概要
小用のあとに、局部に付着した残尿を紙で拭いとる習慣のない女性のこと。
pixivのタグとして
衛生環境の整った日本においては、何らかの精神疾患を抱えた女性や特殊な性癖を有する女性、小の後始末をする習慣のない地域から帰化した元在日外国人を除いて、恒常的に残尿の後始末をしない女性は存在しないと考えられる。そのため、pixivにおいては、専らトイレットペーパーがない野外において緊急放水を余儀なくされた状況下における習慣についてのみ言及され、屋外で用を足した後にティッシュや落ち葉などで残尿の後始末することなく、そのままパンツを履く様子を描写したR-18小説に用いられる。中でも、「たまたまティッシュを持っていなかったので拭けなかった」「誰かに見られた気がしたので慌ててパンツをあげてしまった」といった偶発的な結果ではなく、そもそも野ションの場合は絶対に拭かないというポリシーの女性を描写している場合に用いられる。
イラストでの表現が困難な状況説明を伴うため、令和4年11月現在、小説以外でのタグ使用は確認されていないが、相当する状況を描いたイラスト、漫画は皆無ではない。また、該当するほぼ全ての作品に年齢制限がついている。
現状
野ションに限っての拭かない派の女性は決して少数派ではなく、地域や世代によってはむしろ多い。
江戸時代のとある旅日記には、「江戸の女は物陰に身を隠してこっそりと用を足し、用足し後は手拭いで股を拭くのに、京都の女は道端で平気で立ちションして、しかも拭かない」との記述がある。
トルコ人やフィンランド人は野ションであってもほとんどの女性はティッシュか何かで後始末をする一方で、ドイツ人やポーランド人はほとんど拭かないなど、国際的にも地域差が著しいらしい。日本人は比較的バランスが取れており、拭く派/拭かない派比は半々程度とのこと。
拭かない派の女性は、登山などの野ションすることが確実な環境に身を置く場合はあらかじめナプキンを下着に当てておく、捨てる予定のクタクタのパンツを履いていく、陰毛を剃っておくなどの染みパン対策をする場合が多い。
衛生意識の整っていない途上国においては、野ションに限らず平時から放尿後の後始末を一才しない女性も少なからず存在し、生殖器系への感染症リスクの一端になっている。近隣ではベトナムやフィリピンなど。中国の農村部では、生理用ナプキンの値段がトイレットペーパーより安いという現地事情により、生理であるか否かに関わらず常に下着にナプキンを当てておき、放尿後は速やかに下着を履いてナプキンに残尿を吸い取らせるのが一般的。
イスラム教徒の女性の場合は放尿後は紙を使用せず、水で洗い流したのちに自然乾燥(乾燥地域であるため、数分で完全に乾く)させるが、ある意味紙で拭く以上に清潔な後始末なのでこれは「拭かない派」とは見做さないのが普通。
ちなみに、イスラム教は戒律上男性器を「振る」行為を「残尿を撒き散らすため不潔である」として許容しないため、男性も女性同様に後始末をする。また、男女とも水のないところで用をたす野ションの場合に限り、水の代わりに紙を使って後始末をすることを緊急避難として非推奨ながら許容しているので、男の立ちションでもティッシュの花が出現しうる。
メリットとデメリット
メリット
- 花摘みにかかる時間を短縮できるため、第三者に発見されるリスクや盗撮などの性被害に遭うリスクを減らせる
- ティッシュの花が発生しないため、証拠隠滅能力に優れ、羞恥心を軽減できる
- ポイ捨てによる環境問題を発生させない
- ティッシュの花が残らないため、後から警官や地主などに追及を受けてもごまかしやすい
- ティッシュを持ち歩かないため、手荷物を減らせる
- ティッシュを手にせず草むらに入っていくため、第三者に野ションだと勘付かれる心配がない/少ない
- 上記のようなステルス性の高さゆえに、野ションへの心理的抵抗を大幅に減らせる
- 下着の汚れを防ぐためにあらかじめナプキンなどを装着しておく場合、急な生理にも安心して対応できる
- ずらし放尿や中腰放尿との相性がいい
- 男子トイレの小便器や洗面台など、人目さえなければ放尿可能な場所が格段に増える
- 野ションだけでなく、紙の設置されていない公衆トイレなどでも後始末を気にすることなく用を足せる
- インドや中東などの、紙で拭く習慣がなく、左手で洗い流す地域に旅行しても、排泄物に直接手を触れるため日本人には心理的抵抗を伴う現地ルールに無理して染まらなくともよい
- 野外で尿意を催した際に、いちいちティッシュを買いに走らなくてもいいのでおもらしの回避率が高まる
デメリット
- 事前にナプキンを当てておくなどの対策をしない/できない場合、確実に下着を汚してしまう
- 局部から悪臭を発する
- 雑菌の繁殖により、尿道炎などの感染症に罹患しやすくなる
- 生乾きの下着が性器に食い込み、不快感が著しい
- 下着が蒸れてかぶれる
- デートなど、下着を見せる状況が想定される場合に限っては、野ションへの心理的抵抗がかえって増大してしまう
- 頻尿などで花摘みの頻度がそもそも高いと、パンツの寿命が極端に短くなる(特に白パンツの場合、あっという間に黄ばんでしまう)
- 濡れた下着が下腹部を冷やすため、すぐに次の尿意が刺激される。結果、パンツにますますのダメージが及ぶ
- 基本的に下着を汚すのが前提であるため、野ションして帰ってきた時はいちいち下着を取り替える必要が生じる
- 下着を汚さざるを得ない性質上、野ションしやすい格好であるミニスカートとの相性が極端に悪い。パンチラしてしまえば目も当てられない。
- 局部に残った残尿を振って落とす場合は、拭く以上に時間がかかるため、時短効果のメリットが消え失せる。加えて効果もほとんどない
- Tバックやシースルーなどの吸水性のない下着の場合、残尿はなすすべなくボトムズに染み込む。とりわけレギンスや薄手のブルマなどの局部に密着する形態のボトムズの場合、残尿が外部から視認され、恥ずかしいどころでは済まない事態になる。
- ノーパン&スカートスタイルとの相性は最悪であり、残尿を毛先からポタポタと落として撒き散らしてしまう。
- 下着を汚さないために野ションが想定される状況では必ずナプキンを当てておくという主義の女性の場合、事前の予測していなかった急な尿意に見舞われた途端に、唯一の回避行動たる野ション自体ができなくなってしまう。
- パンツに及ぶダメージや感染症リスクを鑑みれば、外ションのような頻繁な野外放尿には不向き
- 脱衣所で汚れた下着を見られることになるため、温泉や銭湯などの公共浴場の利用が心理的に困難になるので、帰宅まで局部が不潔な状態が継続してしまう
- 下の毛の濃い女性の場合、そもそもの残尿量が多いためこれらのデメリットが深刻化する。パンツだけで吸収しきれない場合、ズボンやスカートにまで残尿が染み出して大恥をかいてしまうので、実質不可能である