初代護廷十三隊
しょだいごていじゅうさんたい
概要
本編の1000年前、護廷十三隊創設時の死神達。狭義では各隊の初代隊長を指す。
現在と比べてより戦闘集団の雰囲気が強く、実際に相対したユーハバッハからは「護廷とは名ばかりの殺伐とした殺し屋の集団だった」と言われるほど。
アニメのアイキャッチでも「戦いへの誇りや民を護ることへの信念はない」と説明されている。
原作ではユーハバッハの回想でシルエットのみの登場だったが、2022年11月21日の週刊少年ジャンプ51号に掲載された作者の描き下ろしイラストにて容姿が明らかとなった。
さらにその日放送されたアニメ『千年血戦篇』第7話にて、上記の回想を補完する形でそれぞれの戦闘シーンが追加され、また同話のエンディングも作者監修のもと、彼らの立ち絵が1人ずつ流れる特殊バージョンとなった。
その後、翌週11月28日の週刊少年ジャンプ52号に全メンバーの名前と所属する隊が掲載された。
ちなみに「初代」と明言されたのは28日の誌面が初。
所属メンバー詳細
界隈では早速「本編のキャラと血縁など関係はあるのか」などの考察が加速している。
隊長
創設者にして総隊長。
荒くれ者達をまとめ上げ、全てを焼き尽くす「剣の鬼」。ユーハバッハのセリフや戦闘描写から、当時の元柳斎が全盛期だと思われる。隊長羽織は袖のないタイプ。
耳飾りと襟巻きをつけた白髪の人物。
容姿が中性的だが、約800年後に夜一が初めて女当主になったので、男性の可能性が高い。
- 三番隊隊長:厳原金勒(いづはら-きんろく)
インテリヤクザのような眼鏡の男性。アニメ補完シーンでは首元に刀を刺す、暗殺のような戦闘スタイル。
横顔の輪郭、頬骨、額の生え際の形状や腹巻等から、名前の判明前は治療用の鬼道「回道」を開発し、零番隊になる前の麒麟寺天示郎本人ではないかという説もあった。
暗い表情をした灰色の長髪の男性。
- 五番隊隊長:尾花弾児朗(おばな-だんじろう)
青い腕甲を身につけた茶髪の男性。短刀型の斬魄刀を逆手持ちにして戦うスタイル。
その顔立ちから志波家の祖先ではないかという説もあった。
左目に眼帯をつけたツインテールの人物。一見女性に見えるが、喉仏らしきものも確認されるため、実際の性別は不明。
手袋と毛皮のマフラーを付けた痩躯の男性。メンバーの中でもとりわけ人相が悪い。
丸眼鏡をかけた黒髪おさげの女性。見た目に反し大きな薙刀型の斬魄刀を振り回す。
そして巨乳。
技術開発局の局員、久南ニコに似ているが上記の特徴から矢胴丸リサまたは伊勢七緒の祖先の可能性がある。
- 九番隊隊長:久面井煙鉄(くもい-えんてつ)
剥き出しの金歯に丸眼鏡をかけた坊主の大男。斬魄刀は鉄鞭の形をしている。
- 十番隊隊長:王途川雨緒紀(おうとがわ-ふるおき)
おけさ笠を被った長髪の男性。
顔立ちや雰囲気から綱彌代家や朽木家の系譜とも思われる。
尸魂界史上最大の大罪人にして初代「剣八」。
補完シーンでは他の隊長達より真っ先に上空に飛び上がり、鞘を投げ捨てて切り込んでいた。
- 十二番隊隊長:善定寺有嬪(ぜんじょうじ-うひん)
顔に白粉と赤の顔料を塗った辮髪の大男。補完シーンでは滅却師2人の頭を掴んですり潰しミンチにしており、パワー系な戦い方を好む模様。
あのお方のフェイスペイントは初代へのリスペクトだろうか。
草履を履いた小柄な老翁。その姿はどこぞの妖怪の総大将にも見える。
東流魂街の76地区が「逆骨」という名であり、何らかの関連性が伺える。
補完シーンでは倒れた滅却師に止めをさしていた。
動画
唯一、二番隊の四楓院と三番隊の厳原は順番が入れ替わっている。
その他考察
名前が判明する前には、何名かは本編に登場した筆頭の五家をはじめとした貴族の先祖という説もあったが、これらの家系は「いつから現在の姓を名乗ったか」は明言されておらず、また元から確定していた2人も自分で「元柳斎」と名付けたり「烈」に改名したという例もあるため、四楓院夜一以外の子孫がいる可能性も残されている。
作者監修のスピンオフ小説『WE DO knot ALWAYS LOVE YOU』にて「六番隊は朽木家当主が代々隊長を務めている」と述べられていることも根拠の1つ。
また隊にはそれぞれ象徴となる花「隊花」とその花言葉からなる特徴があるが、それが創設時に決められたものなら、初代隊長に由来にしている可能性があり、ここから性格などを予想する動きもある。
隊 | 隊花 | 花言葉 |
---|---|---|
一 | 菊 | 真実と潔白 |
二 | 翁草 | 何も求めない |
三 | 金盞花 | 絶望 |
四 | 竜胆 | 悲しんでいるあなたを愛する |
五 | 馬酔木 | 犠牲・危険・清純な愛(あなたと二人で旅をしましょう) |
六 | 椿 | 高潔な理性 |
七 | 菖蒲 | 勇気 |
八 | 極楽鳥花 | 全てを手に入れる |
九 | 白罌粟 | 忘却 |
十 | 水仙 | 神秘とエゴイズム |
十一 | 鋸草 | 戦い |
十二 | 薊 | 復讐・厳格・独立 |
十三 | 待雪草 | 希望 |
余談
同じジャンプに掲載された「旅団の過去編」と並んで当日午前のTwitterのトレンド上位入りを果たしており、20年以上前に始まった『BLEACH』『HUNTER×HUNTER』ともに人気が衰えていない証左となった。
個人ごとで見ると、その要素から六番の齋藤と八番の鹿取の人気が高く、pixivへの投稿もこの2人がダントツで多い。
彼らを主人公にした漫画を師匠直々に、あるいは小説としてスピンオフの群像劇のように成田良悟氏に書いてもらいたい、という声も上がっている。
また隊長レベルの死神の霊子はとある場所に送られる事が読み切り作品の「獄頤鳴鳴篇」にて判明している。
千年血戦篇において元柳斎と卯ノ花は戦死したものの残り11人の消息は今のところ不明だが、仮にもし、既に他の11人も死亡しておりその場所にいて初代全員が何らかの形で復活するのでは…?という考察も少なからずあり、獄頤鳴鳴篇の続きに期待するファンもいる。