膝丸燈
ひざまるあかり
以下の記事には重大なネタバレを含む記述があります。
CV:細谷佳正
プロフィール
概要
日米合同第二班所属。
第二部から登場した本作の主人公で、柳瀬川八重子曰くイケメン。
人間離れした身体能力と肉体を持つ古流柔術(周囲からは空手だと思われていた)の達人である。姿は東洋人だが肉親の素性や国籍は不明で、孤児院で暮らしていた。
ミッシェルと同じく先天M.O保有者(=バグズ手術の因子を受け継ぐ子供)だが、ミッシェルと違い自然に生を受けた存在ではなく、本多晃に「作られた」デザイナーベビー(ホムンクルス)。
親の能力が遺伝している為、生来より自然に変異してM.Oの力を使える。
また、二部時点の地球の技術では人為的に先天M.O保有者を作れない為、
彼らを研究して仕組みを解明、技術を確立したい各国の思惑にさらされる。
中国の暗躍もその為であり、
中国からは「ザ・セカンド」と呼ばれ、ミッシェル以上の価値を持つ存在として狙われている。
M.O手術を受ける前から生身で熊と戦い善戦、変異時には瞬殺する程の強さを持つ。
幼少期から度々変異して異形の姿になっていたので、「妖怪」と呼ばれ迫害されていた。
火星発の病「A・Eウイルス」に侵された幼馴染の百合子の手術費を稼ぐ為、高額な賞金の出るタイ王国の地下闘技場に出場して優勝したが、百合子は既に死んでいた。
そんな失意の中、小町小吉のスカウトでM.O.手術を受けて、火星探索チームに参加する。
過酷な運命を背負っているが、普段は年齢相応の青年であり、コミカルな一面も見せる。
特にマルコス、アレックスとは手術直後に出会うなり意気投合。アネックスの艦内探検をするスケベトリオになる。
異性に対しても歳相応にスケベであり、艦内でシャワー中の女性を見つければ覗きを企み、ミッシェルの着替えを覗く・覗かせないを巡る八重子との買収合戦では5千を出そうとしたアレックスをよそに5万の報酬を提案した。
膝丸
「膝丸」の姓は彼の育ての親草間紫暮が経営する「膝丸神眼流道場」から取られた。
彼が愛用する「専用武器」特殊忍者刀にもその名が付いており、
後述する糸をツカに空いた穴に通す事で様々な用途に使える。
(忍者刀は緒と連動した使い方に使用される刀剣である)
膝丸には12の特殊能力があり、現時点で判明しているのは以下の通り。
国産戦闘鬼、見参
手術ベースはオオミノガ、一般的には「ミノムシ」の成虫である。
薬を使用した人為変態時には、生物界最強の強度を誇るミノムシの糸を自在に操れる。
糸の強度は鋼鉄の10倍以上、どんな物体にもくっつくので、
テラフォーマーの腕力でも脱出不可能。特殊能力を使わなければ傷つけられない。
糸を大量に出す事で「盾」や「鎧」にもなり、テラフォーマーの打撃や拳銃にも耐えられる。
捕獲向きの能力だが、オオミノガ自体が絶滅危惧種(2018年時点でレッドデータブック記載)なので、手術の成功率が高い燈以外には使えなかった。
攻撃的な能力を持たないオオミノガ(原作者が担当から「ミノムシ!? 弱そ~!!」と言われた)だが、燈自身の戦闘能力が高い為、糸を使えば変幻自在で攻防に隙が無い。
以下ネタバレ
前述の通り燈がデザイナーベビーである事は早い段階から明かされていたが、遺伝子の提供者については長らく不明であったが、火星編のクライマックスで母親に関する情報が遂に明かされた。
燈を庇ってミッシェルが倒れ、激昂した燈はオオミノガとは違う昆虫の姿へと変貌する。
その腕はカマキリの鎌へと変化しており、それを見た中国は「母親の能力」「返してもらう」と言ったので「カマキリがベース」のバグズ2号副艦長張明明が母親の可能性がある。
それと同時に小町小吉の独白が回想という形で挟まれ、その中で秋田奈々緒の因子も受け継がれている事が示唆された。燈が本来は短い糸しか出せないオオミノガでありながら、
数百mにも及ぶ長い糸を出せるのは、彼女の遺伝子(蚕の力)を受け継いでいる為だろう。
能力を併用する事で、「長く」「強靭な糸に」「鎌を生やす」技を作るに至り、戦闘力は大幅に上昇した。ミッシェルが九頭龍の攻撃を受けて心肺停止に陥った際には、極小の鎌をJ字型に生やし、蛾の聴覚と嗅覚でバイタルチェックを行いながら縫って傷を塞ぐという応用を行った。
キメラ・ブラッド手術を受けた事で天異変態が可能となり、専用の設備を使えば3分間、体液の経口摂取なら10秒間、他者の動物の力を借用できるようになった。