基本データ
概要
後ろに撫で付けた金髪にコウモリモチーフの仮面、アンデッドの王に相応しく首元には同じくコウモリモチーフの勲章も着用。
中世の歩兵の軍服および大礼服に似た衣装を着用し、前身頃は大礼服に似たダブルブレストが股間のところまで繋がっており、腰にはベルトが2本巻かれているためくびれが強調されている。エンジニアブーツのような靴をブーツインしている。
元ネタの吸血鬼のような燕尾服等を着ることは無いが、襟が大きく裾がコウモリの翼のようになったマントなどを着ており、風貌はドラキュラをイメージしている。
アンデッドの王とまで呼ばれる力を持つが、日光に弱く、日中では満足な実力を発揮できない。
必殺技はコウモリの群れを発射して襲わせる「ナイトレイド」。
他の技は、手から伸ばす赤い鞭状の電撃「ブラッディストリーム」
手から撃ち出すコウモリ型の光弾で敵を石化させる「デッドスクリーム」
右手に作り出した渦へ敵を呑み込む「クラウドミニオン」。
漫画『デジモンアドベンチャーVテイマー01』では、
幻覚作用を持つ「悪夢の毒電波(ナイトメア・ウェーブ)」を使用した。
ゲームでの活躍
デジモンワールド
ファイル島の闇貴族の館で研究を行っていたが、研究に没頭するあまり食事を忘れて倒れてしまう。
アニメとは違い友好的で喋り方も砕けている。
アニメでの活躍
デジモンアドベンチャー
第三のボスとして登場。一人称は「私」。
態度こそ紳士的だが、冷酷かつ残忍で、自分こそが王に相応しいと考える高慢な性格の持ち主。
現実世界とデジタルワールドを完全なる邪悪な世界に統一し、両世界を統べる王となる野望を抱く。
参謀格のピコデビモンを始め配下に多数のデジモンを従えており、その中には同じく完全体のマンモンやファントモンもいるが、テイルモンを後述どおり恐怖で支配していたり、ウィザーモン、ゴツモン、パンプモンの離反を招く結果になった一部始終から、人望と呼べるものは薄い模様(ウィザーモンに至っては当初より八人目とテイルモンを出会わせるのが真の目的であり、ヴァンデモンへの忠誠は体裁を保つ程度の表面的なものであったし、ゴツモンとパンプモンも人間界の娯楽を見つけるやあっさり夢中になり、そこにやる気もさほど見られなかったことから、単純に人事管理をしていなかったのかもしれない。事実序盤はピコデビモンが前線で指揮や作戦を立案し、実行する一方で、ヴァンデモン自身が細かい指示をしたような描写はなかった)。
テイルモンが「光の紋章」のパートナーデジモンであることを知っており、それゆえに彼女がパートナーとなる人間に遭遇して力に目覚めないよう、虐待による恐怖でテイルモンを支配して手駒として傍に置いていた。
そして「八人目の子供」を抹殺すべくリアルワールドへと侵攻。
自身の力を強化するためにお台場をはじめとした周辺地域を霧の結界で封鎖し、多数のデジモンをデジタルワールドから呼び寄せて暴れさせ、恐怖と混乱に陥れた。
またそのための力を養うべく、現実世界の女性を誘惑し襲いマントで包み込んだり馬車に連れ込んだ女性の血を啜るという元ネタの吸血鬼らしい行動も起こしている。
しかしデジタルワールドから帰還した選ばれし子供達の活躍や、八人目の選ばれし子供の登場によって阻まれ、エンジェウーモンとなったテイルモンに敗北。その後ヴェノムヴァンデモンへと予想外の進化を果たし、ウォーグレイモンとメタルガルルモンのワープ進化コンビをも撥ね退ける強さを発揮するも、紋章の力によって拘束され、そこを一斉攻撃で叩かれて消滅した。
しかし…
デジモンアドベンチャー02
CV:森川智之
前作で消滅したかに思われた彼だったが、実際にはデータの状態で尚も生き延びており、太一達がデジタルワールドへ旅立った直後に及川悠紀夫を唆して彼に取り憑き、彼の精神に潜伏して生き長らえていた。そして、再び戦いが開始されるまでの3年の間に暗躍を続け、一乗寺賢の中にあった「暗黒の種」に目を付け、彼を『ダゴモンの海』まで呼び寄せてデジヴァイスを暗黒化させ、デジモンカイザーとなるきっかけを生み出した。
賢が正気を取り戻して改心した後は、彼から得た「暗黒の種」のデータからその複製を生み出し、心にトラウマを抱えた子供たちに移植し、その心の闇を吸って開花した種のエネルギーを使って完全に復活した。
その力は以前の頃よりも数段上がっており、選ばれし子供達を敗北寸前にまで追い込み、地球を覆うほどの闇を展開して見せるなど、前作の比ではないほどの計り知れないパワーを発揮した。
ヴェノムヴァンデモン時と異なり、知性はあるのだが溜まっていた3年分の鬱憤が影響か、以前に比べて悪知恵と残虐性が肥大化しており、一人称が「俺」になっていたり、言動も荒々しくなっている。
だが子供たちの奮戦に徐々に押されていき、最期はインペリアルドラモンの「ギガデス」を受けて今度こそ完全に消滅した。
進化ルートの一例
ヴェノムヴァンデモンルート
ズルモン→パグモン→ピコデビモン→デビモン→ヴァンデモン→ヴェノムヴァンデモン
ベリアルヴァンデモンルート
ズルモン→パグモン→ピコデビモン→デビモン→ヴァンデモン→ベリアルヴァンデモン
ネオヴァンデモンルート
ズルモン→パグモン→ピコデビモン→デビモン→ヴァンデモン→ネオヴァンデモン
余談
実は『デジモンアドベンチャー』(無印)第35話にて「8人目の選ばれし子供」を探して始末するべく東京ビッグサイトに連行した子供たちを1人ずつ尋問する描写があるが、ピコデビモンからは「そんな手の込んだことをするより、皆殺しにしたほうが早いでしょうに・・・」と指摘されていた。
ヴァンデモン自身はこれを「それでは私の美学にそぐわぬ」と聞き流していたが、当時ヴァンデモンに囚われていた子供たちの中には『02』の主人公・本宮大輔(当時小学2年生)がいた。
結果的に大輔にだけはベリアルヴァンデモンの技「マインドイリュージョン」が通用せず、一時は復活したヴァンデモンも今度こそ完全に消滅させられたわけだが、もしここでピコデビモンの忠告を聞き入れていれば後に自らの破滅の引き金となった大輔を始末できていたことになる。