タイマン張ったらダチ
たいまんはったらだち
概要
元ネタは、週刊少年チャンピオンに連載されていた漫画『Let'sダチ公』に登場する台詞であり、同作のテーマでもある。
タイマンを張った相手は、たとえ敵でも以後はダチとして扱うという考え方で、主人公2人を始め、同作の登場人物の多くが、この考え方を受け入れていくようになる。
いわく、「関東のことわざ」「関東のいいつたえ」。
なお、ここで定義される「タイマン」とは以下の通りである。
- 一対一が原則
どのような状況でも一対一を原則とする。仲間や他人が見届けるのは問題ないが、手を出したりすると、出させた人間は卑怯と罵られる。タイマンの約束を反故にしても同様である。なお女とは、どんなに女側に戦闘力があってもタイマンはしない。男と女がタイマンする方法とはセックスである。
- 武器を使用しない
刃物や飛び道具はもちろん、鎧やナックルなどの身に着けるものまで、一切使用してはならない。使用するとドグサレと罵られる。ただし、武器を使用した相手には、自分も武器を使用してよい(この場合はタイマンではなくなる)。
- 戦えなくなったら終了
相手が動けなくなったり、戦意喪失したりしたらそこで決着する。相手を殺してはならない(死なせるとダチになれないから)。双方同時に戦闘不能になった場合は引き分けとなる。いずれも、終了後は相手とダチになる。
- その他のローカルルール
海西高校には、タイマンを申し出られたら必ず受けるという伝統がある。また九州では、手段を選ばずとにかく勝てばよいという風潮が見られる。
他作品での「タイマン張ったらダチじゃあ!」
『Let'sダチ公』以外でも、「タイマン張ったらダチ」という信条を持つキャラは少なくない。
- 『仮面ライダーフォーゼ』における如月弦太朗
倒した怪人と友達になるという珍しいタイプの仮面ライダー。
自分の命を奪った朔田流星さえ許し、「ダチ」となった。
ちなみに決め台詞も「この学校の生徒全員とダチになる男だ!」「タイマン張らせてもらうぜ!」と、実にこの概念とマッチしている。
「デュエルすればみんな仲間」という価値観を持っており、実際に元々は敵だった神代凌牙、天城カイト、ゴーシュ、Ⅲといった面々をデュエルを通じて心の通じ合う仲間にしている。
「タイマン(一騎討ち)」にこだわっているわけではないが、遊戯王における戦い=デュエルは一対一が原則なので、結果的にタイマンでダチを増やしている。
※ちなみに遊馬のように露骨にモットーにしていないだけで、他の遊戯王シリーズの主人公たちもデュエルを通じて敵と心を通わせるということは頻繁に行っている。
宗像形は元々は一匹狼だったが、一騎討ちの相手である人吉善吉に本心を看破されて心を動かされ、彼の味方となっている。
そしてその後は善吉の友達であることを強調するキャラへと変化している。
「タイマンで理解し合った自分たちは友達」という思考回路が前提になっていると思われる。
「日本には『タイマン張ったら"友達"(ダチ)』という言葉がある」とモロに発言しており、行動もその理念に基づいている。
また、作品内での展開がまさにそんな感じに見える作品も数多く存在する。
- 『NARUTO』におけるうずまきナルトとうちはサスケ
- 『魔法少女リリカルなのは』における高町なのはとフェイト・テスタロッサ
- 『フレッシュプリキュア!』におけるキュアピーチ(桃園ラブ)とイース(東せつな)
- 『ダイヤモンドは砕けない』における東方仗助(クレイジー・ダイヤモンド)と虹村億泰(ザ・ハンド)
- 『るろうに剣心』における緋村剣心と相楽左之助
- 『東方Project』のメンバーほぼ全員
- 『とある魔術の禁書目録』は多すぎて書ききれない。
- 『ドラゴンボール』も多すぎて書ききれない。
- 『魁!!男塾』も多すぎて書ききれない。
- 『龍が如く』も多過ぎて書ききれない。
- 『キン肉マン』も多過ぎて書ききれない。
- 『リングにかけろ』も多過ぎて書ききれない。
- 『星のカービィ』のドリームフレンズの大半もこれ(張っていないのや、今更何のつもりだと言いたいのもいるが)。
なお、台詞だけパク…貰ってきた例もあるが、ゲーム内容的にはタイマンとはとても言いにくい(場合によっちゃ4人がかりで1人をボッコボコにするし…)