当記事は「マリオ(スーパーマリオ)」から分離・独立させています。
記事の肥大化を防ぐため、先方に当記事の内容を追加しないようお願い致します。
概要
任天堂のみならず、ゲーム業界の代表的存在であるマリオは、スマブラでも当然のように皆勤賞。
ファイター番号は01、通り名はミスタービデオゲーム。
特徴
プレイヤーの腕次第でいかなる戦局にも対応可能なオールラウンダーだが、シリーズが進むごとに性能に個性とクセが強くなってきている。
全体的にワザの発生がトップクラスに早く、スキも短い。さらに『for』以降では空中での機動力が高く、積極的に攻めることができる。
また、全体的にコンボに向いたワザを多く持っており、コンボ火力が非常に高い。低%なら上投げを起点に、中%からは下投げや空中攻撃からコンボができる。身体の大きいファイターなら70%近くまで持っていかれるなんてこともザラ。
一方で、全体的に単発火力やふっとばし力が低いワザが多く、撃墜拒否を徹底されると簡単に撃墜難となってしまう。
ワザのリーチも全体的に短く、相手がマリオの場合、長リーチワザや飛び道具などで圧倒すると、有利な展開に持ち込みやすい。
復帰阻止には比較的強いものの、作品が進むにつれて復帰距離のインフレが顕著になっていることから、相対的にマリオの復帰距離も短くなっている。
総じて、カービィやピット(ブラックピット)が使いやすさ・動かしやすさを重視した入門向けなら、マリオは上達するという意味での初心者向けとも言える。バランス型のスタンダードタイプとはかけ離れた性能だが、No.01を背負うファイターには相応しい立ち位置だろう。
必殺ワザ
- 通常必殺ワザ:ファイアボール
バウンドする火の玉を放つ、スタンダードな飛び道具。
弾速が遅く、これを盾にしながら相手に近づくこともできる。
- 横必殺ワザ:スーパーマント
マントを振って飛び道具を反射する。
反射した飛び道具は所有権がこちらのものになり、攻撃力も1.5倍に上がる。
直接攻撃することも可能で、この場合は相手の向いている方向を逆にし、さらに『X』以降では一時的に操作を反転させる。
空中で使うと少しだけ浮く。復帰距離は伸ばせないが、タイミングをずらすことができる。
- 上必殺ワザ:スーパージャンプパンチ
コインをまき散らすジャンピングアッパーカット。
発生が非常に早く(『64』のみ2F、『DX』以降では3F)、同時に全身無敵が発生する。いうなれば無敵対空ワザ。
- 下必殺ワザ(64・DX):マリオトルネード
連続ヒットする高速回転で相手を巻き込むワザ。
回転中は左右への移動が可能で、Bボタンを連打すると少しずつ上昇する。
『X』からは下空中攻撃となった。
- 下必殺ワザ(X):ポンプ
ポンプを取り出し、勢いよく水を発射して相手を押し出す。発射中は上下入力で角度を変えられる。
カービィやアイクなど、移動が不自由な復帰ワザに対してめっぽう強い。
タイム制の乱闘では無防備な相手に浴びせて得点権を横取りするといった黒いつかいかたも。
『SP』ではためている時と発射時でポーズが異なる。
2つの巨大な炎で相手を押し出していくワザ。
弾速が遅く1ヒット当たりの攻撃力も低いため、使うタイミングを見計らう必要がある。
『X』と『for』では前の炎で当てた方が攻撃力が高かったが、『SP』では時間経過と共に攻撃力が上がっていく。特に『SP』では攻撃力が激増しており、Ver.8.0.0以降では判定の強さも相まって60~70%のダメージを与えることも。
経緯
ニンテンドウオールスター! 大乱闘スマッシュブラザーズ
『スーパーマリオ64』のマリオをベースにしており、原作シリーズに近いコミカルなキャラ付けだった。
コンボが強力で、空上や空下などで低%ならどこからでも浮かせてコンボができる。
しかし、そのコンボ火力も本作の環境からしてみれば低い部類に入り、撃墜能力も低め。やれることは多いが全体的に器用貧乏なのが弱点。
歩行速度9位・走行速度8位・ブレーキ力9位・空中速度7位・ジャンプ力6位・重力8位・落下速度9位と、機動力は総じて平均以下。
しかし、下必殺ワザの「マリオトルネード」の連打による上昇量が高めで、上必殺ワザの「スーパージャンプパンチ」と合わせれば、遠くからでも余裕で復帰できる。
1人用ゲームではステージ4にルイージとのコンビで登場する他、ステージ9では非常にふっとびにくいが落下速度が極端に速いメタルマリオが相手になる。
大乱闘スマッシュブラザーズDX
この作品からオーバーオールが細部まで書き込まれたリアルなものになり、シリアス性が強まった。ただしふっとばされたときの表情はまだ柔らかめ。
新たに反射ワザの横必殺ワザ「スーパーマント」を獲得。
また、原作に準じてカベジャンプに対応したり、先端の炎の部分の方がふっとばし力が高い横スマッシュ攻撃の「ファイア掌底」や、正式なメテオワザである前空中攻撃の「メテオナックル」が追加されたのも『DX』から。
特に『DX』の「ファイア掌底」は『X』以降と比べて根本と先端の差が極端のため、しっかり先端を当てる必要がある。
『DX』のマリオは復帰手段が多く、理論上はこんな位置からでも復帰できたりする。
一方で、なぜかジャンプ力が非常に低い(ワースト4位タイ)という欠点もあるが。
今回はアドベンチャーのステージ11にメタルマリオが登場。ルイージが使用可能になると、メタルルイージとのコンビで登場する。
また、アイテムの「緑ブロック」で誰でもメタル化できるようになった。シンプルのステージ10ではメタル化したキャラクターを相手にする。
大乱闘スマッシュブラザーズX
恐らく『スマブラ』シリーズを通して、最もシリアス性の強いマリオと思われる。
また、『DX』までは『スーパーマリオ64』の声を流用していたが、『X』では新録に変更。以降の作品でもこの声が引き継がれている。
下必殺ワザが「ポンプ」に変更され、「マリオトルネード」は下空中攻撃に移動した。
マリオのワザは今作で完成され、以降もほぼ同じワザ構成で通されている。
『X』ではワザヒット後の硬直が非常に短い(正確に言えばふっとび始めてから緊急回避ができる)ため、全体的にコンボに向いたワザが多いマリオは、この仕様変更の弊害を強く受けてしまった。
リーチや攻撃力、ふっとばし力も減少しており、ただでさえ撃墜難になりやすいマリオは撃墜面で更に苦労するという追い討ちも…
『X』の「ホントの最終決戦」では巨大化したマリオが、ゲスト枠のスネーク、ソニックとチームを組んで立ちはだかる。
大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U
『DX』や『X』よりもオーバーオールの色が明るくなり、ディテールはシンプルに。
また、向きによってモーションが反転するファイターの一人となっている。
マリオ自身の大幅な強化はもちろん、システム面との噛み合いも良く、投げや空中攻撃などからコンボが可能になった。
さらに「下投げ→上強攻撃」といった、下投げを起点とした強力なコンボの数々が開拓されたことで、本作屈指のコンボファイターに。
他にも空中スピードの大幅な上昇(まさかのトップ10入り)など数々の調整を受けた結果、なんでもこなす「器用万能」な強キャラへと生まれ変わった。
『for Wii U』の「ホントの最終決戦」も『X』と同様、各メーカーの看板キャラ達と戦うものとなっており、中でもマリオは最後の敵として立ちはだかる。
大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL
再びディテールが細かくなり、表情が大幅に増えた。
多くのモーションが変更され、特に下スマッシュ攻撃は『DDR with MARIO』のアートワークのようなブレイクダンスで攻撃する「ブレイクスピン」に差し替えられた。
横必殺ワザ「スーパーマント」では、マントを首に巻くようになっている。
また、「少しだけ」最新作『スーパーマリオ オデッセイ』のネタが入っており、上必殺ワザ「スーパージャンプパンチ」の際、30%の確率で帽子がキャッピーに変わるようになった(この際、コインも都市の国のローカルコインに変わる)他、アピールやカラーバリエーションの一部も変更されている(後述)。
前作でできたことがほとんどできなくなったため理不尽さが減ったと思いきや、代わりにコンボ性能やマリオの得意とする攻めが強化され、接近戦に関しては前作以上に強くなっている。特に台を利用したコンボがかなり強力で、うまく決められてしまうと一気に撃墜まで持っていかれるほどの強さを誇る。ワザの発生が早いこともあって、捌ききるのは相当困難。
上述のコンボ性能と攻めの強さがマリオの評価を後押ししているようで、"環境的"には前作の方が強いとされる一方、"総合的"には本作の方が強いという評価を受けることもしばしば。
勝ちあがり乱闘「世界をまたにかけて」
ROUND | 敵 | 備考 |
---|---|---|
1 | リンク、ゼルダ | |
2 | カービィ、メタナイト、デデデ | バトルロイヤル |
3 | ドンキーコング、ディディーコング | |
4 | ゼニガメ、フシギソウ、リザードン、ピカチュウ | 軍団戦(2体ずつ) |
5 | マルス、クロム、アイク | |
6 | クッパ7人衆、クッパJr.(合計8体) | 軍団戦(3体ずつ) |
BOSS | クッパ→ギガクッパ |
ROUND5までは任天堂の顔として、様々な作品のファイターたちに挑む。
ROUND6からは一転してクッパ軍団との戦い。クッパ7人衆の登場順は『スーパーマリオブラザーズ3』準拠。
一見オーソドックスに見えるが、実は戦う相手の人数が全ファイター中最多クラスというかなり難易度が高いルート。
その他
アピール
上アピール(および64・DXのアピール)はスーパーキノコを取ったように巨大化し、当たり判定も見た目通りに大きくなる。
横アピールは『Newスーパーマリオブラザーズ』のコースクリア時のように、帽子をとって華麗に1回転する。
下アピールは初代『ドンキーコング』のミス時のように、宙に浮きながら回転したあと落下する。
『SP』では上アピールが公式アートワークの一つと同じようにサムズアップをとるものに、
横アピールがキャッピーを投げるものに差し替えられた。
カラーバリエーション
カラーバリエーションはファイアマリオを始め、マリオブラザーズ風カラー(『X』までは赤青逆転、『for』以降では銀箱)、ワリオ&ワルイージカラー、そしてゴルフUSコースカラーと、各作品の姿や関連キャラを再現したものが多い。
『64』ではレッキングクルーのブラッキー風カラーもあったが、『DX』からシャツが白くなり、『for』以降では完全に独自の配色に変更されている。
『SP』ではファイアマリオカラーとワリオカラーが削除された代わりに、『メーカー』のビルダーマリオ、『オデッセイ』のウェディングスタイルの衣装が実装されている。また、1P・4Pカラーとそれ以外ではオーバーオールの質感が異なる。
もう一人のマリオ
『DX』からは普通のマリオとは別に、モーションを流用したモデルチェンジファイター(モデル替えキャラ)として、白衣を身に纏ったドクターマリオも参戦している。
『for』からは「スピード型のマリオ、パワー型のドクターマリオ」と、真逆の個性付けがされている。
弟のルイージも『64』ではモデル替えキャラだった。
最後のカギ
いきなり鋭利な尻尾で刺されたり、家に閉じ込められたり、またしても刺されかけたりと、『SP』の参戦ムービーでことごとくひどい目に遭わされてきたマリオ。
しかし、最後の参戦ムービーでは一転して重要な役目を担うこととなった。
詳細は最後のファイターの記事にて。
関連タグ
ルイージ…モデル替えキャラ(64)
ドクターマリオ…モデル替えキャラ / モデルチェンジファイター
01.マリオ→02.ドンキーコング