキャラであった。なお、原作の拓海自身も86発売記念にしげの氏が描いた描き下ろしイラストで86に搭乗していた。Final Stage最終回に登場したものも含め、これらの86は全車オレンジメタリックである。
  • 実写版では性格自体は原作と大きく異なる部分は少ないがイツキと殴り合いをしたり文太からは暴行を受けていたりと、原作ではまずない設定が幾つか見られた。また、実写版拓海の吹き替えを担当した野島健児氏はTVアニメ版第一期では役名無しの脇役の担当として出演していた。

関連タグ

頭文字D AE86 藤原文太

片桐夏向

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