曖昧さ回避
概要
正式名称“Department of Damage Control”「損害統制局」。
ダメージコントロールの名前通り、超人ヒーローたちによる被災地の後始末や整備、残されたヴィランの武装やビークルといったテクノロジーの回収・管理を行う会社。
初登場は1988年の"Marvel Age Annual #4"。
翌年の "Marvel Comics Presents #19" から本格的な活動が確認され、"Damage Control" と題した短期シリーズが、1989年から1990年にかけて4巻、1991年にも4巻刊行されている。
その後2006年のアントマンを主役としたシリーズ "The Irredeemable Ant-Man" や、2017年の怪獣タイプのキャラクターを中心とした "Monsters Unleashed" に登場している。
当初の出資者はトニー・スターク / アイアンマンと、ウィルソン・フィスク / キングピン。
メンバー
- アン・マリー・ホーグ(Anne Marie Hoag)
組織の創設者で事実上のオーナー。
実写版では『ホームカミング』に登場。タイン・デイリーが演じ、日本語吹替は西宏子が担当。
- ウォルター・デクラン(Walter Declun)
「シビルウォー」当時のCEO。より大きな被害を出して利益を得るべく、自爆再生するヴィランのニトロを強化したことが事件の発端となった。
- アルバート・クリアリー(Albert Cleary)
CFO(財務部長)。
実写版では「クレイアリー捜査官」として映画『ノー・ウェイ・ホーム』から登場。吹替は友情出演の一環で尾上松也が務めている。
ドラマ『ミズ・マーベル』では河本邦弘が担当。
- サディ・ディーヴァー
『ミズ・マーベル』から登場。
ある事件で敗訴した際に賠償金が払えず、一時期アルバイトとして勤めていた。
実写(MCU)版
こちらではトニー・スタークがアメリカ政府と設立した半官半民、日本でいう第三セクター。
S.H.I.E.L.D.が世間的には崩壊した後のアベンジャーズらヒーローたちに関わる行政組織として、S.W.O.R.D.とともに主にフェイズ4から活動が描かれる。
軍隊やFBI並みに武器の所持や捜査権限もあるようで、作中では(味方のはずのヒーロー側からみても)度々横柄な態度が目立つ。
アイアンマン
終盤、トニーの部屋のモニターにそれらしき名前とマークが確認でき、この時から構想自体はあったと考えられる。
スパイダーマン:ホームカミング
『アベンジャーズ』終盤のニューヨーク決戦後、民間の業者を排除する形でがれきの処理を開始。
エイドリアン・トゥームスがトニーに恨みを抱く原因を作ってしまう。
その後もダークエルフやウルトロンの残骸を回収していたが、一部はトゥームス改めヴァルチャーの手に渡っており、約6年かけて彼らが武器商人として活動する下地になってしまった。
スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム
『ファー・フロム・ホーム』におけるロンドン襲撃およびミステリオ殺害の事件を受けて、その罪でピーター・パーカー / スパイダーマンを拘束。MJ、ネッド、メイおばさんら関係者を取り調べる。
また凶器となったドローンがスターク社製であったことから、トニー亡き後に会社の責任者だったハッピー・ホーガンも連行。
このうち殺人容疑に関してはやり手の弁護士の介入もあり、ピーターらは釈放される。
しかし冤罪であっても影響は大きく、ピーターがドクター・ストレンジの元を訪れ、別世界のヴィランたちを呼び寄せる原因となってしまう。
その後彼によってヴィランたちが結託し暴れた現場に駆け付けるも、ピーターを犯人と勘違いし、さらに精神的に追い詰めてしまった。
ミズ・マーベル
第1話のポストクレジットから登場。
新たな超人が現れたという情報をもとに、カマラ・カーンの周辺を調べ始める。
なおこれに際してモスクに土足で踏み込むという、民族・宗教問題が大きく描かれている本作では特に暴挙と言えることをやらかしている。
また上記のものと似た(おそらく押収・改良した)ドローンをカマラや謎の少年・カムランの追跡に利用している。
終盤では能力を覚醒させたカムランを狙い、彼を庇って学校に立てこもったカマラたち高校生に銃を向けて制圧しようと行動。
しかしその様子をSNSで拡散され、地元住民の体を張った抵抗により、退散していった。
シー・ハルク:ザ・アトーニー
アボミネーションことエミル・ブロンスキーの身柄をS.H.I.E.L.D.から引き継ぐ形で拘束しており、彼の仮釈放に向けた面会のために、担当弁護士のジェニファー・ウォルターズ / シーハルクが(『ミズ・マーベル』で主要施設とされた)建物を訪れている。
なおアボミネーションは『シャン・チー/テン・リングスの伝説』にて施設から一時的に外出しているので、ウォンがポータルで連れ出したとはいえ、警備の甘さが間接的に露呈することになった。