マンガで分かるバーサーカー
まんがでわかるばーさーかー
言ってくれたらどこだって行くよ。
どんな森でも山でも、一日あれば草一本残さず整地してみせるから、期待していいよ
プロフィール
真名 | ポール・バニヤン |
---|---|
クラス | バーサーカー |
性別 | 女性 |
身長 | 不確定 |
体重 | 不確定 |
属性 | 中立・中庸・地 |
出典 | 伝承 |
地域 | アメリカ、カナダ |
好きなもの | みんなを笑顔にすること、パンケーキ |
苦手なもの | 自分のことが嫌いな人 |
ILLUST | リヨ |
CV | 小見川千明 |
身長は通常3m以上あることが目測できるが、正確な数値は計測するたびに変化するので確定できない。
概要
『もっとマンガで分かる!Fate/Grand Order』第59話にて初登場したうどんサーヴァント(リヨ鯖)。
生みの親であるリヨぐだ子が直々に育て上げた。
期間限定イベント『オール・ザ・ステイツメン!〜マンガで分かる合衆国開拓史〜』の報酬として、うどんサーヴァントでは現状唯一実装されている。
第60話ではクラスがバーサーカーで、霊基再臨すると「ハダカにオーバーオール」となることが判明した。実装時にもハダカオーバーオールは継承された(マンガでは何も付いていなかったがFGOでは缶バッジが付いている)。
リヨぐだ子曰く「幼女」らしいが、巨人と言って差し支えないサイズ(高さ3メートルはありそうな部屋の中でも直立できてない)の体と、子供特有なのか親譲りなのか結構な残酷さを備えているようで、初登場時には遊び相手だったジャック・ザ・リッパー以下3名のサーヴァントを既に英霊の座へふっ飛ばしており、追加投入されたナーサリー・ライムも即刻断末魔をあげるハメになった。
『Fate/Grand Order Gutentag Omen』のテキストによると、「人類の発展の為なら多少の自然破壊は避けられないと思っている」らしい。また、同作品のイラストでは右手に斧を持っており、コクピットのような構造になった帽子にリヨぐだ子が搭乗していた。
「マンガで分かるバーサーカー」は公式サイトの不具合告知中の通り名で、ゲーム中では最初から後述の真名が表示されている。
人物
『マンガでわかるFGO』版
本編では一言も喋らずひたすら無口。
初登場回では、血まみれで宝箱が転がる凄惨な室内に佇み後から入ったナーサリーが断末魔をあげるという衝撃のデビューを飾るなど相変わらず狂気の象徴。
その後もハンバーグごとジャックを食べたり、ちびっ子たちでクリティカルスター屋さんを営み原材料として斬り刻まれたり、セイントグラフでは中でリヨぐだ子が操縦していたりと、アンノウンな存在感を放っていた。パセリが食べた途端に泣きだすほど大嫌い。
アニメ版では唸り声と挨拶のみセリフが存在する。
FGO版
あどけなさの残る巨大な少女として登場。ちゃんと喋る。
「開拓」に関する姿勢に多少やりすぎ感はあるものの、他人を慮り笑ったり泣いたりできる可愛い少女。「アンシャンテ(はじめまして)」「ボンジュール(よろしく)」「ウィ(うん)」「メルスィ(ありがとう)」など、フランス系移民であるかのような言葉遣いを見せるが、これは彼女に縁深いウィスコンシン州が、毛皮交易のためフランスから多くの交易業者達が訪れ、開拓後イギリスに譲渡されてからもこの地に残るなど、何かとフランスに縁があったことに由来すると思われる。
上記のように原作マンガとFGOゲーム内ではいくらか設定の変更があり、FGOゲーム内イベントに出てきたリヨぐだ子っぽいものがマンガのリヨぐだ子と同一の存在かも確定ではないのだが、うどん生地と聖杯の泥をこね合わせて作ったサーヴァントであるのは変わらないようだ。
その巨体もあってとにかく食欲旺盛。単行本でも「食いしん坊なところがあります。」と紹介され、マスターの誕生日でも誕生日ケーキを用意したが、自分で食べてしまったという説明を受ける。原典からして「子供の頃から毎日牛数十頭分のミルクを飲んでいた」「豆が入った積み荷を落とした川を焚火で煮込み、塩と胡椒で豆スープに仕上げて川ごとたいらげた」等、大食い伝説には事欠かない。
また、リヨ版同様にパセリが嫌いだが、向こうが単に味が苦手なだけだったのに対し、こちらは「開拓という成果の添え物に過ぎず、最終的に除け者にされる自分」をハンバーグに添えられるパセリに例えて思い起こさせる意味でも嫌っている。
開拓者精神の象徴の様な存在であり、環境開発、即ち『創造のための破壊』が本能にして存在意義。
しかし破壊する度にその行為に対する非難の念にも苛まれており、在り様自体が人類の発展と自然保護の板挟みという狂おしい宿命も背負っている。それが狂戦士たる所以なのだろうか。
FGOAC版
『Fate/GrandOrderArcade』において2021年4月1日において行われたイベント『マンガでわかるFGOAC』でまさかの事前告知なしで登場が決定、しかもソシャゲ版と同じく配布サーヴァントとして実装された。
真名
「ポール・バニヤン」
「青くて巨大な謎生物(牛?)を連れた巨人の木こり」「自然破壊」という特徴から、早い段階で最有力視されていた。
また、もう一つの宝具名にあるアメリカのウィスコンシン州には『ポール・バニヤン製材キャンプ』という施設も存在する。
気は優しくて力持ちで知られ、漫画版の本編当初はとてもそうは思えない凶暴なキャラ描写が多かったが、後々ナーサリーやジャックと意気投合しており、イベントでは最初から親切であったりと、伝承通り優しい部分も持ち合わせた英霊だったと言える。
ただし、聖杯にかける願いが『地球を全部更地にしよう(要約)』と、中々に不穏。その願いは聖杯に願わずとも叶ってしまったのだが。
それなりに知名度を持ち、逸話からして決して弱いはずはないのにレアリティは驚きの☆1。
もっともこれは、ただでさえ神秘が薄くなった比較的近代のほら話の具現、即ち本来英霊のなりそこないである『幻霊』に、聖杯の力で無理やり『世界創造の大地母神』要素を付け足し、サーヴァントとしての霊基を成立させたのが彼女である為。
現実の伝承では男性として伝わっているが、こちらは女性。Fateではよくある事例ではあるのだが、バニヤンの場合は本人もなぜ女性として現界したのか不思議がっているという珍しい描写が見られる。前述した「大地母神」の要素が影響しているのだろうか。
5周年企画の「under the same sky」では山梨県を担当で、富士山から顔を覗かせていた。
彼女が選ばれたのは恐らくダイダラボッチ伝説からの連想だと思われる。どうやら斧やチェーンソー以外にもスコップも所持しているらしい事が分かっている。
能力
その巨大さゆえ物理パラメータは高ランクを記録する。特に設定上耐久はAランクと抜きん出て高い。
ただ巨大さやのんびりとした性格からか敏捷性に欠け、出自やサーヴァント化した経緯から魔力・幸運共にEランクと底辺である。
もっとも元来の性質を鑑みると、これでもサーヴァントステータスとしては有情な落としどころと言える。
また、伝説のとおり、巨大な青い雄牛『ベイブ』を相棒として連れている。漫画、およびゲーム中では一頭身の球状ボディな妖怪めいた謎生物として描かれているが、どうも漫画表現的なデフォルメではなく本当にあの姿で現界している模様。マテリアルによれば、開拓時代のアメリカで噂されたフィアサム・クリッター(伝承・ホラ話に登場する生物群)とか、USHI…じゃなくてUMAの類ではないかとのこと。漫画版ではバニヤンを乗せて走る姿がジャンヌに『黙示録の青騎士』と間違えられた。
スキル
狂化(D) | 全パラメーターを1ランクアップさせるが、理性の大半を奪われる。バニヤンの場合、理性より自己の存在基盤が狂っており、伝承において自身が男性として語られたのか女性として語られたのか思い出せなくなっている。 |
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霊基拡張(D) | 『変化』と似て非なるスキル。自身の霊基をフォルムはそのままで増大・強化するスキル。スケールアップだけでなくスケールダウンも含まれる。バニヤンのサイズは環境によって変化する。また、このスキルのランクの低さも、英霊にふさわしくないと自分に自身が持てない原因の一つと思われる。 |
愉快な仲間たち(A) | バニヤンの下にベイヴを初めとして規格外の猛者が集った逸話に由来するスキル。バニヤンの仲間や育てた作物が巨大なのはこのスキルの影響下にあるため。 |
豆スープの湖(A) | バニヤン達のキャンプが湖を丸ごと豆スープにして、1シーズンの食を賄った逸話に由来するスキル。数万の部隊を養うスペックがあり、バニヤンと一緒に居れば食いっぱぐれることはない。 |
ポップコーンの吹雪(B) | バニヤンの食べたポップコーンの殻を吹雪と勘違いした動物達が凍死した逸話に由来するスキル。原理は不明だが、バニヤンによる無意識の精神攻撃か現実歪曲が示唆されている。 |
驚くべき偉業(マーベラス・エクスプロイツ)
- ランク:A
- 種別:対軍宝具
- 由来:W B Laughead著『The Marvelous Exploits of Paul Bunyan』
「地面ごと、平らにしてやる……」
「これが開拓者魂だーっ!!」
アメリカ合衆国そのものを概念宝具とし、その建国史をエネルギー化して敵に叩きつけそこにあるすべてを薙ぎ払う……と本人は言っているが、実際は巨大な脚で敵を踏みつけているだけのようにしか見えない。
この巨大な足、実はモンティ・パイソンネタのひとつでもある。パイソンのオープニングアニメーションに登場する巨大な足がそれ。
ちなみに、「アメリカゆかりのキャラクターなのにイギリスのコメディアンのネタが出てくるのはおかしいのでは?」と思う方もいるかもしれないが、「巨大な足」の生みの親でありパイソンのアニメーション(通称:ギリアメーション)を制作したテリー・ギリアムはパイソンメンバー唯一のアメリカ人(1968年にイギリス国籍を習得し二重国籍だったが2006年にアメリカ国籍を放棄しているので現在は国籍上はイギリス人)である。
なおもう一つのボイスのほうは、知る人ぞ知るアメリカンロボゲームが元ネタと思われる。
ゲーム内ではこちらを使用する。
種別はBuster。効果は【敵全体に強力な攻撃&防御力をダウン(5ターン)〈オーバーチャージで効果アップ〉】。
この宝具の真価はその演出の短さにある。飛び上がって巨大化して敵を踏みつけるだけという非常にシンプルなもので、高速化をしていればわずか2秒で終わる。
それまで最速だったアーラシュの「流星一条」やエイリークの「血塗れの戴冠式」よりも速い(上手くいけばスキル使用時の台詞が長いオジマンディアスや宝具選択時の台詞が長い源頼光の台詞中に宝具を撃ち終える事もある)。
ゲーム内プロフィールにも「全宝具の中でも驚きのスピード。」と表記されており、リヨぐだ子が度々願っている「宝具演出スキップ」に対する一つの答えがここに実現されたといえよう。
本人がNPチャージ系のスキルを持たないので、即ぶっぱするには高レアリティの概念礼装や他サーヴァントからの補助が必要となるが、その体制を整えられれば相性を気にしないバーサーカーであるというのも合わさって、種火クエストなどの周回にはうってつけである。
ただ、本人としてはその短すぎる演出は相当不満なようで、2018年大晦日に放送された『マンガでわかるFGO』のアニメ内にてその怒りから暴走状態に陥った。リヨぐだ子から新規ボイスの収録を提案されるもマシュを踏み潰すまで収まらなかったほどである。
(なお、新規ボイス自体は放送後にきちんと実装された。)
ダコタ・キャンプ
- ランク:A
- 種別:対軍宝具
バニヤンが一声かければみんなキャンプの一員。指揮に従えば驚くほど効率的に開拓が進む。
恐らくは召喚または洗脳によって、開拓の人手を調達する宝具と思われる。
ウィスコンシン・デス・トリップ
第83話でライダーとの戦いのときに取り出したチェーンソー。 本人が言ったわけではなく、傍らにいたリヨぐだ子の言及による。
宝具名の元ネタはスタティック-Xというロックバンドの楽曲及び同名のアルバム名か、チャールズ・ヴァン・シェイク氏の写真集「ウィスコンシン死の旅」からとったものと思われる。どちらも真名との関係性は薄く、単にウィスコンシン繋がりなだけと思われる。更に単行本2巻のステータスには記載されてないのでその場限りの方便と思われる。
第三再臨まで育てると武器が斧からチェーンソーに変わり攻撃時にもきっちりとモーター音が鳴る。
ゲーム中での性能
サービス開始2周年記念の10大特典のイベント報酬サーヴァントなのにまさかの☆1であるため、性能が低いと見られがち。しかし、
- 味方全員のBusterカード性能とクリティカル威力Upで火力を底上げする『愉快な仲間たち』
- 味方全員のHPを回復する『豆スープの湖』
- 敵全体に防御力&HP回復量ダウンのデバフをかける『ポップコーンの吹雪』
と、星1サーヴァントにしてはあまりにも優秀過ぎる(逆に言えば低ステータスの☆1だからこそ許される性能である)スキルが勢ぞろいである。
☆1であるがゆえに強化に必要な素材やQPも優しく、配布なので宝具Lv5も容易。育てやすく初心者でも扱いやすい。
逆に、上述の宝具演出のスピーディーさに加え、相手を選ばないバーサーカーであるため、種火や宝物庫のクエストの周回を重ねる上級者にも需要が高い。
しかし、カードバランスは《Arts:1/Quick:1/Buster:3》と典型的なバーサーカーの組み合わせでNPが貯まりづらく、NP獲得系のスキルを何も持たないため、NPチャージ系の概念礼装や仲間サーヴァントからのフォローが無いと宝具を撃つ事は難しい。
バーサーカーであるのに加え、全サーヴァント中最低のHP(耐久:Aとはなんだったのか…)から何ターンも場に残って戦闘を続けることが難しく、Aが1枚しかないいため、自力でNPを溜めるのはあまり考えない方が良い。
後に聖杯転臨やアペンドスキルが実装されやや伸びしろが増えたものの、配布枠ゆえに「サーヴァントコインを恒常的に増やす手段が絆レベルアップしかない」という縛りがある。
余談だが、設定では高い耐久力を持つはずなのに実際の耐久力が低いのはキャスター(Fate/EXTRA)と逆の現象である。
関連人物
もっとマンガで分かる!Fate/Grand Order
生みの親&育ての親。全ての元凶。
お友達。
登場当初は幼女繋がりというだけでマスターにあてがわれ、意思疎通が取れず食べられてしまうなどあんまりな扱いが目立つ関係であった。しかし次第に友好的な関係を築いていったらしく、後期には「クリティカルスター屋」や「ちびっこ王国」にも参加。
続編である「ますます〜」では、バニヤンが防犯ブザーを鳴らすと、上記のふたりに加えちびっこ王国の夫妻らがどこからともなく駆けつけてきてくれるような仲となっている。
Fate/Grand Order
アメリカに発生した特異点でバニヤンを保護し、仮のマスターとなった。
巨大で異常な能力を持つ自分を、一騎のサーヴァントとして偏見なく接してくれることに感謝しており、
特異点修復後は正式に彼女のマスターとなって絆を結ぶ。
立香とともに特異点へ降り立ったキャスター。ともにアメリカに深い関連を持つ。
ジェロニモは最初バニヤンを特殊な神霊と考えたが、エジソンは真名を知ってからその正体に勘付いていた。
にもかかわらず、ともにバニヤンを同郷のサーヴァントとして受け入れており、対等に接している。
また、エジソンとは2018年クリスマスイベントでアメリカ代表としてコンビを組んだ。
ナーサリー、ジャック
バニヤンを召喚した「おかあさん」と呼ばれるマスターに召喚された。
『マンガで分かる~』同様にバニヤンと友好関係となるが、こちらは終始ほのぼのとした友情を結んでいる。
アメリカにまつわる数々の英霊の名を借りて立香とバニヤンの前に立ちはだかった。
「文明の破壊者」と「文明の開拓者」とである意味真逆の存在でもあるせいか、バニヤンはカルデアで彼女からよく監視されており、苦手意識を持っている。
だがアルテラの方はどうやらバニヤンを危険視しているというわけではないらしい……。
バニヤンとちびっ子コンビを召喚した名も無きマスター。
「ぼくのかんがえたさいきょうのサーヴァント」を生みだすべくバニヤンをうどん粉と聖杯の泥、そして地母神やその他もろもろの概念から生成するも、☆1となったバニヤンを失敗作とみなして投棄。当初は黒幕と目されていたが、実はバニヤンが聖杯と繋がった結果その影響下に自分も巻き込まれてしまい、12,000回以上も繰り返されたループ世界に取り込まれただけだった。
結局、こちらの主人公からきついお灸を据えられて消滅したが、そこまでの言動などが原因で、我々が知る彼女と同一なのかは判然としない状況にある。
バニヤン同様、繁栄・破壊・女神の属性を持ち、こちらもグガランナという巨大神牛を引き連れているはずだった。
公式における絡みはないが、髪型・武器・キャラ・クラス・動物の相棒など、共通点が多い。
バーサーカーへ完全有利の相性を持つエクストラクラス。
該当者の1人はバニヤン同様、本来は英霊の器ではない存在だった。
大地母神の概念を持つ巨大幼女系英霊繋がり。