概要
『ウルトラマン』第25話に登場したレッドキング。
「怪獣無法地帯」に登場したレッドキングとは別個体らしく、体色も銀白色で白目が有る(これ以降、平成作品に登場するレッドキングは初代をモチーフにしたため白目が無いものが多い)。
やはり戦いを好む性格だが、今回はよりコミカルさが強調されている。
実は過去に北海道沖に廃棄された某国の水爆を6個も飲み込んでおり、そのために首にコブがある。
ツイフォンの接近に伴い日本アルプス山中から出現し、ギガスとドラコの戦いに強く呼応し割り込んだ。ギガスがドラコに劣勢だったために見ていられなくなったのか、或いは宇宙怪獣であるドラコに強い敵意を抱いたのか、これに加勢。ドラコの飛行にやや翻弄されるも、翼を引きちぎり、関節技で痛めつける。
その後は飛行能力を失って弱体化したドラコにギガスをけしかけ、自身は高見の見物(というより座り込んで観戦)を決め込んでいた。
しかしギガスがドラコに苦戦していたためとうとう痺れを切らして再び乱入し、ドラコを倒してしまう。
それでも闘争本能はおさまらなかったようで、今度はギガスに戦いを挑むが逃げ出されてしまった。
ウルトラマンとの戦いでは飲み込んだ水爆のために迂闊に手を出せないのをいいことに一方的に痛めつける。
だが最終的にはウルトラエアキャッチで空中に固定され、分裂八つ裂き光輪で三等分にされてあっさり死亡。
水爆の詰まった首はウルトラマンが宇宙へ持ち去って処分した。
一部の文献では初代と同一の個体(初代が実は死んでいなかった)とされているが、前述のように別個体と解釈するのが一般的のようである。
ウルトラギャラクシーファイト ニュージェネレーションヒーローズ
EPISODE:11から登場。
ウルトラマントレギアがウルトラマンリブットの足止めのために初代レッドキングと共に召喚。
二体がかりでリブットを追いつめるが、リモートカッターで体を切り裂かれ爆散した。
約52年ぶりとなる映像作品への登場であり、また映像作品において「○代目」と名称に付くキャラクターが初代の個体と共闘した初のケースである(後代の怪獣が初代を差し置いて他作品に再登場した事例はこれ以前にもあり、『ウルトラマンタロウ』の改造ベロクロン二世、『ウルトラ銀河伝説』のロベルガー二世などが該当する)。
着ぐるみは新規造形であり、原点と異なり水爆は飲み込んでいないためコブがなく、また初代と比べて首が太く作られている他、白目もきちんとある。
ウルトラマンZ
第11話「守るべきもの」に登場。名称はレッドキングB。
もう1体のレッドキングA(初代風)と比べると容姿の他に、鳴き声がやや甲高い点が異なる。
メスの個体であり、採石場下にある巣の中の卵を守るために出現。同じく出現したレッドキングAとともにキングジョーストレイジカスタムとウルトラマンゼットと戦ったが、卵を守ろうとしていたことを悟ったゼットがキングジョーのペダニウム粒子砲の直撃から自分をバリアで守った様子を見て、ゼットとアイコンタクトを交わした後、卵と共に巣穴の奥に姿を消した。
レッドキングの猛威はひとまず去ったものの、ヘビクラは伴侶を殺されたレッドキングが今後再び現れて人類に牙を剥く可能性を指摘しており、(この回で明らかになったハルキの壮絶な過去と相俟って)後味の悪さの残る結末となった。
第24話「滅亡への遊戯」にも再登場。
ナカシマ・ヨウコに寄生したセレブロの操るウルトロイドゼロの襲撃から必死に卵を庇い続けるが、そのままウルトロイドゼロに文字通りの髑髏にされながら吸収されてしまい、セレブロの「文明自滅ゲーム」のラスボス、殲滅機甲獣デストルドスの右肩の角にさせられてしまった。
残された卵も叩き割られそうになるが、駆けつけたウルトラマンゼットに救われる。
恐らく歴代でも最もその死を悲しまれたレッドキングだろう。
スーツはUGFで新規造形されたものをそのまま流用している。
また、夫婦のレッドキングというのは、『ウルトラマンパワード』に登場したパワードレッドキングのオマージュと思われる。
派生作品
漫画版
楳図かずおによる漫画版ではなんと火を噴いて暴れ回っており(さすがに水爆を呑んだ後は吹かなかったが)、ギガスを焼き殺してしまった。ギガス、ドラコとの戦いで消耗したウルトラマンを怪力で痛めつけるがキャッチリングで動きを封じられ、地底奥深くに封じ込められて爆破解体された。
余談だが『ザ☆ウルトラマン』でバラドン星人が操っていたレッドキングも火を噴いている。
ウルトラ怪獣擬人化計画 feat. POP Comic code
風上旬氏の漫画版では、怪獣墓場で女子高生(!)として生活を送るレッドキング二代目が登場。
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