本条鎌足
ほんじょうかまたり
概要
十本刀の一人、"大鎌の鎌足"。
外見は美しい女性だが、実は男性。オカマ(当時で言えば陰間、今で言えば男の娘)キャラ。
敵前逃亡した部下を容赦なく斬り殺したり、(原作では)自分が男だと告白する際にいきなり股間を見せたりするなど、男らしい一面も持っている(操曰く「翁のより大きい」らしい)。
(アニメでは股間を見せるシーンはカットされ、口頭で明かす形に変更されセリフも改変されている)
再筆版の設定では、”モノは既にない。取っちゃいました”と書かれている。
性格
普段は明るく元気なお姉さんといった感じに振る舞い、十本刀の中では比較的とっつきやすい性格に思える。しかし、その笑顔の下には強いコンプレックスを隠している。
志々雄に惚れているが、男としては宗次郎、女としても由美に勝てないとコンプレックスを抱いており、せめて戦いで志々雄の役に立とうと命を懸けて任務を遂行しようとしていた。
この関係上、由美とは当然仲が悪く、失言の応酬を交わす間柄。また命惜しさに任務を放棄しようとした部下は容赦なく処断する、蝙也が明神弥彦に敗れた際は大した驚いた様子も見せないなど、冷酷かつ冷徹な面も持っている。しかし、薫との決戦では男としての凄まじい覚悟を見せており、「常に自分は本気であり、そうでなければオカマはやってられない」と操に言い放った。
物語への絡み
蝙也、夷腕坊と共に葵屋を襲撃し、薫と巻町操の二人と対決。当初は操を一蹴し、薫を防戦一方に追いやるなど優位に立っていたが、操の策によって鎌の柄を砕かれる。薫と一騎討ちとなり、「男」としての本性を現し、大鎖鎌が破壊された時の奥の手弁天独楽(べんてんまわし)で迫る。しかし、薫が放った柄の下段・膝坐(ひざひしぎ)によって膝の関節を砕かれ敗北。こんな情けない姿は志々雄に晒せないとして自害を目論むが、背後から巻町操に気絶させられた。
志々雄戦死後は生き甲斐を失くし、志々雄の後を追おうと考えていたが、沢下条張がその姿を案じて「志々雄様が『鎌足なら俺のいい語り部になってくれる』と言っていた」という嘘を吹き込んだおかげで立ち直り、志々雄のことを語り継ぐために生き抜くことを決めた。その美貌を生かし外国のスパイとなる予定らしい。
北海道編では張、蝙也と共に斎藤に召集を受け、剣客兵器討伐に参加した。30歳のはずだが依然外見は若々しい。斎藤曰く「この3人は前座」。英次が「志々雄のクソ野郎」と激怒した時には不機嫌になっている。
余談だが、オカマにもかかわらず意外に男子に人気があったらしい。
外見のモデルは『新世紀エヴァンゲリオン』の碇ユイ。
「オカマの鎌使い」の設定は、当時作者のアシスタントだった尾田栄一郎の発案。
武器
大鎖鎌(だいくさりがま)
鎖鎌(鎌の柄に分銅がついている武器)を大きくしたようなもの。
薫曰く「軽く見積もって八貫(=30 キログラム)はある」超重量の武器だが、鎌足はコレを軽々振り回している。大鎌に目が行きがちだが真に恐ろしいのは鎖分銅である。たとえ大鎌の一撃を躱し、隙を突いたとしても鎖分銅によって迎撃される。
再筆版では形が変わっていた。
関連タグ
男の娘 女装 女装男子 去勢 こんな可愛い子が女の子のはずがない
クルス・シルト:再筆版と同じく最終的にモノを取った男の娘。
アルビナス:同誌の敵役。「主君に女としての愛を抱く(ただし生物学上女性ではない)」「主君の命令は絶対であり違反は許さない」「恋に悩む乙女であるヒロインと死闘を繰り広げる」「縦横無尽の連続攻撃で圧倒するが飛び道具(散弾)で破られ、最期は必殺技によって撃砕される」「普段は使わないが針を隠し持っている」など類似点が多い。
麻里愛:同誌の男の娘。こちらは主人公に惚れおり、後に本当の女性となった。
ベンサム:かつて和月のアシスタントを務めていた尾田が後に生み出したオカマキャラ。一国の乗っ取りを企む組織の幹部であり、組織崩壊後に味方となる点も共通。