誘導
ウマ娘プリティーダービーに登場するウマ娘。→ゼンノロブロイ(ウマ娘)
データ
概要
史上2頭目の秋古馬三冠を達成した04世代の競走馬。サンデーサイレンス産駒初の年度代表馬に選ばれた馬でもある。
馬主は大迫忍氏。後に社台グループとの共同所有になり、2005年の大迫氏死去後は妻・大迫久美子と社台グループの共同所有となった。
馬名の由来は冠名「ゼンノ」と、スコットランドの義賊「ロバート・ロイ・マグレガー」の通称「ロブ・ロイ」から。
管理調教師は藤沢和雄。騎手は最多騎乗の横山典弘、現役最後に騎乗したケント・デザーモ、秋古馬三冠達成時のオリビエ・ペリエなど乗り替わりが激しい。
戦績
2003年2月3日の3歳新馬戦でデビュー戦勝利。青葉賞で重賞初制覇、日本ダービー2着、神戸新聞杯で重賞2勝、菊花賞4着、有馬記念3着。
2004年。古馬になっても天皇賞(春)2着、宝塚記念4着と、どうにも勝ちきれず善戦止まり。
しかし秋を迎え、オリビエ・ペリエ騎手を鞍上に迎えると天皇賞(秋)、ジャパンカップ、有馬記念と古馬王道GⅠを3連勝し、テイエムオペラオー以来史上2頭目となる秋古馬三冠を達成。有馬記念で記録したレースレコードは2022年1月現在も破られていない。
藤沢和雄調教師とペリエ騎手にとってはシンボリクリスエスに続く有馬記念3連覇。
また、藤沢師にとっては秋の天皇賞もシンボリクリスエスに続く3連覇(02年岡部幸雄騎手、03年ペリエ騎手)だった。
この年、ロブロイはJRA賞の最優秀4歳以上牡馬、年度代表馬に選ばれた。
2005年にイギリスに遠征しインターナショナルステークス出走。Electrocutionistと首差の2着。
天覧競馬となった第132回天皇賞では1番人気に推されるがヘヴンリーロマンスと頭差の2着。
ジャパンカップでも1番人気に推されたが3着。
有馬記念は同年無敗で三冠を達成したディープインパクトが1番人気、ゼンノロブロイは2番人気だったが8着に終わり、現役を引退した。
通算成績
20戦7勝(GⅠ3勝 GⅡ2勝) 2着6回(日GⅠ3回 英GⅠ1回 GⅡ2回) 3着4回(GⅠ3回)
現役引退後
2006年シーズンから種牡馬となった。そして2020年を以て種牡馬も引退し、村上欽哉牧場で余生を送っている。
主な産駒
評価
ライバルのネオユニヴァース・リンカーン・ザッツザプレンティで4強、もしくはサクラプレジデントも入れ5強と呼ばれた。
ネオユニヴァースとは2勝2敗、リンカーンとは7勝5敗、ハーツクライとは3勝3敗。
サンデーサイレンス産駒の年度代表馬はロブロイ以外にはディープインパクトしかいない。史上2頭目の秋古馬三冠馬であり、2022年1月現在も破られていない有馬記念のレコードホルダーでもある。
……なのだが、悲しいことに競馬オタクの間ですら全くと言っていいほど話題に上らない。
テイエムオペラオーとディープインパクトのスター性があまりにきらびやかであり、ロブロイが活躍したタイミングはその二頭の狭間、ちょうど日本競馬界が低迷して時期だったことも無関係ではないだろう。
外部リンク
関連項目
ゼンリン…馬主・大迫忍は実質的な創業者。