記事を作る前によく考えてください。
あなたが今、新しく作ろうとしている記事は正しい情報ですか?
ちゃんと公式発表されたものですか?
出典元の雑誌は発売日を迎えていますか?
フライング記事とは
アニメや漫画、ゲームなどにおいて、公式等が発表していない、真偽が不明情報や、フライングゲットした発売前の雑誌などの情報などをブログやサイトなどに記事として公開する行為。
これらは基本的に「公開されていない情報」であるため、その時点では噂にしか過ぎず、その情報が正しいかどうかは実際に発表されなければわからない。
問題点
これらの記事には複数の問題があり、大まかに分けるとネタバレの問題、もう一つは偽計業務妨害にかかわる問題である。
ネタバレ
当然、そのような情報は本編にかかわる重大なネタバレとなる場合が存在する。また、雑誌等の場合売り上げにもかかわる問題となる。
また、ネタバレが明らかになった場合、ゲームなどではそれを考慮し公式が急きょ設定を変更する、ということも存在する。
業務妨害
発売前の雑誌等の情報の場合、掲載されるはずだった雑誌の売り上げに響く問題となり、業務妨害が成立することがある。
また、秘密の漏洩に当たるため、それを行った側は職を失ったり、職場や取引先より損害賠償を請求される可能性が存在する。
フライングで入手した情報がガセネタだった場合、偽計業務妨害の問題が発生することとなる。
これは、虚偽の風説を流布し、又は偽計を用いて、人の信用を毀損する犯罪とされ、3年以下の懲役又は50万円以下 の罰金となることがある。
情報がその時点では正しかったとしても、公式がリークを受けて修正する、ということもあり、それもこの犯罪に問われる可能性が存在する。
ピクシブ百科事典においては
むろん、これはpixivのアカウントを所有していれば基本的に誰でも新規作成および加筆が可能なピクシブ百科事典にも当てはまることである。
ただしピクシブ百科事典はwikipediaなどと異なり、ソースは特に必要とされない、作成に関する制約が事実上存在しないなどの条件により、これらの記事が作られる可能性が他のサイトよりも高くなっている。
規約上の問題
公式やそれに準ずる発表がされていない情報を記事にするのは、ピクシブ百科事典:利用規約第9条(9)次に掲げる内容のデータを投稿及び編集する行為。に含まれる(c)真否についての事実確認が困難な内容や虚偽の内容の情報。とみなされ、その記事に対し過剰な編集合戦を起こした場合、(14)通常の範囲を超えて本サービスのサーバーに負担をかける行為、もしくは、本サービスの運営やネットワーク・システムに支障を与える行為、又はこれらの恐れのある行為。に該当し、これらは荒らしと同様の扱いとなり、アカウント停止等の不利益な措置の対象となる。
不要記事の問題
ピクシブ百科事典では「ユーザーが作成された記事を削除できず、運営も記事自体の削除はできない」仕様らしいためフライングで作成された記事のタイトルが公式の発表やその後のユーザーの呼称と異なった場合、pixivのタグとしては成立せず、不要記事、すなわちまともなタグとしては使用できない記事となる問題が存在する。
転送記事の問題
前述した仕様に加え全角のカッコやスペースなど、タグ機能として使用出来ない記事が作成されてしまう問題が存在する。
アルファベットの誤表記問題
また、ピクシブ百科事典の記事タイトルはアルファベットの大文字と小文字の区別がされておらず、先に作られたものが記事タイトルとなってしまう仕様の為、基本、訂正や新しく作り直しすることはできない。
(例:「HUGっと!プリキュア」…公式で発表される前にタイトル名の記事を制作してしまった者がいた為、「U」が小文字で誤表記され「HuGっと!プリキュア」となってしまい正式タイトルではない記事となってしまった事があったが、現在は修正されている。)
(A B C D E F G H I J K L M N O P Q R S T U V W X Y Z の記事タイトルが大文字と小文字でバラついているのはこの仕様が原因である)
加えてこうしたフライング記事はその時点で対象について明らかにされているのがせいぜい名称と大雑把な概要のみで、それの内容や仕様に関する具体的な情報が出揃っていない状態で作られることが多いためか、肝心の中身が立て逃げ同然の薄っぺらいものになりがちだったりする。
ネタバレの問題
ネタバレする記事はメイン画像に「ネタバレ注意」(カラスの天プラ氏作 ピクシブ百科・ネタバレ注意アイコン)を使う場合が非常に多い。
ところがピクシブ百科事典では記事の仕様上タイトルとメイン画像が一緒に表示される、記事タイトルが既にネタバレを含んでいる場合、メイン画像である「ネタバレ注意」の意味がなく、むしろ逆効果となり、また、そのフライング記事が注目された場合、ピクシブ百科事典のトップにある「注目の記事」や「定番の記事」に掲載され、多くのユーザーの目に止まりやすくなり、結果不特定のユーザーが見るつもりもなかったネタバレが嫌でも目に入ってしまうことになる。
また、それらの真偽不明情報を参考にし、pixivにネタバレ絵を投稿する者もいるため、問題となっている。
記事作成は確定情報が出てから
そのため、予見していた人によりpixivのタグで使用されていた、という場合を除き、「そのような内容の記事は作成しない」ことが重要であり、どうしても作成したい場合は「きちんとしたソースを提示して記事を執筆」することを心掛けたい。
例えばTV番組なら、次回予告やCMで登場したケースなどの、誰の目にも認知されたレベルになってからが無難である。(記事作成時に、その旨を添えておくと尚良し)
※雑誌などに掲載されている情報は、開発中・製作中のものが少なくない。そのため、情報と異なるものが製作・発表される場合が考えられる。名称の変更や、場合によっては内容そのものに大きな変更が加えられることもあるため、記事製作の根拠にするには弱い仮情報と考えた方がいいだろう。
親記事に(確定した)新作情報を書き込むのも手。これなら不確定な部分があとから変更されても、本記事をまだ作っていないため記事作成ミスが起こるはずもないし、フライング内容を記述された場合も訂正が効く。
また、ピクシブ百科事典は速報サイトではない。そのため、たとえ作成がどんなに早かろうと、フライング記事ならば無価値なのである。
フライング記事を見つけたら
- それとわかる場合、閲覧者の立場としては、閲覧しない。
- 編集者の立場としてはサイトのポリシーや編集状況を考慮し運営へ通報し、運営に一任するか自分で対処するかどうか決める。
- 自分で対処する場合は編集者へのアクセスや記事の修正を行う。
なお、ピクシブ百科事典の場合は以下のとおりである。
- 上で自分で対処する場合、ネタバレ防止のため、親記事が設定されている場合は必ず外す( もしくは親記事を「フライング記事」にしてこの記事を読んでもらう)。
- 「フライング記事です。公式発表されてから編集してください。」と、1度注意を呼びかけ白紙化する。
- この編集を行ったユーザーに対し、ソースの提示やこのような記事の作成の問題を伝える
しかし、これらの措置を行ったとしても、自分が編集した内容を復帰させるユーザーは過去存在したとされ、そのために削除と復帰を繰り返した結果、編集合戦になってしまうのであれば、そのフライング記事が常に「更新された記事」に載ってしまうため、これも逆効果である。
1度注意して聞き分けを持たないようであれば放置、あるいは運営への通報も視野に入れるべきであろう。
フライング記事がよく作られてしまう作品
発売前の児童誌の中身を撮影したものが流出したり、まだ公開される予定のない玩具の音声や映像を抽出されやすく、フライング記事が非常に多い。(詳しくは→解禁前につき無断転載禁止へ)
これらを編集しているユーザーは特に心掛けましょう。(他にもありましたら追記お願いします)
関連タグ
公式がフライング(下記の各アニメ雑誌にも番組スタッフがあらすじを提供するという事も)
アニメ雑誌(アニメディア/アニメージュ/月刊ニュータイプにおいて、発売日以降各作品のあらすじが書かれている):しばしばフライング記事の引用文献になる。
運営仕事しろ:上記「アルファベットの誤表記問題」に関して