概要
キャッチフレーズは「キング・オブ・スポーツ」。「日本プロレス」を追い出されたアントニオ猪木が旗揚げした団体で、現在の日本のプロレス団体では最古の歴史を持つ。
旗揚げ戦は1972年3月6日(その7ヵ月後にライバル団体の全日本プロレスが旗揚げされた)。
現在もメジャー団体最高峰にふさわしい形で君臨している。
毎年1月4日の東京ドーム大会(2020年、2021年は、4日と5日の二日連続開催)に夏の恒例行事である”G1 CLIMAX"や秋季開催の”G1タッグリーグ”、ジュニアの祭典”ベストオブ・ザ・スーパージュニア”といった大会では数々の名勝負が産み出されている。
管理タイトル
王者表記は2021年4月5日時点での王者
IWGP世界ヘビー級
IWGPヘビー級王座、IWGPインターコンチネンタル王座が統一されたタイトル。
現王者:ウィル・オスプレイ
次期挑戦者:
IWGP Jr.ヘビー級
現王者:エル・デスペラード
次期挑戦者:
IWGPタッグ
現王者:タマ・トンガ、タンガ・ロア
次期挑戦者:
IWGPジュニアタッグ
現王者:SHO、YOH
次期挑戦者:
IWGP USヘビー級
現王者:ジョン・モクスリー
次期挑戦者:
NEVER無差別級
現王者:棚橋弘至
次期挑戦者:
NEVER無差別級6人タッグ
現王者:後藤洋央紀、石井智宏、YOSHI-HASHI
次期挑戦者:
KOPW
- ルールは試合ごとに選手自身が希望するものを持ち寄り、ファン投票によって決定する。
- 防衛戦を繰り返していき、年末の時点でのトロフィー保持者がその年のKOPW王者となり終了、翌年は1からタイトル保持者を決める。
現保持者:矢野通(KOPW2021王者)
次期挑戦者:
STORNG無差別級王座
njpwworld、FITE TV(アメリカの動画サービス)で配信されいる『NJPW STORNG』(日本時間4月3日配信)で発表されたタイトル。NEW JAPAN CUP 2021 USAの優勝者が初代王者に認定される。
主な歩み
旗揚げ当初は人数も5~6人と非常に少なく、テレビ中継も無ければカール・ゴッチ以外の大物外国人も招聘できなかった。
しかし、翌年の1973年に坂口征二が若手数名を連れて日本プロレスから合流。それに伴い、テレビ放送も開始される様になり「猪木・坂口」の2枚看板で団体をけん引し、80年代には長州力と藤波辰爾の「名勝負数え歌」やタイガーマスクが人気を博す。
だが、長州が「ジャパンプロレス」を旗揚げして全日マットに参戦したり、前田日明が「UWF」に参加したりと「冬の時代」を迎えたが、後に坂口征二が社長になった80年代後半以降から黄金期に突入し、90年代「闘魂三銃士」がトップに立った新日本は業界をリードし続けていたが、坂口が会長にシフト、藤波辰爾が社長に就任した2000年代に入ってから暗黒時代に突入。
三沢光晴を中心に旗揚げしたNOAHやK-1ら総合格闘技の繁栄もあり、プロレス低迷の象徴になってしまう。
しかし、ユークスに買収され猪木の手を離れてからは徐々に息を吹き返し、2010年は業績黒字を記録。
2010年終わりから半年以上、ツアーのまとめとなるビッグマッチではすべて満員を記録し、2011年における地方のビッグマッチは全て超満員札止めを記録している(2011年6月現在)。
全日本、NOAHを含む3大メジャー団体において、新時代のプロレス界におけるリーダーとしての存在感が出てきているようだ。
最近は別ブランドの「NEVER」を立ち上げ、ローカル&インディーレスラーの試合機会を設けており、twitterやfacebook、Youtubeの公式チャンネルなどネット上でも幅広く活動している。
海外マットとの連携ではメキシコのCMLL、アメリカのTNAといった団体の選手も多数参戦している。
ユークスからブシロードへ
2012年1月31日、新日本プロレスはユークスが保持する自社株100%を、5億円で株式会社ブシロードグループパブリッシング(ブシロードGP)に同日付で譲渡。
これをもって、新日はユークスからブシロードの子会社となった。
その後、9月にはカードゲーム「キングオブプロレスリング」が発売。
新日本所属選手をはじめグレーテストレスラーズ、他団体選手まで幅広いカードを展開中である。
2014年2月にアメリカ第3の団体ROHと提携し、アメリカで合同興業も開催するようになった。
現在はオカダ・カズチカをはじめとしたヘビー層が充実。本隊が棚橋弘至以外に目立った活躍を果たせない中、オカダ率いるCHAOS、ジェイ・ホワイト率いるBULLET CLUB、内藤哲也率いるLos Ingobernables de Japónが抗争を展開、特にロスインゴは内藤哲也の人気が急上昇している事もあり多くのファンを獲得している。
ジュニアでは高橋ヒロム、エル・デスペラードらが牽引しているが、飯伏幸太など有力選手のヘビー級転向やジュニアの象徴と称された獣神サンダー・ライガーの引退、さらに本隊Jr.選手の高齢化もあり、他団体、外国人選手の比率が多い。
新型コロナウイルス
2020年、世界中で猛威を振るう新型コロナウイルス(COVID-19)は、プロレス業界にも多大な影響を及ぼした。
特に新日本プロレスでは、政府からのイベント自粛勧告に従い、3月1日から3月15日までの11大会を中止することを発表。だが感染拡大は収まらず、4カ月間・110日間に渡り合計53大会を中止した。その中には、重要な大会の一つである旗揚げ記念日やGWの恒例行事となっている福岡でのレスリングどんたく、NEW JAPAN CUP・BEST OF THE SUPER Jr.など、団体が重要視しているリーグ戦も含まれていた。
業界内では、既にフォーマットが構築されている女子団体アイスリボンなど、ネット配信による無観客興行を行っていた団体もあるが、業界最大手である新日本は、「最大手である以上、会社の社会的責任が伴い倫理観ある行動が求められている」として、さらに「無観客であっても(会場そのものが3密である以上)選手・スタッフの感染リスクは避けられない」という判断から、完全な活動停止に踏み切る判断を下した。
緊急事態宣言全面解除後の6月15日、会場非公開の無観客試合として興行を再開。その後、感染対策に留意しながら徐々に有観客大会にシフトしていった。
関連タグ
アントニオ猪木:創設者
全日本プロレス:双璧を成すライバル団体
DDTプロレスリング ドラゴンゲート:ここ数年間で好調を維持している団体
ROH:アメリカの提携団体
CMLL:メキシコの提携団体
エマーソン、レイク&パウエル:会場での試合前と全試合終了後と中継番組『ワールドプロレスリング』のOPにエマーソン、レイク&パウエルの楽曲『The Score 』が使用されている。
NJPWグレーテストレスラーズ
新日本プロレスが創立35周年を期に創設して功労者(引退した選手のみ)を表彰する制度。
2012年以降は発表無し。故人は✝。なおブラック・キャットとドン荒川は正式に引退しないまま亡くなっている。
2007年
2009年
2010年
2011年
ドン荒川✝