「ギンガマン…命が惜しければそのままおとなしく引っ込んでることよ。ダイタニクスが復活するまではね…!」
「ギンガマン、あんたたちの力はこんなもんなの?今度は私の番よ。一気に片づけてあげるわ!」
概要
宇宙海賊バルバンの操舵士シェリンダに続くもう1人の女幹部で、4軍団長の紅一点。
愛用の空飛ぶ絨毯に乗って移動する事もあった。
性格は卑怯かつ強欲で、作戦が成功した暁にはゼイハブ船長に金貨を請求しており、鋼星獣をギンガマンに渡した罰で魔獣ダイタニクス復活が1日遅れる毎に金貨が一枚減る事になってからは枚数を気にしていた。ゼイハブですら「始末に負えねぇ」と言わしめる程で、それ故に彼からの信頼は銃頭サンバッシュよりも低く、4軍団中最低である。
軍団長の中でも特に剣将ブドーとは性格上全く反りが合わず、一方的に嫌っており、配下のメドウメドウを使い自身の計略でブドーを失脚に追い込んだ後、魔術でダイタニクスを復活させようと目論む。
実はゼイハブに計略を既に見抜かれていた事が後に明かされるのだが、ブドーが失脚した時点でイリエスを糾弾しても戦力の低下に繋がるだけでメリットが無いと判断され、敢えて黙認されていた。
とはいえ、ルールを破ってブドーを陥れた件に関しては流石にゼイハブの怒りを買い、イリエスの死後、その魂を変えた宝石から彼女を復活させようとしたブクラテスにはブドー失脚に加担した理由で制裁を加え、残った宝石も破王バットバスに斧で砕かれ、更に握り潰されてダイタニクスの防腐剤として使われるという因果応報の末路を辿った。
VSメガレンジャーでは、復活し、2大戦隊の前に現れる。そしてギンガマンと各メンバーが戦う際、自身はギンガピンクと激戦を繰り広げた。
このため、今まで星獣戦隊ギンガマンで見ることが出来なかった正悪女同士の戦闘シーンが見られることになり、これはギンガマン初の女性対決となった。
イリエス魔人族
詳しくは当該記事を参照。
邪帝イリエス
全ての部下を失ったイリエスがギンガマンに敗北した8人の部下(ブドーに倒されたメドウメドウは除く)の怨念を纏う事で自身を強化した姿。
両肩と胸部に8人の部下の頭部が付いており、部下を亡霊として召喚できる。自力での巨大化も可能で、幹部では初めて巨大戦を行った。倒されても自身の魂を宝石に宿すことで生存できるが、復活には第三者による儀式が必要。
街に魔法陣を展開し、そこから出現した無数のトカゲを9千人の人間に寄生・吸血させてダイタニクスを復活させようとした。魔法陣はギンガマンや黒騎士の変身も防ぐが、破壊されるとトカゲや亡霊魔人も消えてしまう。
その外見から、後のキングフォームやコンプリートフォーム、ゴールドモードの元ネタではないかと言われている。
同様の外見を持つ前例として破壊神ジャグールが存在(こちらも魔術によって過去の怪人達の亡霊と合体し、その頭部を身体の各所に付けている)。
更にもう少し古い前例としてダラダラも存在(ただ、合体数は少ないのと、こちらはヒーローの顔が浮き出るのが異なる)。
余談
結果的に自身が生贄に使おうとした人間達の代わりにダイタニクス復活の為の捨て石とされた彼女だが、仮にダイタニクスの復活&打倒ギンガマンを成功させていたとしても「他の軍団の作戦に干渉しない」という掟を破ってゼイハブの信頼篤いブドーを嵌めた以上、どの道ブクラテス共々使い潰されていた可能性は高い。
声を演じた高島女史はスーパー戦隊シリーズへの出演は今作が初であり、それ以前はウルトラマンレオにマイティ松本夫人の役で女優として出演していた。名探偵コナンの毛利蘭の母・妃英理弁護士の中の人と言えばピンと来るだろう。ちなみにブクラテスは目暮警部でお馴染みの茶風林氏が声を担当しているため、コナンファンは必見!!
夫である銀河万丈氏もスーパー戦隊シリーズに出演した事があるが、後年の爆竜ブラキオサウルスや害統領バッチード等、出演経験は夫の方が多い。
スーツアクターの蜂須賀昭二氏は、ギンガイエローのスーツアクターである蜂須賀祐一氏の実弟。
関連タグ
星獣戦隊ギンガマン 宇宙海賊バルバン 女幹部 合体怪人 ネクロマンサー
女将軍ゼノビア…スーパー戦隊シリーズにおいて私利私欲で同胞を陥れて組織に損害を与えた者同士。こちらはトップが敵討ちを公言している。
10サイのロボゴーグ…巨大戦で敗れても第三者を介する事で復活が可能な点が共通する組織の首領であるが、こちらも敵幹部に阻止されて完全に滅ぼされた。
皇妃ヒステリア…戦隊の着ぐるみ女性幹部でありイリエスの先輩。