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ゼログライジスの編集履歴

2022-03-07 04:02:40 バージョン

ゼログライジス

ぜろぐらいじす

玩具・アニメシリーズ『ゾイド』に登場する架空の金属生命体の一種。

スペック

機体名ゼログライジス
英表記ZERO GRIZIS
番号ZW44
所属
分類ギガノトサウルス種
骨格分類-
異名古の皇帝竜
全長15.5m
全高9.8m
重量220t
最高速度158km/h
発掘地域不明
IQ152
原始解放技名Zi・END(ジ・エンド)
搭乗者フランク・ランド
ステータス
  • アタック:10
  • ディフェンス:8
  • スピード:6
  • スタミナ:10
  • IQ:10
  • ワイルドブラスト:10
武装
  • ドーサルキャノン
  • 3連ビーム砲
  • インフィニティミサイル
  • テイルレーザー
  • Gグラップクロー
装備
  • グライジス・コア
  • ゾイド因子吸引装置
  • アイブレイン
  • マインドホーン
  • インティグレイションアーマー
  • コアリアクター
  • リアクターライン
クラスXL
動力モーター
発売日2020年8月8日
価格8500円
組立時間約-分

概要

進化ゾイド兵器ゾイドとは異なる新種ゾイド『ZERO』の1体とされる謎の「ギガノトサウルス」種の超巨大ゾイド。


先に発見されたゼロファントスと共通するアーマーとボーンが一体化したボディに、血管に似たリアクターラインが露出した特徴的な構造を持つゾイドで、ティラノサウルス種スピノサウルス種の巨大ゾイドに匹敵するか、あるいはそれらも凌ぐ巨大な体躯を誇る(全長ならブラキオサウルス種とほぼ同サイズ)。

コアと直結した眼球が無数に並ぶ「アイブレイン」は全方位を把握可能で、人類より高度な知能を有するとされる。


標的を自動追尾する指向性エネルギー兵器「ドーサルキャノン」をはじめ、横一列に並ぶ「3連ビーム砲」、多様な弾頭を無限に生成・発射し脳波で操る「インフィニティミサイル」、尾の峰に並んだ「テイルレーザー」と、多数の兵装を身に纏う。

また両腕には重力を操る「Gグラップクロー」、頭部には他のゾイドを操る強力な電波を発生させる「マインドホーン」を装備し、口内には大気中のゾイド因子を取り込むゾイド因子吸引装置が備わっている。


そして従来のゾイドにはない最大の特徴として、口から取りこんだゾイド因子を変換して放つ古代兵器「グライジス・コア」が胸の内部に搭載されている。そのコアから放たれるエネルギーは星を破壊する程の威力をもつと言われている。


今までは地下神殿の地中奥深くで眠っており、その上には本種を守護するように多数のゼロファントスが埋まっていたため、これまで人類に全く認知されていなかった。その上既知のティラノサウルス種スピノサウルス種とは全く別のゾイドで、同型種も未だ発見されていない。さらに本能解放にあたる機能は進化解放(エヴォブラスト)でも兵器解放(マシンブラスト)でもなく、原始解放(ゼロブラスト)となっている。

戦闘能力が極めて高いと目されていること以外は未だに謎が多いゾイドであるが、先述の異質な特徴の数々から第三勢力のゾイドである様子。

公式CMにおいても、ゼログライジスに対抗すべくライジングライガー、ジェノスピノ、オメガレックスの3体が共闘しているかのように並んでいる。


原始解放技は取り込んだゾイド因子をエネルギーに変え、臨界点到達後に胸部より展開したグライジス・コアから光線として撃ち出す「Zi・END(ジ・エンド)」。

この光線は単なる破壊兵器ではなく、敵ゾイドのコアを機能停止させ、ゾイドそのものを崩壊させる恐るべき効果を持つ。

終焉を意味する英語「The end」にゾイドを象徴する「Zi」を当てたネーミングであり、その名の通りにゾイドを終わらせる光線、といった所か。


アニメ

ゾイドワイルドZERO

アニメ本編に登場するより前から、オープニング映像に下半身が映り込んでいた。

ランド博士曰く、「宇宙最強のゾイド」にして「惑星Ziのものとは異なるゾイド因子を持つ存在」との事。


さらに44話の次回予告では、サリーが「他の宇宙から飛来したゾイド」と発言している。

この発言を文字通りに解釈した場合、ゼログライジスは惑星Ziに由来しないどころか、アニメの舞台である宇宙には本来存在しないゾイドという前代未聞の存在であることになる。


他にもキット版には記載されていないオリジナル要素として、

・口から紫色の熱線のようなものを発射する

・ゾイドコアを捕食する(破壊したゾイドからエネルギーを吸収する形で描写される)

・金属の茨を生成し、それを自在に操る

・通常のゾイド因子に干渉し、紫色のゾイド因子に変換する

・周囲の物質を金属化する

・原始開放の際にリング状のユニットを展開し、そこにZi・ENDを撃ち込むことで、ブラックホールを発生させたりビームを拡散させたりする


などの能力が追加されている。


本編では38話から登場。

かつてレオの父ジョシュア・コンラッドが発見した「ゾイドの聖地」の奥地、6500万年前の地層が露出する地点にて、紫の茨に覆われた巨大なゾイドコアの状態で初登場。茨に触れたレオの脳裏に突如浮かんだ映像の中で、初めて全身の姿を見せる。

そこは恐竜が生息する古代の地球であったが、突如ゼロファントスの群れを引き連れてゼログライジスが出現。胸から展開した兵器で恐竜たちを消し飛ばし、地球全土をまたたく間に滅ぼしたことが示されていた。この事からレオは巨大ゾイドコアを危険視し、ライジングライガーと共に破壊を試みたものの、ゼロファントスの妨害を受け失敗。この隙にゾイドコアは地中深くに潜り込んで行方を晦ませた。


それからコアは地中で成長を続け、42話のラストでイレクトラ・ゲイトに見出されたランド博士を乗せて復活。

「ゼログライジスの力を利用してリジェネレーションキューブのシステムを書き換え、人間の住めないゾイドのための惑星を創りあげる」というイレクトラの目的を達するべく、ゼログライジスは端末を目指して進撃を開始。迎え撃つ連合国軍を蹴散らし、同時に地球の地表を金属化させながら進軍を続けた。

その途中、ゼログライジスは洗脳した大量のゾイド達を自身の下に集結させると、そのゾイド達をすべて破壊し、コアから多量のエネルギーを手に入れている。


ゼログライジスに対抗する手段を得るべく、ボーマン博士がジョシュアの遺した手記を解読した結果、胸の下部に存在するコアリアクターが弱点であると判明。これに基づき、合同軍はグラビティーキャノンを用いた殲滅作戦を立案。リジェネレーションキューブの端末付近に陣を敷いた合同軍、およびライガー達の誘導により、ゼログライジスはグラビティーキャノンのPS弾頭を撃ち込まれる。しかしその超重力場に晒されてもなお進行を続け、そのままキューブに迫ったゼログライジスだが、そこにキューブの力を受け超重力を無効化したライジングライガーが突入。ライジングバーストブレイクを弱点の胸部に突き立てられ、行動不能に追い込まれた。

そこで撃破されたかと思われたが、突如地中から現れた刃のようなもので構成された「繭」に覆われて沈黙。しばらく「繭」は監視下に置かれていたが、その後霧に包まれ忽然と消失する。


合同軍やボーマン博士たちの懸命な捜索でもその所在は掴めずじまいであったが、後にシェル軍曹率いるバズートル隊が市街の廃墟に移動していた「繭」を発見。スティレイザー隊、キャノンブル隊が合流し、総攻撃を仕掛ける。しかし20機近いゾイドたちの砲撃を受けても繭は傷ひとつ付かず、その上ゼロファントスの群れや彼らが発するゾイドを石化させる紫の光に阻まれたため、合同軍は繭に近づくことすらままならなかった。

そこに修復を終えたジェノスピノ・オメガレックスが駆けつけ、ゼロファントスの群れを蹴散らして繭に接近。ジェノスピノがジェノソーザーで繭の一部を破壊し、その隙にオメガレックスが荷電粒子砲を叩き込む事で、繭ごとゼログライジスを吹き飛ばしたかに思われた。

しかし、崩れ去る繭の中からゼログライジスはより多くの武装が備わった完全体として再出現。コアから展開したリング状のユニットにZi・ENDを撃ち込むことでブラックホールを発生させ、2体をその中に消し去った。


最後の端末は真帝国残党との戦いで既に失われていたが、ゼログライジス自体が端末の代わりとして利用できる事から、それが可能となる地点へと移動を開始。推定された進路からは、現共和国首都に向かうことが予想された。

共和国軍は首都の破壊を防ぐべく、進路上にある都市遺群にゼログライジスを誘導、地下施設跡を破壊してゼログライジスを落下させ、さらにマグマを流し込んで焼き尽くすという作戦を決行。一度は作戦が成功したかと思われたが、自前の能力で溶岩を金属化させて脱出し、再び共和国首都へと歩を進める。

後がなくなった共和国は、首都として使われていた移民船の機能を再起動し、移民船そのものを特攻兵器にしてゼログライジスにぶつけるという大胆な最終作戦を実行した。迫りくる移民船の巨大質量の前にはZi・ENDもほとんど意味をなさず、そのまま移民船に圧し潰され、と同時に自爆した船の爆炎の中に消えた。


しかしゼログライジスはいまだ停止しておらず、リング状ユニットで瓦礫を吸い上げて再度地上に出現。とはいえ流石に無傷ではなく、全身の装甲は焼け付き、片目は破損、武装の一部も喪失という満身創痍の状態であった。それでも移動を続け、最後の抵抗を試みる合同軍を壊滅させて、目標ポイントの手前にまで迫る。そこに駆け付けたレオとライジングライガー、さらにブラックホールから生還を果たしたジェノスピノ・オメガレックスと再度対峙し、最後の戦いを繰り広げる。

ジェノスピノ・オメガレックスをあっさり退け、ライガーがグライジス・コアの開口部に飛び込んだ事も意に介さず突き進み、ゼログライジスは遂に作動ポイントに到達。そこで地球の完全な改造に着手したものの、内部に入り込んでいたライガーのライジングバーストブレイクで直接ゾイドコアを貫かれ、ようやく完全に機能を停止した。

さらにライガー自身が発生させた正のゾイド因子によって汚染されていたキューブも正常化。イレクトラおよびランドは消滅し、ゼログライジスはそのまま地下深くへと沈降していった。


ちなみに、復活から44話までの時点ではマインドホーンやインフィニティミサイル、テイルレーザーが確認できず、ドーサルキャノンも4門しかない等、キットとは異なる不完全体を思わせる外観となっていた。ただし、この時点でも戦闘力は桁違いの一言。

遠距離戦ではドーサルキャノン4門とビーム砲を数発放つだけで合同軍のゾイド数十機を一掃し、接近戦においても尾の一撃でM型ゾイド数機を戦闘不能に追い込んでいる。

また装甲も非常に強く、合同軍の大軍勢による一斉攻撃を受けても一切の損傷を受けない。それどころか、合同軍で最強の威力を誇るグラビティーキャノンの重力波攻撃を受けようとも無傷で動き続ける規格外の耐久性を誇る。これは同時に、超重力の中でも体勢を崩さず歩行できるだけの脚力を持つことを示していると言える。

(尚この重力波攻撃は、オメガレックスすら姿勢を保てず崩れ落ち、荷電粒子砲もランド博士かボーマン博士でないと完全修復できない程の大ダメージを与える代物)


ゾイドワイルド戦記

戦記では2話で早くも再登場。

ナレーションではZEROの個体と同一であるとされ、長きに渡るゾイド同士の戦争に反応して復活を遂げたという。

人の制御を離れた野良ゾイドで、ゼロファントスの群れを引き連れて地上を彷徨い、破壊本能のままに暴れる天災の如き存在。


共和国、帝国の両軍からも作戦行動を妨げる厄介なものと認識されているようで、対処法として、Zi・END発射直前に露出したグライジス・コアに集中砲火を浴びせ、機能停止に追いやる作戦が取られている。しかしそれでもわずか数秒の間停止させる事が精一杯のようで、両軍ともゼログライジスと遭遇した時点で作戦を中止して撤退せざるをえないのが現状となっている模様。


サイズについて

ゼログライジスはゾイドワイルドのシリーズ内で群を抜いたサイズを誇り、アニメではその巨大さがさらに強調されている。


38話の回想シーンにおいて、ゼログライジスは古代地球の深い森でも足元しか隠れない程の大きさで映っている。

現在のスギの木は15m~20mほどの高さになるものも多いが、このシーンの木々が同じくらいの高さであると仮定すると、単純計算で60~80mはあろうかという体高となり、キット版(体高9.8m)とは比べるべくもない程の超巨大ゾイドとなる。

ちなみに、この概算をもとに忠実にキット化した場合、1/35スケールで体高170~230cmほどというトンデモキットとなる。とてもではないがおもちゃ売り場に並べられるようなサイズではないだろう。


現代にて復活した後も、遺跡であるビル群と比較してジェノスピノオメガレックスと同サイズ、或いはそれらを凌駕するとも窺える超巨体を見せた。

より詳細な大きさが判明するのは格闘戦を繰り広げた44話での事。ゼログライジスの気を引いて進路を変えるべく、ライジングライガーとガトリングフォックスが頭部に取り付き、アイブレイン周辺を爪で攻撃するシーンが描かれた。

この際、なんと上顎だけでライガー等に匹敵するサイズを誇る事が判明。これをキット版ゼログライジスと比較して概算した場合、その全高はおおよそライジングライガーの全長5機分であり、キット版のライガーの大きさから換算すると44mほどとなる。


47話ラストシーンにて、完全体となって復活。次回予告ではジェノスピノとの格闘シーンが映っていたが、なんとジェノソーザーを片手でつかめる程度のサイズであることが判明。

過去のシーンなどからジェノソーザーの直径はビーストライガーの1.5倍弱程度であることがわかっており、キット版のライガーに準拠すればおよそ13m。そして次回予告に映っていたゼログライジスの手とジェノソーザーの大きさをもとにキットで換算すると、ゼログライジスの体高はジェノソーザー4枚分ほど。

これらの概算から、48話でのゼログライジスは体高52m程度であると推測できる。

なお、前述の概算におけるライガーの全長はキット版データから参照しているものであり、アニメ版においては登場するゾイドは総じてキット版を超えるサイズで登場している為(ラプトールならキット版の全高はアジアゾウの大型個体の体高に近いがアニメ版は頭部の横の長さだけで人間の大人の身長を超えるサイズ)、それも考慮するとさらに巨大サイズと考えられる。 それでも、他の追随を許さない規格外のサイズであることは明らかであろう。


キットについて

キットは8月8日発売。全長44cm・全高28cmと、ゾイドワイルドシリーズ最大のスケールを誇る。箱もこれまでのXL型ゾイドのものより高さが増しており、最も大きな箱となっている。


骨格形態がない事などのデザインはゼロファントスと共通だが、体色はあちらと異なり光沢の強いシルバーとなっている。開発スタッフによれば、これはゼログライジスのために特注で用意した特別なカラーリングとの事。

背面には棘のように兵器が生え揃い、非常に物々しい。Zキャップはジェノスピノの物と同様の大型キャップで、色はゼロファントスと同じメタリックパープル。ただし装甲に隠れて見えない部分が多く、パッと見でわかるのは頭部と膝上くらいのもの。これもあって「他のゾイドとは別モノ」という印象が強い。


起動すると、手と尻尾を動かし、口を開閉しながら歩行を行う。尻尾の振り幅が非常に大きいのが特徴的。

原始解放は自動で行われる。しばらく歩くと停止し、背を大きく反らして口を開け、腕を左右に開く。背を反らす事で胸内部のグライジス・コアが露出し、赤く発光しながら回転する発射アクションを行う。

発射アクションから体勢を戻すまでの一連の動きを2回繰り返し、その後続けて歩き始める。


さらにゾイドワイルド初の試みとして『脚部の軸となるパーツが縦に二つに分かれている』という構造が取り入れられ(従来なら脚部用の骨格パーツが縦に二つに分かれている)、この構造により軸となるパーツが独立し、歩行時には片足が前に出る時に軸パーツの間に隙間ができ、これにより『膝を曲げているように見える』という視覚効果が発生してはより生物的な動きを疑似的だが再現でき、この独立という構造は後に登場するゾイドにも受け継がれていく。


余談

ゼログライジスの発売日である8月8日から、各店舗にて改造武器パーツが貰えるキャンペーンが開催された。

関連商品を3000円以上購入することで、メタリックパープルの「A-Zレーザーガン」「A-Zインパクトレーザーガン」が一つずつ貰える。ちょうどゼログライジスのリアクターラインと近い色合いになっており、なかなか毒々しい。

これらの武器は過去のキャンペーン等で配布されたものと同じ形状で、合体させて「A-Zロングレンジレーザーガン」にすることも可能。この時点では一般販売されていない改造武器であった上に、ゼロゾイド仕様の限定カラーであるため、これを機にゼロファントスなどを追加購入した方もいたかもしれない。


コロコロオンラインにて機体名と写真が先行公開されたが、それより以前にコロコロコミックの付録のフォトカレンダーにおいて、詳細が明かされないまま頭部周辺のみ写る形で披露され、話題を呼んでいた。

この写真は多くのゾイドが合成された渋谷交差点の実景写真で、その中で他のゾイドから離れた後方にゼログライジスが写っていた。

しかし同時に、彼のすぐ側の建物に張られた久光製薬のサロンパスの広告看板がやたら目立っていた事から、公式で機体名が明かされるまでは“サロンパス”というニックネーム(?)で呼ばれる事もあったようだ。


肉食恐竜種のゾイドのような姿を持つが、今まで登場してきた地球由来のイドとは姿勢が異なり、どちらかと言えば惑星ziにおける特定のを連想させる直立姿勢に近い体勢を取っていることが大きな特徴。これは恐竜の古い復元図と似た、いわゆる「怪獣体型」と呼ばれるもの。


アニメストーリーにおけるラスボスであるが、かつてラスボスを努めたゾイドのカラーリングを見ると、デスザウラーアルティメットセイスモデスレックスは帝国側のイメージカラーである赤と黒、バイオティラノは黒と紫という暗い印象の色であった。

これまでラスボスの中で白を基調としたゾイドはバーサークフューラーが存在しており、ゼログライジスはこれに続く数少ない白基調のラスボスとなる。

尚、アニメ版のコクピットはアニメ版デススティンガーに類似している。こちらはゾイドコアを捕食するという能力も共通している。


一部のゾイダー達は、ゼログライジスのイニシャルがZGである事、また昔ながらの直立二足歩行の怪獣姿勢やグレーのメタリックな配色という特徴から、ゾイドシリーズの象徴である大型ゾイド「ゴジュラス(別名ゾイド ゴジュラス)」との共通点を指摘している(それは前作のラスボスであるデスレックスにも言えるが)。

また以前の記事におけるインタビューにて、ゾイドワイルドの開発陣は「ゴジュラスのような二足歩行の大型恐竜をゾイドワイルドでやったらどうなるかを考えてみたい」と発言していた。その結果がゼログライジスである可能性は高いだろう。

他にもモデルが単純な恐竜型ではなく「ギガノトサウルス」であること、背鰭自体が武装であること、胸部に回転型の超兵器を搭載していること、未来の平行世界において実際に地球に飛来した設定などから、ゴジュラスギガからキングゴジュラスまでのゴジュラスシリーズの集大成的な存在であるとも言える。


グライジスという名称も危機や重大局面という意味を示す「クライシス」のもじりともその「ゴジュラス」の名前をもじったダブルミーニングとも取れる。

こうしてみると「ゾイドの破壊と攻撃の原点」というゼログライシスの評価にも往年のファンにとっては別の意味が込められてるように聞こえるだろう。

一方で、具体的な関係性は不明だが、キット版のボディの一部にはかつて惑星Ziに存在していた国家の一つだったゼネバス帝国(およびネオゼネバス帝国)の紋章が刻み込まれており、もしかしたらその国家の象徴でもあったデスザウラーのイメージも取り入られているのかもしれない。

なおアニメ版ゼログライジスは惑星Ziとは異なる星のゾイド因子を持つという設定からか、下顎をはじめとした箇所にゼネバス帝国の紋章は刻まれていない。


また漫画版『ゾイドワイルド』において、古大秘宝Zはシリーズであり1種ではないとされている事から、こちらとの関連も考えられるかもしれない。


さらに漫画版の続編『ゾイドワイルド2』にも意外な形で登場。超高層ビル群を遙かに凌駕し、キット版よりも巨大なジェノスピノが可愛く見えるほどの超巨大ゾイドとして登場する(過去作ならゾイド-ZOIDS-版のオリジナルデスザウラーに匹敵するサイズと考えられる)。


関連タグ

ゾイド 獣脚類 怪獣 惑星破壊


ゴジュラス...ゾイド最初期の大型肉食恐竜ゾイドで、ゾイドブームのきっかけとなったシリーズの象徴。カラーリングも似ている。


ゴジュラスギガ...同じくギガノトサウルスをモチーフにしたゾイド。二足歩行を可能とし背鰭から砲撃出来ると言う特徴も共通する


キングゴジュラス...惑星Zi史上最強のゾイド。圧倒的な戦闘力を誇り、最後の戦闘では惑星規模の天変地異が起きた。別の星から飛来したこともあるという点も共通している。

ゼログライジスのパッケージ写真はキングゴジュラスのものをオマージュしていると思われる。


デスレックス...アニメ第5作、本作「ワイルドZERO」から未来にあたる時代のラスボス。


ジェノブレイカー...「繭」によって進化した点が似ている。


デスザウラー...元祖ラスボス。荷電粒子砲をグラビティキャノンで拡散させたが、これはゼログライジスがドーサルキャノンを放物線状に発射するのと似ている(Gグラップクローで軌道を曲げた可能性もある)。

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