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「悔いだけは残さない。碓氷峠最速のプライドに賭けて!」

声優根谷美智子/原由実(新劇場版)
年齢20歳(初登場時)
搭乗車種 シルエイティ(RPS13改)
ボディカラー インパクトブルー※1
主な外装パーツ 180SX中期型にS13シルビアの顔面スワップ(6連プロジェクターヘッドライトタイプ)、日産純正エアロフォルムバンパー※2・サイドシルプロテクター、大型リアスポイラー、BBS製ホイール
ナンバー 群馬57 え 78-547(TVアニメ版)※3/碓氷57 け 8-475(新劇場版)

※1.名称はゲーム『頭文字D_ARCADE_STAGE』シリーズより

※2.TVアニメ版ではOVA『頭文字D Battle Stage』以降はS13シルビア純正バンパーに似た形状の社外品になっている。

※3.OVAのExtra Stage一作目のみ群馬77 に 37-586

概要

群馬県安中市国道18号線旧道の碓氷峠を拠点とする2人組の走り屋『インパクトブルー』のドライバー。

小柄ながらナイスプロポーション。

高校生時に公道レースの観戦で見かけたカリスマドライバーの高橋涼介に憧れ、幼馴染の沙雪をパートナーに迎えて峠デビューをし、天性の才能もあってか碓氷峠最速を誇るまでの走り屋に成長した。

豪快なドライビングとは対照的に普段は清楚で控えめで男性経験もない女の子で、本人曰く「ハンドルを握ると性格が変わるクチ」との事。

実際、拓海がC121のコーナーを難なくクリアした際には、黙り込む沙雪に発破を掛けるためにバラスト(重り)呼びするなどの軽い口論になるくらいに熱くなっていた。

ちなみに原作同様長寿シリーズとなったアニメ版では時期によって制作会社が違いキャラデザも多少テイストが異なっていたが、特に真子に至っては別人にも見えなくもないほどかなり趣が異なう顔立ちとなっている。

女性らしさを追い求めて走り屋としてのやりがいを見失っていた時に秋名スピードスターズの池谷浩一郎と知り合い、その後輩で「秋名のハチロク」として頭角を現してきた藤原拓海との交流戦を引退試合として望むようになる。

池谷の仲介で実現したバトルでは相棒の沙雪を横に乗せて拓海を振り切ろうとするも次第に追い詰められ、その実力に思わず黙り込んでしまう沙雪とちょっとした口喧嘩するほどの熱さを取り戻す。最後は敗北したが、全力を出せたことに吹っ切れて引退を撤回する。

その後の走り屋としての活動は番外編やOVAで描かれ、栃木から碓氷峠へ偵察に来た須藤京一率いるランエボチーム「エンペラー」の下っ端やガラの悪い走り屋の2台を撃破している。

幾度か恋愛の機会も訪れるも、最終的には自動車雑誌のライター兼セミプロレーサーに転職し単身で地元を離れた。

本編ではプロジェクトD神奈川最終決戦のギャラリーとして沙雪と共に再登場。

バトルに乗り気ではなかった乾信司と偶然居合わせ、会話していく中で乾を鼓舞し、結果的にバトルのお膳立てをすることになる。

アニメ版完結篇最終回では他のライバル達と共に勝利を収めた拓海の元へ駆け付け、エンディングでは筑波サーキットと思われる場所でS13系のワンメイクレースに出場している姿が描かれ、シルエイティと同色のレーシングスーツ姿を披露した。

池谷浩一郎との恋愛劇

主人公以外の脇役達の人間ドラマに定評があった本作においても、池谷との青春劇は特にファンの反響が大きかった。

ふたりが出会ったのは拓海と高橋涼介のバトル直後の、安中市横川のドライブインおぎのやの駐車場であった(看板のデザインや隣接施設は変わったが、駐車場とドライブイン自体は今もほぼ変わらず現存する)。

実家のミラがエンジン故障して途方に暮れていたところを、偶然通りかかった池谷に親切心で直してもらい、後日お礼がしたいと電話番号を教えた事から彼との接点が生まれる。

池谷には一目惚れされており、真子も軽井沢でのデートを通して冴えないが素朴で優しく誠実な池谷に惹かれ始める。

しかし自分が碓氷の凄腕ドライバーである事が知られてしまい、走り屋のはしくれである池谷のプライドを傷つけてしまう。

その後自分の素性を明かし、純粋な気持ちから池谷と一夜を過ごしたいと好意を告げるも同時に拓海とのバトルを望んでいる事を話してしまったため、池谷に「拓海との試合のために自分を利用しようとしている」と勘違いさせてしまう。

男性経験のない清楚な乙女が思い切って口に出した悪意のない行動であったのだが、真子の一蓮の言動に先輩思いの拓海は不快感を表し、拓海を巻き込む事に悩む池谷に対して健二が「女のために後輩を売る事はするなよ」と苦言を呈するなどのミスリードを生んでしまった。

交流戦後両チームは一緒にウォーターパークへ遊びに行くほど良好関係になる。

その際真子は池谷に再び一夜を過ごしたいと告白するが、今度はお手製のブロイマイドを作るほど高橋涼介に憧れていた事を知った池谷が「俺は本気にされていない」と勘違いしてしまう。

落ち合う約束は一応交わしたものの意気消沈で立ち寄った職場から出発しない池谷だったが、話を聞いた上司の立花祐一から「それは普通に好きな異性のタレントがいるのと同じで、心底お前に惚れているからこそ今までの少し恥ずかしい様な話を打ち明けたんだ!」と指摘されて、大慌ててで出発。

この時すでに約束の時間から30分が過ぎていたが、真子はずっと待ち続けていた。

真子への罪悪感とやはり残っていた慕情で頭をめぐらせながら高速道路を飛ばす池谷。

「すでに帰ってしまっている」という可能性も頭によぎりながらもそれでも右足のアクセルに力を入れる池谷であったが、不運にも起きたばかりの事故渋滞に巻き込まれてしまう。

そして彼が待ち合わせ場所であるあのおぎのやの駐車場に着いたのは、真子が「自分には魅力がないの……?」と涙を流しながら走り去ったわずか1、2分後であった。

事の重大さを思い知った池谷はしばらく黙って星空を眺めるしかなかった。

連載当時は若者が私用の携帯電話を持たなかった時代であり、互いに誤解をしたままの気まずさからそれからしばらくふたりは音信不通となる。

以降は番外編およびOVAでの展開である。

走り屋してはすっかり復帰できたが池谷にはフラれたと思い込みどこか元気のない真子を案じた沙雪は、自身の幼なじみである庄司慎吾と協力して妙義ナイトキッズのメンバーである宮原を紹介する。

穏やかな好青年である宮原は真子に好意を持ち、真子も好印象を持つが走り屋としての道を深めたいと交際には至らなかった。

そしてあの夜から約半年後の春、真子は高速のサービスエリアで親族の法事へ向かっていた池谷と偶然再会。

池谷の出発が遅れた事と渋滞に巻き込まれた事、そしてほんのタッチの差で行き違いになってしまった事を知る。

真子は池谷が自分をフったわけではなかった事を、池谷は真子が2時間近くも待ってくれていた事を知って安堵すると共に、互いに慕情が再び強くなり始める。

この時真子は自動車ライターへの転職を検討しており、再会した池谷に相談してその返答次第で進路を決める事にしていた。

待ち合わせまでの間、池谷は予想外の人助けやパンク、この時には所持していた携帯電話のバッテリー切れなどのトラブルに襲われるが、今度はなんとか時間までに公衆電話から真子に連絡を入れる事に成功する。

そして念願の場面で池谷は真子に告白するつもりであったが、この際真子からの話を先に聞き出してしまう。

そこで転職の話を打ち明けられてしまい、レーサーとしての道を邪魔するわけにはいかないと、池谷は自分の胸にためていた言葉を口に出す事なく彼女を送り出す事を決めたのである。

対する真子も、池谷が真子の転職を後押しするために敢えて告白をせずに送り出してくれたという真意に気付き、レーサーとしての道を歩み出した。

真子は、池谷から告白された場合は仕事への道でなく彼との道を選んでいたと思われる。

素朴で純粋な地方の若者であった二人の様々な不運が絡み合って結ばれなかったこの恋愛劇の結末に、多くのファンが残念に受け取った。

なお、TVアニメ版のキャラクターソングCDとして発売された『頭文字D ヴォーカル・バトル』に池谷と真子の声優である矢尾一樹根谷美智子がデュエットでカバーしたRage_your_dreamが収録されており、原曲とは違った落ち着いた曲調の歌となっている。

愛車シルエイティについて

シルエイティという車は、そもそもが事故った180SXを修理する際に高くつくリトラクタブルヘッドライトの代わりに姉妹車で互換性があり固定式ヘッドライトの分安上がりで済むシルビアのフロントを移植したのが始まりであり、そのフォルムが受けて広まった改造車である(安上がりな以外にも、リトラクタブル機能が無い分フロントが若干軽量化されるという恩恵もある)。

頭文字D作中に登場する真子達の愛車も作中登場時期からメーカー非公式の改造車であった。

その為、アーケードゲーム『頭文字D_ARCADE_STAGE』シリーズでもPSP移植作の『頭文字D STREET STAGE』から(アーケードはこの後の『頭文字D ARCADE STAGE 4』より)メーカーが頭文字Dという扱いだが、頭文字Dでの登場もシルエイティの人気を後押ししたのか後の1998年に愛知県のチューニングショップ『きっずはあと』の企画の元、180SX後期型をベースに限定500台で日産純正のシルエイティが発売された。

その人気はミニカーの老舗トミカにも影響し、改造車であるインパクトブルーのシルエイティを頭文字Dのギフトセット専用に新たに金型を起こし製品化された程(当時の開発チーム内でも改造車の製品化にゴーサインを出すのは難航したと明かされている)。

余談

TVアニメ版での登場順序

原作では拓海と涼介とのバトルに沙雪と共にギャラリーとして出向いた時が初登場だったが、TVアニメ版第一期では涼介とのバトルで最終回を迎える様にストーリー構成が変更されていた。そのためアニメ版では拓海vs涼介戦が妙義山でのナイトキッズvsレッドサンズの交流戦後になっている関係で、池谷との出会いがガムテープデスマッチ直後に前倒しされてそれが初登場となった。

上記の様に涼介戦が第一期の最終戦になった関係で、そこでのギャラリーとして登場した際は沙雪から池谷への再アタックの提案にまんざらでもない様子であった。

TVアニメ版での扱い

原作が第二部に突入するまでは作中唯一の女性ドライバーだった事もあり、TVアニメ版では他のキャラよりもキャラクターソングが多く製作されている。

OVA一作目のExtra Stageでは挿入歌だけでなくエンディングも沙雪役のかかずゆみと共に担当した。

なおこの作品は、Battle Stageなどの総集編以外のTVアニメ版関連作で唯一m.o.v.eの楽曲を一切使用していない。

その他

上記の池谷との恋物語の舞台にもなった「おぎのや」の駐車場であるが、近年期間限定のイベントとしてインパクトブルー仕様のシルエイティが展示されている。これはプロドライバーの塚本奈々美が発起人となったクラウドファンディングで制作された競技用車両で、実際にD1ストリートリーガルにも出場した。

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  • インパクトブルー・プロD加入 ※京涼有(頭文字D二次)

    頭文字Dの二次創作です。県内遠征で妙義には行っても碓氷には来ない涼介。インパクトブルーなら二人セットで県外バトルを戦えると思うんですが。そんな第二部が読みたい。でも真子、意外と我が強いので啓介&拓海みたいに涼介の指示にミリ単位で従えるのかなと思いました。沙雪の頭脳はプロDでも発揮されるでしょうが、真子の内面の「女らしさ」は彼女自身にももろ刃の剣かもしれません。あと日光の土産屋に、指輪売ってました。
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    ドラマCD的な内容。2パターンあります。 かっこいいお兄さんはチートです。チートにしちゃおう、この際。
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    頭文字Dの二次創作です。プロジェクトDって女人禁制っぽいというか、彼女が出来たら別れさせられそうというか、基本的にホモソーシャルなんだよなと(古い体育会系の感じ)。真子の居場所は?と思いますが、少なくとも涼介の近くにはないでしょう。沙雪も車が好きで詳しいけど、真子以外とは組まないと思います。真子が前を向くのに必要なのは池谷でも宮原でもなく、涼介の「お祈り」じゃないかなと。自力でレースの世界へ羽ばたいた真子に、プロDは不要とも言えます。拓海はいい恋しますように。涼介もいい恋してますように。
  • 素直な真子 京涼有(頭文字D二次)

    頭文字Dの二次創作です。真子は宮原や池谷、そして涼介には構えている感じですが、信司には自然な表情を見せていて、いいよねと思ったのが発端でした。アニメだと、下手なのにドリフト自慢する初期の池谷、やっぱり走り屋の女の子を嫌う池谷に、嫌悪に近い表情を見せているので、真子の理想は高そうです。今回京涼出さなくてもと思ったんですが、真子は植物が太陽に向くように、涼介の匂いのする方へガツガツ行く人材なので、やっぱり出しました。信司がいれば豪がいる、豪がいれば凛さんがいる、のかなと。
  • 秋名とインパクトブルー(頭文字D二次)

    頭文字Dの二次創作です。涼介ってカップルクラッシャーだなと思いました。池谷先輩はもっと自分に自信をもって欲しかったなと思います。真子さんはあれ以上頑張ると疲れてしまう気がします。沙雪は強気でグラマーないい女だったと思います。スピードスターズもいい人ばかりで好きです。早く、コロナ禍を脱して榛名・赤城・碓氷・妙義を行脚したいものです。
  • 真子と、涼介の好み ※京涼(頭文字D二次)

    頭文字Dの二次創作です。ファーストで見る大量のギャラリーの女性、涼介を金持ちのイケメンとして崇拝するのなら、逆に涼介からは一様に「バカな(略)」と見られているのかなと思いました。山で鑑賞するだけでも涼介の全てが眼福なのがいけないんですが。素人だった真子でも、その走りを見ただけで「好き!」になれる存在。涼介の個別具体的な存在になるのって、大変そうです。緒美ちゃんも大人っぽくなると、距離おかれそう。涼介にタイプってなくて、好きになった人がタイプと言う感じか。ステッカー切っちゃう人だけど。
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    沈む真子ちゃんを励ます沙雪と慎吾のお話。 池谷先輩への失恋と、彼等の友情。 池谷先輩と真子ちゃんが結ばれる物だと思って原作を読んでた私には、あのままフェードアウトした池真子は衝撃だった、、
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    頭文字Dの二次創作です。真子、サイドワインダー戦の時、沙雪に腹黒いと言われています。劇中に顔出さないうちに何かあったかなと思いつつ、そういえば確かに池谷の件の時はなあと思いました。チラッと池谷のステッカー見るあたり。アニメとマンガで真子の言動が少し違いますが。さて涼介、池谷達がうらやむようなバレンタイン、異性関係ではないのでは。淡々と調理にいそしむ京一の横で、好きなようにしていればいいと思います。

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