プレデター
ぷれでたー
predatorの原義は、動物学用語で「捕食者」を意味する言葉。
同じ名を持つグランブルーファンタジーの登場人物についてはプレデター(グラブル)を参照。タグに関しても誘導先の物を使用する事を推奨。
プレデター(宇宙生物)
どこぞの戦闘民族同様に戦いが大好きで、強い獲物を「狩猟」することを種族全体の趣味、及び社会文化とする異星人。
身長2.3~2.5m(遺伝子操作した個体は3.3m)、髪は基本黒、体重は150〜160kg、どこか愛嬌のある醜い顔をしている。
雌の方がやや大きいが、基本的に表に出る事はない。
プレデターというのは我々観客側からみた呼び名であり、劇中そう呼んだのは『ザ・プレデター』の中の一回しかない。yautjaという非公式な種族名があるが、あくまで非公式なので注意。
身体能力、性格、習性
腕力、跳躍力、知能、タフさなど、個人差はあれど基本的に人間より高い。
詳しく言うと、数メートル(7〜10m)の高さまで助走なしでジャンプでき、大男も投げ飛ばせ、大型車と同じくらい早く走れ(人間と同程度しか出ない個体も...)、ビルから落ちても死なず、至近距離からのショットガンを食らっても数秒気絶しただけで、そのまま起き上がった後も元気に戦うことができるほどタフで、小型から超大型の宇宙船を作れ、宇宙のとても離れている場所からワープして地球に来れるほど頭がいい。
とにかくすごいと言うことを覚えてくれれば問題ないだろう。
性格は意外と紳士的で、老人、子供、女、病人など「弱い個体」を獲物にする事はない。ただし武器を持っていたり、戦闘の意思がある相手には容赦しない。
「2」ではオモチャの銃を持っていた子供にレーザーサイトを向けたが、オモチャだと気づいて見逃している。またハリガンチームに所属するレオナ刑事は妊娠していた為、武装していたにも関わらず、殺される事はなかった。
掟や名誉を重んじ、基本はそこから外れないように行動する。掟は法律のようなもので、破れば当然捕まり、罰を受けることになる。
狩りや任務、自爆を失敗し、そのまま生きて帰ってきたものには流刑が言い渡される。スカーフェイスという個体は自爆をミスり、巨大昆虫の惑星に槍一本で流刑にされ、100年後刑期を終えて戻ってきた。
反逆、裏切り、仲間のプレデターや無害で敵意のない者の虐殺を行った者には大体死刑が言い渡される。
やってることは宇宙規模で氏族(グループのこと。「○○クラン」という名前が多い)ごとにリアルモンスターハンターをやっている異星人種族と言えば伝わりやすいかもしれない。
惑星も粉々にするような兵器を保有する程の圧倒的な科学技術を有しており、基本的には光学迷彩で姿を消し背後から獲物を奇襲する戦法を取る。身体能力は素手の地球人では歯が立たない程で、筋肉モリモリマッチョマンの変態も正面からではフルボッコにされている。
たびたび地球に来てサファリ気分で狩りを楽しむが、たまにはしゃぎすぎた未成年が現地の獰猛な高等知的生物に襲われて命を落とす。
獲物ではなく「敵」と認めた相手にはマスクとプラズマキャノンを捨てて格闘戦を挑む、誇り高い戦士でもある(もっとも、映画のプレデターは大体が相手の強さを認める前にキャノンを壊されている)。
また、戦いにおいて勇気と闘志を示した者には、例えそれが同胞を殺した相手であっても、敬意や賞賛の念のようなものを示すことがある。『2』ではハンタープレデターを倒したハリガンに海賊ラファエル・アドリーニの銃を渡し、『AVP』でもエイリアンを倒したレックスにスピアを渡している。
ちなみに自分の星が地球より高温なので、少々寒さに弱い感がある。
熱帯雨林や北アメリカ西海岸など、比較的高温な地域でも、特に暑い日でなければ姿を現さない。かつてもっと地球が温暖だったころは頻繁に訪れていたらしく、人間にも神として崇められていた。
一方、『AVP』で発見された成人の儀式用のエイリアンプラントは、クイーンエイリアンを冷凍保存するため極地にあり、使うときはわざわざ軌道上の母船からレーザーを打ち込んで暖めているらしい。また、プラズマキャノンは儀式場に保管されている。これもある意味ハンデを背負わせる成人儀礼の試練なのだろうか。
プレデター内にも証拠隠滅等に特化したスペシャリスト「クリーナー」、氏族の狩りの最高指導者「エルダー」、使者の「エミッサリー」など、役職が分かれている。
また、地球人類同様に人種の違いがあり、お互いの仲は悪い。そして、多種の遺伝子などを組み込んでパワーアップしようとしている個体もしくは氏族、さらには地球を侵略しようとしている氏族や守ろうとしている氏族、人間を獲物としてみない氏族などもあり、いつも何所かで対立している氏族同士がおそらく戦争していると思われる(ただ、狩りはやめない)。
シリーズ一覧
配給は20世紀フォックス。
タイトル | 公開年 | 監督 | 登場個体 |
---|---|---|---|
プレデター | 1987年 | ジョン・マクティアナン | ウォーリア |
プレデター2 | 1990年 | スティーヴン・ホプキンス | ハンター、エルダー(ゴールデンエンジェル、グレイバック)、スネーク、ボーグ、ゴート、ヒッピー、ボア、ボアブラザー、ラム、ロストハンター |
エイリアンVSプレデター(AVP) | 2004年 | ポール・W・S・アンダーソン | スカー、ケルティック、チョッパー、エルダー、担架プレデター |
エイリアンズVSプレデター2(AVP2) | 2007年 | コリン・ストラウス/グレッグ・ストラウス | 勤務人クルー、ザ・クリーナー |
プレデターズ | 2010年 | ニムロッド・アーントル | Mr・ブラック、ファルコナー、トラッカークラシック |
ザ・プレデター | 2018年 | シェーン・ブラック | フジティブ、アサシン |
- 『AVP』に登場するプレデターの中のエルダーと担架プレデター以外は未成年という設定がある。詳しくは該当記事へ。プレデター『1』と『2』に登場するプレデターも半公式ながら、未成年という設定がある。
- 『2』のプレデター達はまとめてロスト・クランと呼ばれるグループ。
- 『2』に登場するエルダーと『AVP』に登場するエルダーは別個体。
- ゴート・プレデター のマスクのデザインは、『1』のウォーリアプレデター のマスクデザインの没案。
- ボーグ、ロストハンター・プレデターそれぞれのフィギュアの一つは、劇中で明かされなかった素顔やヘルメット、防具に武器が付属している。
- ボア・プレデターとボアブラザー・プレデターはマスクが似ているためこう呼ばれているだけで、兄弟かどうかは不明。
- 『AVP』のスカー、ケルティック、チョッパーの未成年グループのリーダーはケルティック・プレデターである。ただ、登場個体全てのリーダーはエルダーであり、『2』も同様。
- 『AVP2』ザ・クリーナーと勤務人クルーは上記のように役職名、プレデターズのクラシックは種族名。
- プレデターズにはプレデター初期案の様な宇宙人が登場する。
- ザ・プレデターにはエミッサリー・プレデターが登場予定だったが、そのシーン含めエンディングが不評だったためカットされ、別の(公開された)エンディングに差し換えられた。ちなみに、公開前のトレイラーの中に一瞬だけエミッサリーが映っている。探してみよう。
『プレデター』(1作目)
1987年公開。ジョン・マクティアナン監督作。
南アメリカへ要人の救出に向かった特殊部隊と、ゲリラ的に人間を狩る地球外生命体の死闘を描く。
キャスト
役名 | キャスト | 玄田版吹替 | 屋良版吹替 |
---|---|---|---|
アラン・ダッチ少佐 | アーノルド・シュワルツェネッガー | 玄田哲章 | 屋良有作 |
ジョージ・ディロン | カール・ウェザース | 菅生隆之 | 内海賢二 |
アンナ・ゴンザルベス | エルピディア・カリロ | 塩田朋子 | 勝生真沙子 |
マック・エリオット | ビル・デューク | 麦人 | 麦人 |
ビリー・ソール | ソニー・ランダム | 大友龍三郎 | 飯塚昭三 |
ホルヘ・"ポンチョ"・ラミレス | リチャード・チャベス | 大塚芳忠 | 山口健 |
リック・ホーキンス | シェーン・ブラック | 神谷和夫 | 江原正士 |
ブレイン・クーパー | ジェシー・ベンチュラ | 青野武 | 銀河万丈 |
ホーマー・フィリップス将軍 | R・G・アームストロング | 加藤精三 | 渡部猛 |
プレデター(声) | ケヴィン・ピーター・ホール(ピーター・カレン) | 大友龍三郎 | 笹岡繁蔵 |
- マック役のビル・デュークは「元グリーンベレーのクック」として『コマンドー』でもシュワルツネッガーと競演しており、某ニコ動画ではコメント機能を使ってクックの額に赤い「∴」を貼り付けるのがお約束である。ちなみに玄田版吹き替えにて、ダッチに対し「少佐」というところをマックが間違えて「大佐」と呼ぶシーンがある。これもおそらくコマンドーで共演したが故のミスだろう。
- プレデターのスーツアクターはラストシーンでダッチを救出に来たヘリのパイロットとして"顔出し"出演している。
- 本作でプレデターの声を担当したピーター・カレンは北米では「コンボイの中の人」、何の因果かシュワちゃんの吹き替え声優である玄田哲章とは外の人つながりである。
- ブレイン役のジェシー・ベンチュラは元軍人(SEALs隊員)で実際にベトナム戦争で活躍していた。除隊後、プロレスラー“ジェシー・ザ・ボディ・ベンチュラ”としても名を上げており、見た目通り相当な筋力の持ち主だが、それでも本作のガトリングガンの重量は堪えたという。後にシュワちゃん主演の映画バトルランナーでも共演しただけでなく、両者とも州知事になっている。
- ホーキンス役のシェーン・ブラックは脚本家・映画監督としても活躍しており、後に『アイアンマン3』などを手掛けている。そして2018年にはとうとう、今シリーズの最新作『ザ・プレデター』の監督を担当している。
- 『ロッキー4/炎の友情』の公開後の数ヶ月間、ロッキーの次の相手は宇宙人だろうというジョークを、脚本家のジムとジョン・トーマスが真に受け、それを基に脚本を執筆したのがこの映画である。
- 2013年12月20日に20世紀フォックス吹替の帝王シリーズの第3弾として玄田版と屋良版双方の吹替を収録したブルーレイが発売された。更にTV放送時にカットされた部分を同じキャストで追録している。ただし、故人となってしまっている声優はそれぞれ「内海→楠大典」「青野→浦山迅」「山口→桐本琢也」が代役を務めた。
- ただし叫び声が高音質化で欠落してしまうため叫び声を原語版に差し替えるという苦肉の手段が物議を醸した…。しかしイマジカBSで玄田版が放送された時に従来の吹替版を元に吹替の帝王での追加収録部分を補い、叫び声が吹替のままのハイブリッド版が放送された。
- ブレインが装備しているM134を翻訳担当者が「チェーンガン」と誤訳しており、気付いたのは放送された後であったが、この誤りが後の作品などに影響したのか、それら作品内で登場する携帯式ガトリング砲がチェーンガンと呼称されるケースがしばしば見受けられている(なお、チェーンガンには砲身や薬室が一つしか無い。また、機構的に連射速度の限界もガス圧式や反動式の機関砲とさほど変わらない点で、ガトリング砲とチェーンガンは決定的に異なる)。
- プレデターのスーツアクターは当初ジャン=クロード・ヴァン・ダムで、初期デザインは武道を活かした忍者風の怪物のアイデアが出ていたが、シュワちゃんやウェザース、ベンチュラといった肉体で知られる俳優が多く出演するためさらに脅威的な登場が必要になったこと、ヴァン・ダムがスーツやアクションが少ない(得意のマーシャルアーツをシュワちゃん相手に披露するつもりだったのがそのシーンすらないということ)などの不満を申し出たため、この案は没、その後(映画制作時の比較的初期だが)ヴァン・ダムは辞退しているのだが、日本は勿論だが本国アメリカでも一部媒体ではその情報が伝わっていなかった為「プレデターの中身はヴァン・ダム」という情報が誤って流布されていた時期が有った。
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格闘ゲームにも登場
海外で人気の格闘ゲーム『モータルコンバット』のDLCキャラクターとしても登場しており、エンカウントシーンでプレデター視点が見られたり(マスクを外したバージョンもある)プラズマキャノンを使ったフェイタリティや対戦相手の皮を剥ぐブルータリティなど原作を忠実再現している。
詳細はモータルコンバットから。
ボリビアのジャングルでも出現
TPS『Ghost Recon Wildlands』のプレデター30周年記念コラボ期間限定イベント「The Hunt」で登場。
映画1作目のようにジャングルの中を高いステルス性と機動能力を用いて縦横無尽に移動し、ゴーストチーム側のハイテク装備を無効化する。
ゴッサム・シティにも出現
『エイリアンVSプレデター』を刊行した「ダークホースコミックス」からは、94年にバットマンと戦うコミック『バットマンVSプレデター』が刊行された。
邦訳され、初出はビクター・エンターテイメント社のアメコミ掲載誌「スーパーコミックメーカー」のvol3および4に、最終章を除き掲載。後に発売された単行本にて最終章含む全編が邦訳、刊行された。
ゴッサム・シティのボクシングの試合が行われ、そのチャンピオンボクサーが惨殺された事から事件が始まる。互いのボクサーのスポンサーは、ゴッサムを二分するマフィアだった。互いに全面抗争に入りそうになるが、バットマン=ブルースは、この犯人はマフィアに関係がない事に気付く……。
内容は『プレデター2』の舞台をゴッサムにしたようなものだが、本作独自の特徴や作風が、魅力となっている。バットマンは生身ゆえ、最初に対決した時には全く歯が立たず惨敗するが、後に装甲を取り付けた特殊スーツを着こみ、リターンマッチに挑む。
詳細は「バットマンVSプレデター」を参照。
フォートナイト
チャプター2シーズン5にてプレデターがスキン兼ボスとしてゲスト出場。相変わらず光学迷彩は持っているが、何故かキャノンは持っておらず、爪だけで戦う。ステルシー.ストロングホールドに登場しており、倒すとプレデターの光学迷彩装置が手に入る。プレデターを一度倒せばスキンとしてこちらが使う事もできるが、色が色だけに草が生えているフィールド、特に森の中ではほとんど目立たないため悪目立ちしたくない場合はオススメ。
ついでに同シーズン終了のワンタイムイベントでニャッスルに顔をぶん殴られていたが、
おそらく返り討ちにしたのだろう…演出的に。
関連タグ
スーパー戦隊シリーズ:シリーズ9作目に登場した『副官ブーバ』がプレデターのモチーフとなっており、ブーバのデザイナーである出渕裕もそれを公認している。また、34作目に登場した『流星のデレプタ』は本作が名前の由来となっている。
MUNAKATOR:シンデレラガールズ劇場における本作のパロディ。
ズオス:仮面ライダーセイバーの登場人物。強化形態の名前がズオス・プレデター。
ナッシュビル・プレデターズ:NHLのチーム。Predatorの原意「捕食者」から採られており、映画とは無関係。