君のとっさの攻撃・・・見事だ。だが、この姿も正解ではない。グルルァ・・・オレが・・・私が・・・私が・・・私自身が・・・クオーツモンだからさッ!!
CV:櫻井孝宏
概要
デジモンクロスウォーズ第三期「時を駆ける少年ハンターたち」のラスボス。
人間界でのデータの歪みが、第二期のラスボスバグラモンとの最終決戦の影響で意思をもってデジモンとなった。
レベル | 究極体 |
---|---|
タイプ | 種族不明 |
属性 | なし |
必殺技 | ギュプト粒子砲、ルーインブラスト |
第三期の舞台・デジクオーツを創りだし、デジタルワールドから自分の餌とするためにデジモンを呼び出していた。その目的は世界すべてをデジクオーツに変えて全て自分に一体化させること。最初にデジクオーツにアスタモンを引き込みアスタモンとして最上リョウマを洗脳して操り、ハンター達のデジモンのデータを収集し自身の形を形成した。
劇中では第76話で初登場、この時は巨大な岩山に顔の付いた様な姿(タギル曰く「化け物岩」)で登場。黒幕としてはアドベンチャーのアポカリモンに次ぐ登場の遅さだが、3期OP映像で既に登場している。第77話ではこの形態が集まって進化したディアボロモンがX7に倒されると今度は顔の部分が目玉のマークになった形態に変化。
その姿から第78話ではリョウマが裏切る(ように操り)と同時に球体型の形に変化、更に最終回では本当の姿としてアスタモンからエヴァのリリスを連想させる上記の白い姿へと変貌し球体型と一体化した。
能力
- デジクオーツ
デジタルワールドからデジモンを引き入れ、餌として狩るためのに人間界に作り上げた特殊空間。デジモン達は何も知らずにデジタルワールドから紛れ込んで各々活動していた。
内部でデジモンが何かすると影響が人間界にも発生する。人間には不可視で、存在を知覚したり内部に侵入するためにはクロスローダーが必要で「タイムシフト」という口上が入るための合言葉(ゲートが開いてる最中なら一般人でも侵入可能。とはいえ設定にはブレがあり、剣崎ムサシはスマホを使ってゲートを開いていた)。また、デジモンの中には自由にゲート移動可能なものもいる。
デジクオーツではクロスローダーにも制限が発生し、一度にクロスローダーから出せるデジモンの数は1体、デジクロスも2体合体までになってしまった。この為3体以上デジクロスさせるには複数のクロスローダー保持者が必要である
序盤では日本近辺のみの範囲であったが、クオーツモンの力が上がったのか世界中に発生するようになり、とうとう人間界を侵食し始めた。デジモンに関わりのない人間はデータ化されデジクオーツに取り込まれてしまう。
最終的には一時的とはいえ地球全てデータ化するという、デジモンシリーズのラスボスの中では唯一人間界(地球)の占領に成功している。
- デジモンのデータ捕食
襲ったデジモンからデータを吸い上げ自分を強化する。劇中ではメタリフェクワガーモンが捕らえられ生贄にされ殆どデータの残っていない抜け殻のような姿となった。
覚醒時点ではリアルワールドのデータが全て入っており、体内にはアスタモン、サイケモン、オポッサモン、チョ・ハッカイモン、エビドラモン、ウッドモン、ドラクモン、シュリモンのデータが確認できる。
- デジモンのデータをコピー
膨大なデータを利用し、デジモンを複製して手駒として使うことができる。究極体クラスデジモンですら大量生産可能な上にコピー自体にも進化機能もある。劇中ではディアボロモン系統とヴァンデモン系統が登場、ディアボロモン系統は街をデジクオーツ化させて行き人々をクオーツモンに吸収させ、ヴァンデモン系統はディアボロモンがX7に倒された反省から量産型として大量生産し数で圧倒する作戦に出た。
コピー体のインフェルモンはディアボロモンのコピー能力を参考にしたのか、「倒される直前に自身をコピーする能力」を持ち1体でありながら複数のハンター達のデジモンを圧倒、ヴァンデモン系統は量産型とはいえそれなりに高い実力がありヴェノムヴァンデモンやベリアルヴァンデモンへ進化しクロスハートを圧倒した。アルダモンのブラフマストラに耐えウォーグレイモンのガイアフォースでも4体中1体仕留め損ねるなど、原典同様無駄にしつこい。
- データ吸収、操作
リアルワ-ルド全てのデータを全て取り込み、ありとあらゆるものをデータ化する特殊能力を持つ。また自身の取り込んだ人間、デジモンのデータを自身の体の一部に映し出す事も可能で劇中ではこれを利用して取り込んだデータを人質として利用した。
ちなみにその様子は枝のように無数に伸びた掌から生きたままの人々の顔が映し出され無数の悲鳴を上げるという日曜6時半台の番組とは思えないえげつない模写であり、この精神攻撃でタギルとガムドラモンを戦意喪失させた。
なお取り込んだデータ(人間)の意思で勝手に動いてしまう事から、個々のデータを完全に制御できない模様で、これが最終的に命取りとなった。
この時に掌から変化したデジモンはオメガシャウトモン、ジークグレイモン、ウィッチモン、アロモン、ヤシャモン、チョ・ハッカイモン、シマユニモン、ドルルモン、バリスタモン、キュートモン、ゴリモン、ドーベルモン、ツワーモン、ウッドモン、ユキダルモン、アンキロモン、ドンドコモン、謎の四足歩行獣デジモンの18体。
- 純粋な戦闘能力
最初の化け物岩の状態から主人公勢を苦戦させアレスタードラモン・スペリオルモードでようやく倒しキリハがミミとルキの援軍がなければ勝てなかったと称され、ウォーグレイモンのガイアフォースとシャイングレイモンのグロリアスバーストに耐える防御力とこの状態でも高い実力を誇る。
第78話ではインペリアルドラモン・ファイターモードのギガデスにも傷1つ付かない装甲、最終回ではアスタモンの姿で不意打ちとはいえビーム攻撃で各作品のパートナーデジモン含む味方デジモン達に大きなダメージを与えるなどラスボスだけあって高い実力を誇る。
自身の体内では無数の手のようなものを伸ばしたり、データの塊を飛ばしたりして攻撃を行っていた。
対処法
オリジナルデータが多次元的に存在する上に、自身のコピーを瞬間的に作成できるので正攻法で倒すのは不可能。空間に干渉できるブレイブスナッチャー=バグラモンの右腕で、存在を固定しなければダメージを与えられないとのこと。
バグラモンの右腕が回収され、歴代主人公とタイキ達に倒されるはずだったが、枝のように無数に伸びた掌から生きたままの悲鳴を上げる人々の顔を見せつけて戦意を奪い、ブレイブスナッチャーを破壊することに成功するがブレイブスナッチャーをデジクロスで再生されてしまい、さらには取り込んだ人間達が自分の意思で動いて弱点を晒され、そこを突かれて倒されてしまう。
ハントされた後はデジタマとなり、シャウトモンに管理されている。
他作品での活躍
デジモンゴーストゲーム
CV:小杉十郎太
ズィードミレニアモンに続いてのラスボス級デジモンであり第63話で登場。
人々の生命エネルギーを奪っていたが、それは私利私欲ではなくリアルワールドに迷いこんだ幼年期デジモン達を守るためであった。
XWでのキャラを知っていると驚きである。
おまけコーナーによると怪奇としてのモチーフは「二口女」らしい。
余談
最終的な攻撃手段が恐怖そのものな描写かつ人質を弾丸*にしてタギルとアレスタードラモンに浴びせるという鬼畜なものだったため多くの視聴者にトラウマを植え付けた。
なお、担当声優はアスタモン同様に櫻井孝宏氏だが正体を現した後の声は豹変しすぎてとてもそうには聞こえない。
ゴーストゲームで出演した際のサブタイトルが「暴食」だったため、あのデジモンのメイン回と予想した視聴者が多かったとかなんとか。
関連タグ
デジモンクロスウォーズ デジモンクロスウォーズ~時を駆ける少年ハンターたち~
キャッシュ:ロックマンエグゼBEAST+のラスボス。誕生の経緯から全人類を一度吸収したという点や人間を舐めてかかったため想定外の事態で倒されたという点も共通している。
ジンメン:人質の取り方が同じ。