概要
タツノコプロの「タイムボカンシリーズ・ヤッターマン」でヤッターマンが使用するメカニックの総称。この記事では昭和版・平成版の両方について記載する。
「夜ノヤッターマン」に登場するメカニックについては個別記事を参照。
メカの素
ヤッターマン側の必殺兵器。
ヤッターメカには「ビックリドッキリメカ」と呼ばれる、小型メカを大量に製造する装置が組み込まれており、ヤッターマン側がピンチになった時にヤッターメカにこれを食べさせることでエネルギーが充填され、装置が作動する。
ヤッターメカによって形状が異なる。
該当ページを参照。
ヤッターワン
ヤッターメカ第1号。犬をモチーフとしている。
昭和版ではあまりやる気のない性格だったが平成版では正義感の強い性格になり、語尾に「~ワン」とつけるようになった。
メカの素は骨型。
詳細は個別記事を参照。
ヤッターペリカン
ヤッターメカ第2号。ペリカンをモチーフとしており、最大マッハ2で飛行が可能。平成版では両腕が翼のような形状でより鳥らしいデザインになったほか、この翼を武器としても使える。
初登場は昭和版・平成版共に第14話。
昭和版では父親の作りかけだったメカをガンちゃんが完成させた物となっているが、平成版では未来のガンちゃんが完成させた物を現代へこっそり持ち帰った。ギャグメカアニメなんだからタイムパラドックスがどうとか考えてはいけない。
メカの素はドジョウ型。
詳細は個別記事を参照。
ヤッターアンコウ
※左:昭和版・右:平成版
ヤッターメカ第3号。アンコウをモチーフとしており、水中戦を得意とする。水中用メカのため内部への搭乗が可能な構造で、コクピット内部にメカの素の投入口がある。昭和版は両目、平成版は頭部にキャノピーがある。
初登場は昭和版は第27話、平成版は第25話。
メカの素はアンパン型。
詳細は個別記事を参照。
なお国分寺にあるヤッターマンの基地から海へ出るルートは
ヤッターマン基地→秘密水路→玉川上水→井の頭公園の池→神田川の地下調整池→東京メトロ丸ノ内線・副都心線より深い場所の地下水路→御茶ノ水駅横の川神田川→お台場となっている。関東民にしか伝わりづらいネタである。
ヤッターキング
昭和版・平成版の両方に登場。共にヤッターワンの発展強化型だが、昭和版と平成版で登場の経緯や性能が大きく異なっている。
詳細は個別記事を参照。
ヤッターゾウ
CV:池田勝
昭和版のみ登場。第91話より登場した、ヤッターキングの後継機となる象型の大型母艦メカ。両耳を主翼としての飛行が可能で、鼻からは放水攻撃を行う。
ブル、ドジラ、パンダ&コパンダ、よこづなの4機を搭載し、胸部のハッチから発進させる。
ヤッターブル
CV:池田勝
昭和版のみ登場したブルドッグ型メカ。ドジラ,パンダ&コパンダ共々第58話で初登場し、初出動は第63話。少し恥ずかしがり屋な性格だが、タフで一度噛みついたら絶対に離さない。いつも逆立ちしたような姿勢が特徴的。尻尾部分はメガホンのような形になっており、ここからレーザーを撃てる。
メカの素は、ヤッターワンとの差別化のためか骨型ではなくホットドッグ型。
ヤッターパンダ&コパンダ
CV:池田勝(パンダ)、滝沢久美子(コパンダ)
ブル,ドジラ共々昭和版のみ登場。パンダの親子をモチーフとしたメカで、コパンダはパンダの頭上に乗ってサイレンを回したり、ゾロメカ発進時のファンファーレを鳴らす役割をする。
また武器として、両肩からタイヤを発射する機能を持つ。
メカの素はサトウキビ型。
ヤッタードジラ
パンダ&コパンダ,ブル共々昭和版のみ登場。恐竜をモチーフとした潜水メカで、脚部の足部分はスキー板状になっており、水上や雪山の滑走などが可能。一応内部への搭乗が可能な構造だが、劇中ではほとんど活用されなかった。ゾロメカ発進時のファンファーレメカは、卵の形で産み落とされる(画像左側のピアニカを持ったメカ)。
メカの素はどら焼き型。
58話から登場したメカの中で、一番出番が多い。
ヤッターよこづな・ヨコヅナ
CV:緒方賢一
昭和版・平成版の両方に登場するが、設定が異なっている。また名前は初代では平仮名の「よこづな」、平成版では片仮名の「ヨコヅナ」表記となっている。
詳細は個別記事を参照。
●昭和版
闘犬をモチーフとしており、ヤッターゾウと共に初登場した第91話以降ほとんどの回で出動している。ゾロメカ発進時のファンファーレは、首に掛けた化粧まわしのディスプレイに相撲の呼び出しの姿をしたメカの映像が映される形を取る。
メカの素は白星型。
●平成版
タイムスリップ先の江戸時代でガンちゃんの祖先である高田岩之介が開発したメカ。
昭和版と異なり、第27話で1度限り登場したゲストキャラ。木と紙だけで作られたからくり仕掛けの張り子に近い構造だったため、ドロンボーメカのエドハルミヨンに敗北を喫する。
ヤッタージンベエ
CV:山寺宏一
平成版のみ登場したメカで、第36話より登場したジンベエザメ型の巨大母艦メカ。水中航行と飛行が可能で、どこへでもいち早くヤッターメカを輸送できる。ヤッターメカの目的地への到着時間がそれぞれ大きく異なるという弱点を解消するため、ガンちゃんが開発。背部にヤッターメカを最大6機搭載可能な格納庫を持ち、発進時には左右に展開して中央部分が発進するメカの通路になり、そこにつながるように頭の上にスロープが延びる。背ビレ部分に直列複座式のコクピットがあり、また胴体の下にはコバンザメ型の小型潜水艇を搭載している。
その巨大さ故国分寺の中心部に近いヤッターマン基地の地下には置いておけるスペースがなく、基地から10km離れた湖の底の専用格納庫に格納している。出動時には周辺の交通信号全てが停止信号を現示し(尚、普通に赤信号になるのではなく全てのレンズが赤になる)、風圧で周囲の建物を破壊しないように電磁ネットが張られる。「~だジーン」が口癖で、おとなしく涙もろい性格で戦闘にはほぼ参加しない。また、小回りが効かないためヤッターマン基地がある国分寺近郊ではヤッターワン、宇宙ではヤッターアンコウで出撃する。
休日は太平洋で彼女を探している。
第45話ではニューヨーク警察に駐車違反の切符を切られていた。
劇場版で登場したメカの素は煎餅形。
ちなみにジンベエのメカの素は他のヤッターメカのメカの素より遥かに大きい。
スペック
全長 | 70m |
---|---|
重さ | 50t |
最高速度 | マッハ3(最大加速時) |
ヤッターモグラ
CV:山寺宏一
平成版のみ登場したメカで、第39話より登場したモグラ型の地中用メカ。かなり根暗で理屈っぽい性格だが、アイちゃんに頼まれるとやる気を出すことがある。アンコウほどではないが喋りが訛っていて、茨城弁や栃木弁に近い喋り方をする。「~ですが何か?」が口癖。
両脚はキャタピラで口部分がドリルになっており、両手にそれぞれシャベルとツルハシを装備する。また強い光が苦手なため、可動式のゴーグルを装備している。地中用メカのため内部への搭乗が可能な構造で、コクピット内部にオーブンを模したメカの素の投入口がある。ゾロメカの他にミミズ型の小型メカ・こしょこしょミミズを搭載しており、相手をくすぐって隙を作るのに使ったりする。
趣味はゲームと日光浴で、ゲームの腕前はプロ並み。ただしモグラ叩きは苦手。初登場から3ヶ月近く出番がなく、モグラ自身は最初こそ気にしていたものの「ドラゴンクエストⅨ 星空の守り人」にハマるようになってからは気にしなくなった。
メカの素はグラタン型。
スペック
全長 | 3.3m |
---|---|
重さ | 2t |
最高速度 | 90km/h |
ヤッタードラゴン
CV:山寺宏一
平成版のみ登場した龍型のメカで、第50話より登場。元々は伝説世界の竜神だったが、現実世界で祠に祀られていた自身の石像が壊れたのをガンちゃんに直してもらい、その優しさに惹かれ伝説世界へとヤッターマンたちを召喚した。この時ドロンボーから額の勾玉をドクロリング候補として狙われており、窮地に追い込まれたがアイちゃんが咄嗟に投げたメカの素(ヤッターワン用)を取り込み、ヤッタードラゴンへ進化を遂げた。
喋り方はかなり古風でリアクションが大きく、歌舞伎のセリフのような言い回しをする。
通常はガンちゃんの持つ勾玉の中にいてピンチの時にだけ現れるが、いつでもどこでも出られる訳ではない。
第58話でダベンキメカの猛攻により一度消滅するが、最終話で「ヤッタードラゴン2.0」として復活した。本人によると数々の不具合が解消されてヤッタージンベエへの搭載も可能になったとのこと。
ちなみに登場シーンのBGM「燃えよヤッタードラゴン」は山本正之のプロデビュー作である「燃えよドラゴンズ!」をアレンジしたもの。
メカの素は、昭和版に登場したヤッタードジラと同じどら焼き型。
ヤッターコング・ココング
CV:山寺宏一
平成版の劇場版のみ登場。ガンちゃんの父・高田徳兵衛が開発したメカで、アメフト選手風のデザインが特徴のゴリラ型メカ。ココングはオモッチャマぐらいの大きさで、王子のボディーガード用。
メカの素はバナナ型。
ヤッターゼロ
CV:山寺宏一
「ヤッターマン」史上初の悪のヤッターメカ。平成版の劇場版のみ登場したメカで、パ・ズール大臣が操る心を持たない戦闘メカ。外見はヤッターワンに似ているがより戦闘的なデザインで武装も多く、カラーリングも黒が基調となっている。
ガンちゃんの父・高田徳兵衛が開発していたが、パ・ズール大臣の企みを知って開発を中止。それをボヤッキーが完成させた。
正義の心の結晶「メモリー」があり、ヤッターゼロの消滅後もこの結晶は残った。この結晶が、テレビ版の終盤で重要な鍵を握ることになる。
詳細は個別記事を参照。