この記事にはネタバレが含まれます。
プロフィール
真名 | トラロック/ウィツィロポチトリ/テノチティトラン |
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クラス | プリテンダー |
性別 | 女性 |
身長 | 168cm |
体重 | 55kg |
出典 | アステカ文明、中南米神話 |
地域 | 中南米 |
属性 | 秩序・善・地 |
好きなもの | 黄金、銀、織物、沢山の羽飾り、工芸職人の作る黒曜石の刃 |
嫌いなもの | スペイン人 |
ILLUST | 西藤浩樹(LASENGLE) |
CV | 本多真梨子 |
彼女の前で「住めば都」とか言ってはならない。
概要
真名建造
『Fate/Grand Order』第2部7章『黄金樹海紀行 ナウイ・ミクトラン』にて登場するトラロックの本当の真名。
激化する戦いの中、オルタ化したニトクリスが看破したその真名こそ、水上都市がサーヴァント化した異例中の異例と言える存在であった。
真名
かつて中南米において最も繁栄したと伝わる水上都市、『テノチティトラン』。
ナワトル語で「石のように硬いサボテン」という意味で、これは『アステカ人が新しい都を築くべき地は蛇を咥えた鷲がサボテンにとまっている地である』、という神官の予言に基づき辿り着いた地であった為。
さらに言うと彼女は本来、その都市の礎となった地上にありながら星の内海と同じ霊脈を持つ「月の湖」に住まう精霊だったとされる。それが精霊にしては珍しく人間を気に入り、気が付けば都市と同化していたとのこと。
そしてトラロックとウィツィロポチトリ、二柱の神を祀った都市としても有名。これにより本サーヴァントの彼女は双方の神性に極めて強い親和性を得ており、二柱の神性を借り受けることでハイ・サーヴァントじみた存在になっている。
本人としては「私は力を借り受け、獲得した信仰は二柱に向く」というWin-Winの関係であると考えている。
最盛期は人口は約30万人とされ、多くの水路と橋が特徴として伝わっている美しい都市であった。
しかしコンキスタドールであるエルナン・コルテスによって、「このような都市は世界にもない」と称賛されつつも壊滅を迎えた。
水路は埋め立てられ、街を破壊したその上に新たな都市が築かれる形で終焉。現在その痕跡は完全に失われ、メキシコの首都・メキシコシティーとなっている。
人物
神霊の姿であるショートヘアの霊基第一、現代衣装に袖を通したロングヘアの霊基第二、白を基調とした衣装にポニーテール姿の霊基第三となっている。
一人称は「私(わたし)」。
普段は冷静・冷酷でアンニュイなクールビューティーとして振舞っており、自らの正しさを信じ、これを徹底する鉄の優等生。「……、ね」といった語尾を区切る口調が特徴的。
だが実際は直情的でマイペースな激情家であり、頑固で負けず嫌いで見栄っ張り。特に怒りが限度を超えると口調や態度が粗野になる。こういった一面は「滅びた都市」としての鬱積と無念を抱えていることも大きく、気性が荒れると目に赤い光が宿る。
上記の口調にも、よく聞くと微妙な違いがあり、彼女の感情を読み取ることが可能。
自己認識が人ではなく都市そのものである為、都市やそこに住む命を守る守護神的な存在であり、カルデアでは建築関連での言及が多い。自身より優れた都市や人工物には素直に称賛し、リスペクトする一方で、嫉妬心やライバル心を抱きやすい面倒くさい一面も有する。
公共施設に黄金を用いる等、費用を掛けすぎた建造物を見ると悲鳴を上げており、都市開発では秩序と効率、そして安全性を重視する。ちなみに、彼女にとって建築物などの性認識は雌らしい。
都市であるためか人間が大好きであり、雨の神でもある為か気に入った対象に対する湿度が高い。特に都市に活気を与え、彩を与えてくれる人間を好む。気になる人間を見つけると、さり気なく、だが露骨に自身への移住を勧めてくる。
また嫌いなものとしてスペイン人を挙げていたが、侵略者である事以外の理由として、治水が下手糞過ぎる事にキレていた。
能力
ステータス
トラロック霊基と同様に雷を迸らせた鞭や、神格を表す像の召喚、雨の権能で戦う他、武器としてナイフを所持している。
スキル発動時、二柱の神を象ったと思われる赤と青の巨石を召喚し、神霊の力を行使する。
サーヴァントとしてはステータスが並みだが、その分保有スキルのランクが軒並み高いのが特徴。
保有スキル
陣地作成(EX) | 本来はキャスターのクラス特性。魔術師として、自身に有利な陣地を作り上げる。都市の擬人化である彼女の『陣地作成』は最高ランクのものである。 |
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神性(A+) | 神霊適性を持つかどうか。ランクが高いほど、より物質的な神霊との混血とされる。トラロックとウィツィロポチトリの二つの『神性』を持つ。 |
水辺の営み(A+) | 最高峰の水上都市としての矜持、誇り。 |
都市国家同盟(A) | アステカ帝国とは、テノチティトラン、テスココ、トラコパンの三都市同盟による共同体であった。都市の化身であるため、このスキルを有している。 |
第三の太陽(A) | 雨の神トラロックが支配した世界(第三の太陽ナウイ・キアウィトル)を創造する。具体的には戦闘フィールドを『水辺』にする効果を持つ。 |
花の戦争(A) | ショチヤオヨトル。都市国家を存続させるためには他部族との戦争、そして奴隷の獲得は必須であった。テノチティトランの神殿には心臓を抜かれた生贄達の血の跡が続き、その活力によって彼らの世界(太陽)は守られたという。 |
月の湖(EX) | メストリアパン。放浪のアステカ人たちが辿り着いた安住の地、後にテノチティトランが築かれる湖の名。人類に安息と繁栄をもたらす“人理”の収束点。要はパワースポット。地上にありながら星の内海と同じ霊脈を持つ。パーティ全体に高い物理カットを付加し、テノチティトラン自体は超パワーアップする。 |
宝具
重起動心臓都市(オメテオトル・テノチティトラン)
- ランク:D
- 種別:対軍宝具
- レンジ:1〜40
- 最大補足:100人
「輝けるヨリョトルを!」
「真実の身体、此処に。二つの暦重なる時、新しき日は到来する。血潮、大地を塗らせ!『重起動心臓都市(オメテオトル・テノチティトラン)』!!」
真名が隠されていた宝具、その真の名。
水上都市テノチティトランは、ただの都市ではない。
部族神ウィツィロポチトリの魂を骨格に、雨と干ばつをもたらす神トラロックの魂を外皮に、積み上げられた巨石を筋肉に。
そして生贄たちの流した血をパイプラインとして起動する、巨大起動兵器なのである……!
都市が起き上がり、なんとなくテノチティトランの建造物やトラロック像を模した姿になり、二柱の神を奉った神殿(両肩のあれ)を長い槍に変形させてくっつけて武器(ツインランサー)にして使用する。
要は都市が変形した巨大ロボ。30~50メートル(可変)。内部には鍵付きの操縦席があり、本サーヴァントの霊基体が搭乗し操縦する。霊基体の代わりに他者を搭乗させることも可能らしい。
胸にはかつてテノチティトランで流された生贄たちの血が零れることなく貯蔵されており、これを魔力リソースとして使用、超高温の熱線を放つ。
ある意味、この姿こそ彼女本来の姿と言え、ロボへのダメージは彼女にもフィードバックされるが、宝具であるためそれ相応の魔力を注げば崩壊した箇所の復元も可能。
コクピット周りの描写は、ストーリー中の一枚絵として登場し、前後に長い空間に180度スクリーンが外界を映し出し、リクライニング型のコックピットシートと2本のコントロールスティックを有する。イメージとしては新世紀のあれに近い。
宝具ボイスから、熱線はマグマ並みの高熱と思われる。
名前自体が彼女の正体に直結しているので、ネタバレ防止の為隠していたのも納得である。
関連人物
ウィツィロポチトリの神性を内包する為、彼を『兄様』と呼んで慕っているが、犠牲を前提とした「平等な戦の神」である彼の在り方と、都市を守る彼女の在り方は食い違いが生じているため、実はそりが合わない。だが尊敬の一念から意見を我慢している。
迷うことなく現代衣装を選んだ事は、「流石兄様」と褒め称えている一方、彼からはその湿度の高さに苦言を呈されている。
ストーリー中で戦った因縁の女王。
戦いの中で誰よりも彼女の在り方を理解し、その真名まで看破。
自らの立場への責任感と内に抱えた想いに対する姿勢等、実は似た者同士だった。
マイルームで彼女を陰気等、色々と言って「気は合わない」と発言しているが、復讐の水責めはセンスが良いと評価してるなど、実は同族嫌悪の気がある。
カルデア召喚後は、なんだかんだと情報交換する仲。
同じく、完全な無生物がヒトの肉体・性別・精神を得て擬人化した稀有な英霊。
カルデアにて契約したマスター。彼女にとっての愛しき神官(トラマカスキ)。
最初こそ態度が硬いが、執着心というか、湿度は割と…いやかなり高め。
霊基第三の姿は高位神官にしか見せないらしく、契約した彼/彼女への重い感情が読み取れる。
『白亜の城』の使い手である為言及している。ファースト・サーヴァントの立場にも興味があるような言動を見せる一方、なぜか対抗意識のようなものを燃やしている。
神話的に嫌っている神をベースとした存在。
ストーリー中でも散々派手にブン殴られて大ダメージを負い、ケツァル・コアトルと同様に天然&喧しいので性格的にも嫌っている。
しかも主人公にぞっこんで、本人の知らないところでメリュジーヌと主人公を賭けた空中戦を繰り広げており、ますます面倒な関係。
城に住み着いた存在(彼女曰く、邪霊)が城主のように振る舞う事に意見するが、『「姫」の立場もアリか』、とか逆に考え始める。
後に「おっきー」と愛称呼びする程度には打ち解けた模様。
ちなみに、彼女が関わった違法建築の極みへの反応は不明だが、安全性や景観の面からブチ切れる事間違いないだろう。
黄金劇場の件から、予算の無駄遣いに激しくツッコミを入れている。
その一方で、黄金程派手ではないが、自身にも(限られた人しか入れない)美しい庭があるとマスターにアピールしている。
中国異聞帯の映像データを閲覧した際に、かつての彼自身である巨大浮遊建築物『阿房宮』を見て「変態の所業」と評しつつも実物を見てみたいとコメント。しかし既に阿房宮が始皇帝に放棄され失われたと聞かされてさらに唖然とした。
テスカトリポカの眷属だが、「私の兄様の分霊があんな面白いわけがない」という理由からどこぞの異聞帯出身だと思っている。
派手に暴れて功績をかっさらう等、彼女に色々と文句と不満タラタラであり、マヤ神話からの引き継ぎがガバいアステカ人にも怒りが飛び火してる。
ただ、生贄など犠牲を良しとしない彼女のスタンスには密かに共感している。
その鶴としての美しさと服飾職人としての腕を高く評価しているが、サーヴァント達のスリーサイズを把握していたので変態だとドン引き。ただし友達少なそう、という理由で交遊を続けている。
エリちゃんとは音楽や服の趣味で話しが合う模様。
ニトクリスと共感していることからも、彼女も本質はエリちゃん系なのだろう。
それぞれ建築物の伝説をもつ偉業者。ぜひともお近づきになりたいと思っている。
彼というよりは、彼を救えなかった城に想いを馳せ、同情している。
彼女にとって、都市の守護神の理想像としてリスペクトしている。それはそうと、あまりに荒唐無稽な姿から架空の存在だと思われていた。
水着Verの蜃の海底都市に興味を示している。だがマスターから厄ネタであることを知らされ、急遽マスターの故郷である日本、その千葉にあるという湾岸ランドへと行先を変更した。
ネロと刑部姫に各々ボイスあり。
羨ましいようで、いつでも準備できているアピールをしてくる。
ギリシャ異聞帯を支配していた神霊達。
ルーツは全く異なるが、彼らも機械の本体と霊基のアバターを持っているなど、活動スタンスが似ている。
余談
前編でエネミーとして登場した時点で、『スキル発動時にトラロックと叫ぶ』、『テスカトリポカから都市神と言われる』等、彼女がトラロック神そのものでは無い要素が見受けられた。
またマイルームでは妖精騎士の様に、関連人物へのセリフも含めて、真名を隠そうともしない発言が多々ある。
今までにマスターの姉やら母やら妹やら妻/夫やら恋人やらと主張してくるサーヴァントはいたが、住居という新機軸でアプローチしてきた為、二次界隈では「マスターのマイホーム」と呼ばれている。またその関係で、マスターが単独で都市観光をしようとすると、浮気かと迫ってくる二次創作も多い。
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城娘:ある意味同類。